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DeepSeekは認知狙いか?恩恵を最後に受けるのは・・

DeepSeekが話題になっている事はすでに皆さんも御存知だと思いますが、ここまでの概略をまとめてみました。

※この記事がリリースされるときにはすでにさらに新しい情報が出ているかもしれません。

動画の概略

トランプはすぐに声明を出した

「それほど金を掛けなくても作れるなら、いいことじゃないか」

これは話題になった当日でも、CNNがTikTokでも流していたのでかなり速い動きだった事がわかります。

中国の生成型AI「DeepSeek」とは?

中国製の生成型AIであるDeepSeekは、特に思考が得意な生成型AIです。
また、非常に安価に作ることができます。

開発コストは、米国のOpenAIの10分の1以下と言われています。

アプリのダウンロード数はChatGPTを上回り、世界でNo.1になりました。

DeepSeekの価格は崩壊しました。昔は数万円していた家が、今では100万円、場合によっては数十万円で建つと言われています。これは、研究や経済投資の世界に大きな影響を与えることは間違いありません。

DeepSeekの創設者である梁文豪氏は、中国政府の会議に招集されました。

彼は数学に天才的な才能を見せ、17歳で名門の清華大学に入学した。卒業後、さまざまなファンドや企業から資金を調達し、昨年DeepSeekを設立した。

そして、今月20日に生成型AI R1をリリースした。彼は中国のベンチャー企業の真の新人だと言われています。

ちなみにOpenAIのサム・アルトマンと同い年なのだそうです。
(1985年生まれ)

DeepSeekの問題点

しかし、この生成型AIにはいくつかの問題が表面化している。

中国国内で許されないことを入力すると、エラーのような文章が返ってくる。これがDeepSeekの特徴です。

何か都合の悪いことを聞かれると、自動的にこの手の文章を吐き出す。

DeepSeekは歴史的にも国際法上中国領であることが議論された。
事実と異なる答えを返している。

中国への情報漏洩も懸念されている。

日本では使用禁止にした企業が多い

日本ではGMOなどの国内大手IT企業は、業務上DeepSeekの使用を禁止しており、NECは評価段階でまだ使用できない。としている。

世界各国でも規制の動き

イタリアではアプリストアから削除され、世界100社以上が使用を控える動きを見せている。アメリカも半導体の輸出規制を受けている。

アメリカは中国に半導体が渡らないよう規制していた

アメリカは中国に半導体が渡らないようCHIPS法という法律で規制していた。

なのに、なぜ中国でそんなAIが開発できたのか?アメリカはGPUの輸出規制で中国に制裁を課していた。

不法に入手しているのではないか?など今調査もしているようですが、一方で、そういう制約の中で開発していった事が「制約は開発の母」となって、DeepSeekの技術力を高めていった。ということも言われているようです。

制約の中でも我慢強く技術開発することで、今回に至った。
という風にも言われている。

過去の日本に似ている

これは、1900年代後半の日本の自動車メーカーがやっていたことと少し似ている。激しい戦いに巻き込まれながらも、生産方法を工夫した。しかし、それが最終的に世界を圧倒することにつながった。

DeepSeekの狙いは「認知狙い」

Pivot:【DeepSeek速報解説】40歳の超新星/超低コストで開発できた3つの工夫/OpenAIとGoogleの脅威ではない/NVIDIAのピンチか?/オープンソースで公開した狙い/米中対立への影響

Pivotの対談では、DeepSeekの本当の狙いは「知名度を上げることだろう」という風に話されています。(オープンソースにもなっているので私もそう思います)

対談の中では、DeepSeekが10分の1もの大幅にコストダウンさせた方法を推察した会話があります。

要は、よく使われている質問に対しては充分なリソースを使い、そうでないものは、リソースを使わないような設計がなされている。というような事のようです。※詳しくは動画で御覧ください。

使う我々側は恩恵を受ける

これは、Microsoft の DeepSeek AI モデルに関する報道です。
Microsoftは、DeepSeek R1 を Azure AI Foundry 経由で提供するという決定と、この動きが AI ランドスケープに与える潜在的な影響について説明しています。

Microsoft の CEO であるサティア・ナデラ氏は、DeepSeek を「強力で費用効果の高い」モデルと呼び、企業が最先端の AI を業務に統合するのに役立つと述べています。

他の生成系AIでも使用でき始めている

これはPerplexityという生成系AIですが、こちらは報道があった次の日に見てみると、もう使用できるようになっていました。

Perplexity

DeepSeekはオープンソース(無料で他人も使えるプログラム)なのでこういう風に使用することができます。

ただ実際に使ってみると、Perplexity上では結果がスムーズに出ませんでしたので、これはPerplexityとDeepSeekのつなぎこみ方がまだうまく行っていないのかもしれません。

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織原松治
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