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フランス大洪水でEV車が機能せず、トヨタのハイブリッド車が普及?

先日、フランスで大洪水が発生したそうで、EV車が水没して動かなくなる事例が多数発生したというニュースを耳にしました。

一方で、トヨタのハイブリッド車は浸水しても走行可能だったため、フランスで急速に普及しているという情報も耳にしました。

詳しく調べてみました。

フランスの洪水とEV車の課題

2025年1月末、フランスでは記録的な豪雨により複数の地域で洪水が発生。セーヌ川の水位は過去30年で最も高くなり、ルーブル美術館やオルセー美術館では収蔵品の避難が必要となるほどでした。

また、多くの道路が冠水し、交通網にも大きな混乱が生じました13

EVの脆弱性

この状況下で注目されたのが電気自動車(EV)の脆弱性です。
EVはバッテリーが水没すると「熱暴走」や火災のリスクがあるため、洪水時には特に慎重な対応が求められます。

実際、過去には洪水で水没したEVが発火する事故も報告されています48。また、EVは電力供給や充電インフラへの依存度が高いため、災害時には機能停止に陥る可能性があります。

再注目されているハイブリッド車

フランスでは、近年ハイブリッド車(HV)が再び注目を集めています。

その背景には、電気自動車(EV)の普及が進む一方で、インフラやコスト面での課題が浮き彫りになったことが挙げられます。

前年比46%増加

2024年にはフランス国内でプラグインハイブリッド車(PHEV)の販売台数が前年比46.42%増加し、特に企業向け需要が増加しました。

一方で、純電気自動車(BEV)の販売は前年より減少しており、市場全体ではハイブリッド車が重要な存在感を示しています26

また、トヨタのヴァランシエンヌ工場では、小型ハイブリッド車「ヤリス」を中心に生産が進み、同モデルはフランス国内で最も生産されている車種となっています。

トヨタはヨーロッパ全体でも200万台以上のハイブリッド車を販売しており、その技術力と市場での信頼性が高く評価されています35

ハイブリッド車は以下の点で再評価されています

  • 災害時の信頼性:ガソリンエンジンと電動モーターを組み合わせた構造により、充電インフラに依存せず稼働可能。

  • 経済性:燃費性能が高く、ガソリン代を節約できる。

  • 環境性能:温室効果ガス排出量削減にも貢献610

特にパリ市内では、日本製ハイブリッド車がタクシーとして広く採用されており、その信頼性とコストパフォーマンスが評価されています4144

EV普及政策と現実のギャップ

フランス政府は脱炭素化を推進し、EV購入補助金や低排出ガス地域(ZFE)の導入など、多くの施策を講じています。

しかし、洪水や災害時の対応力不足や充電インフラの不備などから、一部ではEVシフトへの懸念も広がっています214

一方で、ハイブリッド車は「過渡期の技術」として位置付けられながらも、その利便性や信頼性から市場で堅調な成長を続けています。

2035年以降、新車販売が禁止される予定ですが、それまでの間は重要な選択肢として支持されるでしょう727.

フランスでのメーカー別のシェア

フランスでのメーカー別のシェアを調べてみました。

Perplexity調べ

こうやって見てみると、売れているとはいえ、意外とシェアは高く内容です。

ただ、他国であまりにもシェアが高すぎると、その国で問題になりがちなので、シェアはあまり焦点では無いようにも思います。

どちらかと言うと、今回のように、実需に求められてしっかりと普及していく。ということが重要なのではないか。と思いました。

ステランティスというメーカーは初めて知りましたが、どうやら、多国籍企業なのだそうです。

ステランティス
2021年に誕生した多国籍自動車メーカーで、フランスの「グループPSA」とイタリア・アメリカの「フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)」が経営統合して設立されました。現在、世界第4位の規模を持つ自動車メーカーとして知られています。

本社はオランダで、ミラノ、パリ、ニューヨーク市場に上場しているのだそうです。

扱っている自動車ブランド

欧州:プジョー、シトロエン、DSオートモビルズ、フィアット、アルファロメオ、アバルト、オペル、ランチア
北米:ジープ、クライスラー、ダッジ、ラム
高級車:マセラティ

Perplexity調べ

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織原松治
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