新刊を紹介します☆『医療・看護系のための やさしく学べる化学』
『医療・看護系のための やさしく学べる化学』(野島高彦 著)を紹介します。この本は、大学1年生向けの 基礎化学 の教科書です。
この記事では、編集者のおすすめポイントを紹介しています。
本書の概要や目次はこちらからどうぞ↓
1.こんな本です!
読者対象: 医療・看護系の大学生、専門学校生
本書は将来、医療従事者として活躍する大学生・専門学校生を対象とした、基礎化学の教科書です。
高校の「化学基礎」や「化学」で苦労した経験があっても大丈夫。むしろそういう方が、安心して学べるように作られた教科書です。
著者: 野島高彦先生
野島先生の著書『はじめて学ぶ化学』『誰も教えてくれなかった実験ノートの書き方』は、どちらも分かり易くて人気がありますよね!
今回の本も、読者が消化不良にならないよう内容を厳選し、とても分かり易く書いていただきました。弊社の編集長も、「野島先生の”書きすぎない”能力は素晴らしいよね~」とニコニコで、太鼓判の仕上がりです。
2.本書の特長は「コレ」です。
特長1:濃度計算の解説が手厚い
高校のとき「モル濃度の計算が苦手だった…」という方でも大丈夫。例題のすぐ下に「解答+考え方」を載せました。例題を解きながら、”計算の進め方” を身に付けることができます。
確認問題の解答はwebに掲載しましたので、こちらは答えを見ないで解いてみてくださいね!
特長2:イラストが豊富
今回のイラストは、おやすみん@かがくイラストレーターさんに描いていただきました! おやすみんさんのイラストは、正確でありながら、どこか柔らかくて可愛い。本書にもぴったりハマりました。イラストの効果で、より理解しやすくなっています。
3.他の本との違い
「基礎化学の本はたくさんあるけれど・・・どれを選べば良いの?」という方は以下をご覧ください。
前著との違い
野島先生の前著『はじめて学ぶ化学』との大きな違いは、本書には有機化学が入っていることです。
有機化学の中でも、とくに合成高分子を扱った14章は、編集担当者の一押しです。ページ数は少ないながら、この分野の広がりを感じることができる内容にまとめていただきました。
熱化学の記述を工夫しています。
本書ではエンタルピーΔHを使わない記述を採用しています。このため、ΔHの符号に迷って混乱することはありません。ΔHは出てこないものの、発熱反応か吸熱反応か、意識しながら学べるよう工夫しています。高校で熱化学が苦手だった方は、ぜひご一読いただければと思います。
例題が豊富です。
本書には、多くの例題を入れてあります。「講義で演習を行いたい」「自習で問題を解きたい」という方にもおすすめです。
このように、いろいろと工夫を盛り込んだ1冊となっていますが、章立てはオーソドックで、講義にも自学にも使いやすいと思います。
書店や大学生協で、ぜひ手に取ってみてくださいね☆