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日本人のルーツがDNAで判明。人類は我々だけではなかった。

海外ビジネスのことではないですが、
日本がなぜこんなにいま人気なのか?というところの更に奥の部分になりますが、日本人のルーツについてPivotで大変おもしろい動画投稿がありましたので、記事にします。

1時間超の長編ですが、かなり見応えがあるので、
ご興味ある方は動画の方をぜひ御覧ください。

それではいきます。

国立科学博物館館長・篠田謙一さんの著書


急により詳しいことがわかった理由

古人骨という古い人の骨から高精度のデータ取得が可能になったためです。

これまではミトコンドリアDNAというものから取得していたが、2006年に次世代シーケンサという、遺伝物質を分析し、大量のDNAまたはRNAの迅速なシーケンスを可能にする最新の方法が出てきた。

これによって、核DNAの解析が可能になったらしい。

正直、私自身もよくわからないですが、簡単にいうとこういうことらしい。

ようするに、これまでの20万倍のデータが取れるようになったらしいです。

わかるようになった事

もともとは、骨の形をみて、似てるから近縁だよね。そうじゃないよね。
みたいな決め方をしていた。

ところが、DNAが一部読めるようになったために、
DNAは親から子供にために「遺伝の様子」がわかるようになったらしい。

次世代シーケンサまで行き、全部のDNAを調べるところまで行くと、

その人がどんな目の色で、
その人の髪だったのかまでがわかるらしい。

DNAは人間の設計図なので、そこまでわかるらしい。

人類は我々だけではなかった

どうやら人類には種類があったそうで、

犬で例えると、

チワワ、シェパード、柴犬がいたとする。

どれも犬だが、大昔は犬の種類があって、
今は、チワワだけ残っていて、

そのチワワが私達。


で、
そのチワワは、

犬はチワワのような姿形をしていると認識しており、
それ以外はいないものだ。と思い込んでいる。

我々人類はいまこういう感じの状態らしい。


具体的には3種がおり、

ホモ・サピエンス
ネアンデルタール人
デニソワ人

の三種が確認されており、
我々は、ホモ・サピエンスで、ほかの2種はもう存在しない生き物なのだそうです。

ただし、犬に雑種がいるように人間も異なる種類で交配はできたようで、我々ホモ・サピエンスの中にもネアンデルタール人やデニソワ人のDNAが数%入っているそうです。

ただ、なぜホモ・サピエンスである我々が生き残っているのかは、これはわかっていないそうです。人によって仮説を言う人もいるそうだが、その人の思想が入ってものであり、あくまではっきりとしたことはわかっていないのだそうです。

人類の起源

人類の起源は6万年前のアフリカと言われている。

ただ、それを調べる時に、6万年前にアフリカを出た人類が、どこをどうやって移動していったかをたどっていきながら、その系統を追っていく必要がある。

日本の場合は6万年前は、本州と四国と九州は陸地でつながっており、南は対馬までが日本列島だったそうで、朝鮮半島とは川ぐらいの間しかなかったのだそうです。

人類の系統を調べていく時、この地形の変化の変遷も考慮に入れなければならないそうです。(壮大な調査ですね・・すごいです)

ただ、その年代ごとの人骨が都合良く出てきているわけではないので、完全なシナリオまでは作れていない。

しかし、沖縄と本土は陸続きにはならない場所なので、人が確実に海を渡って移り住んだ。と言う事は言えるらしい。

言語から追っていく方法もある

言語から追っていく方法もあるのだが、言語というのは1万年経つと痕跡が残らないそうで、言語で遡れるのは1万年前までらしい。(もしかすると1万年前にも言語があったのではないか・・)

いまから1万年前と言うと、文明が始まったのがだいたい5000年前らしく、1万年前だと、農業が始まった頃なのだそうです。

つまり、
言語の拡がり≒農耕の拡がり

という事が言えるらしい。

縄文から弥生に変わる時期にガラッと遺伝子が変わった

弥生時代には、大陸から人がたくさん入ってきたことが原因だそうです。

狩猟採集民のところの農耕民が入ってきた。
農耕というのは人口を増やしやすい産業のだそうで、これによって人口が増えたこともDNAがガラッと変わったことの要因なのだそうです。

