12/27（金）　大森貝塚ユニバーサルツアーをトライアル実施　「触察」で視覚障害者の文化に関する情報保障

12月27日（金）、大田区議会・大田区役所も仕事納めでしたが、最終日まで「とことん現場主義」を貫く😄

#大森貝塚ユニバーサルツアー をトライアル実施しました🦪
「#ユニバーサルツアー」は、鶴見大学文学部・ #元木章博 教授のアイデア。元木教授とは、11月の「新井宿地区福祉と文化と医療のまちのスペシャルデー」のさぽーとぴあ（障がい者総合サポートセンター）会場で知り合い、#大森貝塚 でのユニバーサルツアーの話で盛り上がりました。それから2ヵ月足らずでのトライアル実施となりました。

元木教授は、図書館司書の育成に携わる中で、全国の点字図書館などと協力して、3Dプリンタで製作した3D模型や立体地図（#触地図）を使い、視覚障害者が「#触察」する取組みをされています。
今回も、大森貝塚周辺の1km四方の立体地図、4km四方の立体地図を製作していただき、都立盲学校の元社会科教諭でご自身も全盲の #重田雅敏 先生を、いわばモニターとしてご案内する形で実施しました。ガイドは、#東京都大森貝塚保存会 の #新美豊 会長が務めました（立体地図は、保存会に寄贈いただきました）。

13時に大森駅中央改札口に集合して、重田先生に触地図で地形を記憶していただいた後、出発。東口の「縄文スクエア」（大森駅東口駅前広場＝イーストテラス）、大井水神公園など、線路の東側＝縄文の海側を歩きました。
ところどころで触地図を使って地形を解説しつつ、また、元木教授が見えているものを重田先生に伝える、いわば「ことばの道案内」をしながら進みました。

桐畑地下道（縄文トンネル）を通って、線路の西側＝縄文の陸側へ。この地下道には、大森貝塚の貝層を再現したものがありますが、ガラスで覆われているため触ることはできず。
大森貝塚遺跡庭園に着いたところで、土器のオブジェや貝層の剥離標本、発見者のエドワード・シルベスター・モース博士の銅像、大森貝塚碑の文字など、触察していただきました。

大森貝塚で発掘された深鉢形土器や釣手形土器などの特徴、貝層の剥離標本にある貝の種類や断層の様子などを説明する中で、われわれもこれまで目で見てあっさりとしか理解していなかったものを、より深く観察していることに気づきました。これは、これまで何度も大森貝塚をガイドしてきた新美会長にとっても、私にとっても大きな発見でした💡

モニターの重田先生からは、大森貝塚周辺の地形はそれほど高くないため（最高22m）、触地図の高低差の倍率を上げた方が地形が強調されてわかりやすい、大森貝塚遺跡庭園の触地図があるとよい、土器は実寸サイズのレプリカを触ることができるとよい、といった感想をいただきました。今後のユニバーサルツアーにつながるヒントが多く得られました。

今年3月に制定した大田区基本構想では、基本目標2に「文化を伝え育み誰もが笑顔でいきいき暮らすまち」を掲げています。3年後の2027（令和9）年に迎える #大森貝塚150周年 （#日本考古学発祥150周年）を一つの契機として、文化に関するバリアをなくし、文化に関する情報保障を進める一助に、このユニバーサルツアーを育てていけたらと思います。

今回のユニバーサルツアーに要した時間は、2時間弱でした。15時から一般社団法人大森倶楽部の会館をお借りして、元木教授の福岡市立点字図書館での3Dプリンタによる福岡タワーの立体模型の触察の取組みが紹介されたNHKニュースなどを拝見し、3D技術を活用した視覚障害者の情報保障の取組みについて、より理解を深めました。故・ #桜井政太郎 氏の「#百聞は一触に如かず」との言葉も覚えました。
これまで、音声と文字を変換する技術を使った聴覚障害者の情報保障については、区議会でも取り上げてきましたが、視覚障害者の情報保障についても今後取り組んでいきたいと思います。

#チクメン #一所懸命 #とことん現場主義
#あなたと共に政策実現
#大田区議会議員 #庄嶋たかひろ #庄嶋孝広