【米国調査7】アメリカの主要都市の特徴と平均年収(東側編)
日本でも東京、大阪、愛知などのように主要都市がありますが、やはり都市によっての性格や特徴、産業などが違います。
それに伴って平均年収なども違いますので、そこで生活する人々のライフスタルも違う事になります。
都市別編は数が多いので、エリア別で4回に分けたいと思います。
まずは米国の都市ですが、下記になります。
東側(右側)
ニューヨーク
フィラデルフィア
ボストン
ワシントンDC
西側(左側)
ロサンゼルス
サンフランシスコ
中西部(右上側の五大湖付近)
シカゴ
南部(下側)
ヒューストン
フェニックス
マイアミ
都市別の特徴
以降は、個別の特徴や成り立ちについて調べました。
平均年収は1ドル150円で換算しています。
東側(右側)
ニューヨーク
1624年にオランダ人によって設立された世界的な金融・文化の中心地.
人口880.4万人、平均年収$75,157 (11,273,550円)。
人口的には大阪と同じぐらいのようです。
この地域はもともと「ニューアムステルダム」と呼ばれた地域で、オランダ人の毛皮貿易が盛んな地域で、オランダの植民地だったそうです。
後に、英国人に植民地とされ、ニューヨークと改名されたそうです。
ニューヨークにはハドソン川があり、大西洋との貿易には非常に重要な場所だったようです。港には凍ってしまう港があり、氷結しない港として非常に重要な場所だったそうです。
金融街としての成り立ち
18世紀(1784年)ごろから、新産業や新ビジネスの創生の動きがあり、このときに銀行設立されました。また保険や証券会社も設立され、そのときに金融街が形成されました。
文化街としての成り立ち
金融業が形成されたタイミングで、金融業だけでなく広告、メディア、エンターテインメント、テクノロジー、ファッションなどの産業も集まり、ビジネスハブとなりました。
この産業多様性が、ニューヨークの経済的・文化的な影響力を高めたのだそうです。
メディアの集中
また、これだけでなく主要なテレビネットワークや新聞社、出版社ななどが本社をおいたことで、情報の発信の中心地になりました。
これによって文化的な影響力を高まったのそうです。
芸術と文化の集中
ブロードウェイのミュージカルや有名な美術館が集中したこともあり、芸術や文化の中心地としても地位を確立したそうです。
「資本主義経済のショールーム」として認識されている
ニューヨークはこういう風に呼ばれているそうです。
フィラデルフィア
1682年にウィリアム・ペンによって設立されたアメリカ独立の発祥地.
人口160.4万人、平均年収$52,649 (7,897,350円)。
日本の近い人口でいくと福岡市がだいたい160万人だそうです。
氷結しない港と大西洋
フィラデルフィアは、戦略的な立地と豊かな歴史を背景に発展を遂げてきました。大西洋へのアクセスが容易な氷結しない港を持ち、内陸部との交易と海上交易の拠点として繁栄しました。
アメリカ独立宣言の採択地
アメリカ独立宣言の採択地であり、一時期は首都でもあったことから、政治的・歴史的重要性も高いです。
さらに、金融、商業、製造業、教育、医療など多様な産業が集積し、特にヘルスケアと通信サービス産業が発展しています。
また、ペンシルベニア大学をはじめとする多くの高等教育機関が集まる学術都市としても知られ、全米最多の学生数を誇っています。
ボストン
1630年にピューリタンによって設立された教育と文化の中心地.
人口67.6万人、平均年収$79,018 (11,852,700円)
人口的には静岡市と同じぐらいの規模のようです。
ピューリタンとは?
キリスト教徒で、英国で活動していた改革派プロテスタントの総称だそうです。
当時、英国の教会の宗教改革が不十分だとして、その一部が、ボストンに移り住んだことがきっかけのようです。
ボストンが教育と文化の中心地となった背景
ピューリタンの教育熱心さが教育の文化が根づいた理由のようです。
ピューリタンの教育重視の姿勢が早期の教育機関設立を促しました。
それらは後の1635年のボストン・ラテン学校、1636年のハーバード大学設立につながりました。
また、金融、商業、製造業、教育、医療など多様な産業の発展が知識や技術の集積を進めました。
アメリカ独立革命の発祥地としての歴史的重要性も文化的価値を高め、19世紀の公教育制度整備による継続的な教育投資も大きな役割を果たしました。
これらの要因が相まって、ボストンは現在も多くの有名大学や文化施設を擁する教育と文化の中心地として発展し続けているのだそうです。
ワシントンDC
1790年に設立されたアメリカ合衆国の首都.
人口69.0万人、平均年収$92,266 (13,839,900円)
こちらも人口的には静岡市と同じぐらいの規模です。
これは以前の記事で紹介しましたが、改めて記載します。
ワシントンD.C.の成り立ちは、アメリカ合衆国の新しい首都を作るという壮大な計画から始まりました。
1790年、連邦議会は100平方マイル(約259㎢)の正方形の首都区域を創設することを決定しました。この区域はメリーランド州とバージニア州から割譲された土地で構成され、「コロンビア特別領」と名付けられました。
1791年9月、初代大統領ジョージ・ワシントンの名を冠して、この区域内に建設される新しい都市を「ワシントン市」と命名しました。フランス人建築家ピエール・シャルル・ランファンが都市計画を設計し、広々とした並木道や放射状の大通りが特徴的な街並みが作られました。
1800年11月17日、連邦議会は正式にワシントンで最初の議会を開催し、首都としての機能を開始しました。1801年のコロンビア特別区基本法により、正式にコロンビア特別区が編制されました。
1871年、コロンビア特別区全体を単一の地方自治体として統括するため、コロンビア特別領とワシントン市が統合されて「コロンビア特別区(District of Columbia)」が成立しました。
これにより、現在の「ワシントンD.C.」の形が整いました。
ワシントンD.C.は、どの州にも属さない連邦政府の直轄地となり、アメリカの政治の中心地として発展を続けています。
Citations:
[1] https://nativecamp.net/blog/20241204_usa_washington
[2] https://newt.net/usa/mag-857817668628
[3] https://washington.org/ja/DC-information/washington-dc-history
[4] https://www.teikokushoin.co.jp/faq/detail/129/
[5] https://ja.wikipedia.org/wiki/ワシントンD.C.
[6] https://ja.wikipedia.org/wiki/ワシントンD.C.の歴史
[7] https://www.weblio.jp/wkpja/content/ワシントンD.C.の歴史_ワシントンD.C.の歴史の概要
[8] https://uchiyamaru.hatenablog.com/entry/2023/08/29/055958
[9] https://rcaa.or.jp/workplace/workplace-2481/
所感
アメリカの主要都市の特徴と平均年収(東側編)を調べてきました。
東側はやはりアメリカという国が始まった場所なので、ヨーロッパからの移民に関係する成り立ちが多いようです。
あと、宗教がその街の成り立ちになった都市もある。
ということは新たな気づきでした。
また、ニューヨークは東京と似ている感じがしました。
米国から訪日された方のインタビューを見ていると「ニューヨークに似てますが〜」という比較から始まる事が多いです。
やはり似ているのかもしれないですね。
明日は、逆側の西側の都市を調べていきたいと思います。