現在のDNAは弥生時代の人が9割なのだそうです。

ちなみに
こういうガラッと変わったのは日本だけではないそうで、

日本では、
この現象が3000年前から2000年前の頃に起こりましたが、

ヨーロッパでは、
5000年前と4000年前では、人自体が違うのだそうです。

こういうように、ガラッと人が変わることはいろんな場所で起こっているのだそうです。

人類学は素粒子実験と同じくビックサイエンス

データサイエンティストという職種があるが、人類学のデータは非常に大きく、研究体制は非常に大人数なのだそうです。

ひとつの論文を書くのに100人から200人。
ネアンデルタール人の核解析で56人でやったのだそうです。

ここまでになると素粒子実験と同じレベルなのだそうです。

骨をほって、砕いて、それを研究するみたいなことは、90年代でおわったのだそうです。

今は自然人類学的には「人々の混ざりあい時代」

いまは飛行機でいろんな国へ行くことができる。
なので、古代のような陸地の地形の変遷のようなことをきにしてもしょうがない。

16世紀ぐらいから人の移動というのが始まったそうですが、今は、それが高速で行われている、人々の混ざりあい時代。

民族や国民国家とかそういう社会的概念が変わってくる。

そうです。

そういえば、コロナの頃に、インターネット国家やインターネット自治体みたいな概念が少盛り上がりしていた。それも人々の混ざり合い時代の一つの形なのかも知れないですね。

ゲノムから読める人間の広がり方(交配の仕方)

採集民族で、
小さな150人から200人ぐらいのコミュニティを作っており、交配はその中で行われてきたことがゲノム解析からわかっているそうです。

ただし、小さいコミュニティにも関わらずしっかり近親婚は避けているのだそうです。

そして、近所の同じ規模ぐらいのコミュニティと関わりをもったりして、そこで交配が行われるようになり、ネットワークが形成されているのだそうです。

人間は本質的に「動く動物」

なんでかはわからないそうです。

ただ、アフリカから6万年前に出発していろんな地域へ移動していった。縄文弥生時代も、渡来人が何度も来ている説がありますし、日本人が海を渡って別の大陸に移ったというような説もある。

そして今も、人は旅行が好きだし、海外に行くことも好きなので、人間という動物は本質的に「動くことを好む動物」なのだそうです。

ここがわかってくるとまた別のことがわかってくる可能性もあるとの事。

日本人のルーツ

日本人とはなんだ?
という問いにズバリ答えてくれていた。

どこの時代の日本を切り取るのかで、答えは変わってきますが、番組の中では下記のように答えられていました。

1.北海道のアイヌ集団
2.琉球列島集団
3.本州、四国、九州を中心とした本土日本人

アフリカから人が飛び出したのが6万年。
それから約2万年ぐらいかけて日本に到着して縄文時代を形成したそうです。

つまり4万年前にこれらの元が形成され、この3つの集団ができたそうです。

そして、その4万年前。
大陸から入ってきたわけですが中国北部の方から入ってきたそうです。

この中国北部から入ってきた。という話を聞いて頭に浮かんだのが日ユ同祖論です。取材の中では話していませんでしたが、ここにつながってくるのかなと思いました。

国立科学博物館にはもっと詳しい資料が

この動画をみて、国立科学博物館にとても興味が湧きました。
サイトを見てみると、常設では、日本列島の素顔や、日本列島の生い立ち、生き物たちの日本列島、自然を見る技など、

親子でも楽しめることと、あと、この博物館は話しても良い博物館なのだそうです。

※余談ですが、間違えて検索しまって最初に「東京国立博物館」がでてきました。サイトを見てみるとこちらも歴史が好きな人にはたまらなく面白いのではないかと思います。こちらもURLを記載しておきます。
https://www.tnm.jp/

さいごに

かなり長編の動画でしたので、書き下ろすのもとても大変でしたが、ぜひPivotの動画をみてみてください。かなりおもしろいのではないかと思います。

私の場合は、仕事がマーケティングなので「対象者をよく知る」ということが仕事のひとつです。

大概は、性別と年齢層などの基本属性と、嗜好、行動属性などで把握ができるのですが、いつしか「はて?その人がそれを好む源流はどこにあるのだろう?」と思うようになり、家庭になり、その家庭の先祖になり、歴史に興味が移っていったというのが経緯です。

ほとんど趣味領域になってます 笑

ただ、動画でインタビューアのPIVOTの竹下さんも言われていましたが、より世界や世の中を冷静にフラットに見れると思います。

また、何よりも視野が広くなり、見えるもの、興味を持てるものがより増えていき、普段の何気ないものにも楽しみを持つことができる時間が増えるのではないかと思います。

【人類はどこから来て、どこに向かうのか】国立科学博物館館長・篠田謙一/ノーベル賞受賞研究が明らかにした人類の起源/「日本人」の起源とは/「科博クラファン」の裏側と目的【EXTREME SCIENCE】 - YouTube

それから、館長 篠田さんの著書もご紹介しておきます。
Kindleもあるようなので、夜中にこつこつと読んでみたいと思っています。

国立科学博物館館長・篠田謙一さんの著書



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織原松治
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