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BOSS GT-1000Coreでギターデスク環境を構築する (w/サブアウト機能)


はじめに

できるだけ快適にギターが弾きたい、ということで
下記を条件にギターデスク環境を構築してみました。
大変快適なので、皆様に共有します。

【条件】
・ギターを弾きたくなったときにすぐに弾ける
・ヘッドホンで音を出すことができる。
・アンプからも音を出すことができる。(良い音で)
・PCに繋げて録音できる
・できるだけコンパクトにまとめる。

【使用機材】
・BOSS GT-1000Core
・BOSS WL-50
・お好みのアンプ (Blackstar Debut 50R)
・お好みのエフェクター (Fulltone OCD)
・お好みのPC (MacBook Air)
・お好みのヘッドホン/イヤホン

全体図は下記のようになります。

全体図

これで何ができるかというと、
ギターにワイヤレスプラグを差し込むだけで、ヘッドホンから音が出ます。
アンプからも音が出せます。更にPCに出力させることもできます。

また、好きなコンパクトエフェクターを使うこともできます。

ギターが弾きたくなって10秒で、いつもの音が出せる環境になるわけです。

サブアウト機能

この構成の肝ですが、
GT-1000Coreのサブアウト機能を使うことで、ヘッドホンとアンプ同時に同じ音を出力させることができます。※
(※ 私はGT-1000Coreとアンプの電源を、デスクの電源タップで管理しており、アンプを鳴らさないときは電源を切っています。)

GT-1000Coreは、Sendの端子とサブアウト端子が共用になっており、HARDWARE SETTINGで、SEND 1/2 SETTINGに「SUB OUT」を選ぶと、SEND端子をSUB OUT端子として使用することができます。
[MENU]ボタン→「HARDWARE SETTING」→「OTHER」で設定できます。

サブアウトのセッティング画面

なお、今回の構成では、通常のメインアウトはヘッドホン側(+ PC )です。サブアウトはアンプ側です。

キャビネットシミュレーター 

ここで、重要なことをお伝えします。
GT-1000Coreには、キャビネットシミュレータという機能があり、デフォルトではオンになっています。

◎設定方法

・ヘッドホン側、PC側
キャビネットシミュレーターは「オン」です。
こちらは、GT-1000 Coreのプリアンプと、キャビネットシミュレータを通すことで、仮想的にキャビネットを鳴らした状態で音を聞くことができます。
※ Output Settingは「LINE / PHONE」にしてください。

アンプ側
アンプ側は、キャビネットシミュレーターを「オフ」にして、アンプのリターンに接続してください。(無ければインプットでも良いです。)
こちらは、GT-1000Coreのプリアンプ部のみを使って、キャビネット側はリアルのアンプを使った状態です。
※ Output Settingは「Recording」にしてください。

キャビネットシミュレータをオンにした状態で、アンプに接続すると、2重にキャビネット(=パワーアンプ)を通す形となり、霧がかった音がします。

【重要】キャビネットシミュレータの設定方法
エフェクトチェーンの一番右にある、MLR(Main out用) / SLR(Sub out用)から設定可能です。
ここから、SP-TYPEをオフにしてください。
これでキャビネットシミュレータがオフになり、アンプシミュレータのプリアンプ部のみオンとなっている状態です。
全然音が違うと思いますので、是非試してみてください。

キャビネットシミュレータの設定画面(サブアウト側)

◎アンプ側の音量調整

この構成ではサブアウト側は、OUTPUT LEVELのノブが効かないため、
音量調整する場合は、以下の3つの方法があります。

  1.  通常のアンプを使うときと同じように、プリアンプのGAINやLEVELから調整する。

  2. 「MASTER」の「PATCH LEVEL」から調整する。
    こちらは、アッテネータを利用するように、歪を残したまま出力を下げることができます。ただし、メインアウトとサブアウト共用のパラメータなので、注意です。

  3. 「IN/OUT SETTING」の「OUTPUT LEVEL」から、出力量を調整する。
    こちらも、アッテネータを利用するように、歪を残したまま出力を下げることができます。メインアウトとサブアウト別々のパラメータなので、おすすめです。

サブアウトのOUTPUT LEVEL調整

ワイヤレスシステム

ワイヤレスプラグを使うことで、演奏時のシールドの絡まりがなく、演奏中のストレスから開放されます。セッティングも早いです。
一度味わうと、戻れません。

BOSSからはいくつかのワイヤレスプラグが発売されていますが、据え置き用途であれば、WL-50がおすすめです。
理由は、レシーバー側の充電が不要であることです。

ちなみに、浜松市のふるさと納税の返礼品だったりします。

その他

・BOSS Tone Studio for GT-1000/ GT-1000CORE
ご存知の方が多いと思いますが、専用のエディタが公開されているので、PCから楽に設定変更ができます。
まだ使っていない方は、絶対使ったほうが良いです。

BOSS Tone Studio for GT-1000

https://www.boss.info/jp/support/by_product/gt-1000/updates_drivers/

・実際のセッティング例
デスクトップPCの上にコンパクトに乗っかっていて、かわいいです。
PCの左下にワイヤレスのレシーバーを置いています。

ちなみに、メインアウトは、イヤホンジャックの延長ケーブルに繋げており、ジャックが机の裏から頭を出すように、配線してます。
ここにヘッドホンやイヤホンを繋いでいます。

実際のセッティング例

ちなみに蛇足ですが、右に写っている椅子は、koizumiのJG-4というモデルで、アームレストが完全に下がる機能があり、ギターを弾くときに邪魔にならなくて大変素敵です。

おわりに

いかがでしたか?
個人的にはベストな環境が構築できたと思っております。
皆様のギターデスク環境がより良くなることを願っています。


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