KOROSUKEの動作機構
コロ助の動作機構をどうするか、と言う点については前回未記載とした。
実はここは今回どうするか決めていなかったからだ。
故に書いてなかったわけだが、ここについてはどう進めるか含めて要検討だな、と思う。
まず、コロ助というのは外観こそゴムまり・プラスチック製のタライ、といった現代的なもので構成されているわけだが、内部構造は江戸時代に奇天烈斎がデザインしたものなのだから、その構造は十中八九、からくり人形をオリジンとするものであるはずだ。
たしか、漫画版のキテレツ大百科の記述もそんな感じだったと思う。
と言うことでまずは温故知新、からくり人形の設計図を確認するところから始める。
日本最古の機械技術の啓蒙書と言われる「機巧図彙」、ここに登場する「茶運び人形」である。
「機巧図彙」は首巻、上巻、下巻からなる三巻構成になっていて、首巻が「和時計」の作り方、上巻と下巻が「からくり」の作り方を説明した内容になっている。
作者の細川半蔵が作中で述べているように、首巻が「時計」なのは「時計の作り方」こそが「からくり」の本質だからだ。
時計の構造をベースとして、全ての「からくり」が出来ているというのが興味深い。
動作の全ては歯車の組み合わせ型によって織りなされており、動力源は主にバネが担当している。
この時代のバネは鯨のヒゲが用いられているが、ここは現代の技術だと鋼鉄かステンレスだろう。
気になる方は原本にあたると良い。
国立国会図書館で原本は全てデジタル化されている。
https://onl.bz/cwQa46z
私は「くずし字」の解読本を使って翻訳したが、
https://onl.bz/vs7BexR
翻訳済みの本が出ているので、こちらを図書館で借りてくるというのもありだろう。
https://onl.bz/P6mbNdC
理工系学部を含む大学図書館や、国会図書館には置いてある。
※リンクはAmazonの書籍情報に飛びますがアフリではないので、ご安心を。