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壺屋の景色をつなぐ - 壺屋焼 育陶園

ゆいまーる沖縄の鈴木社長に連れられて、壺屋焼を作っている育陶園の工房に行ってきた。

うつわが好きな自分にとって、やちむんの製造現場を間近で見られるなんて、とても貴重な体験でうれしかった。

壺屋焼窯元育陶園 本店


育陶園は那覇の壺屋地区にある「やちむん通り」で、「壺屋の景色を繋ぐ」ことを大切にしながら、ほかの場所には出店せず、壺屋に根を張って工房を続けている。

削りの作業


育陶園は線彫を得意としていて、下絵なしで模様を彫る。まさにベテランの技が求められる。

釉薬がかかったものを下絵なしで彫っていく
手捻りで丁寧に表情が作られる
面取りのシーサー


壺屋地区は戦後の復興で住宅が密集したことから、窯の煙が公害になってしまうため、登り窯の使用が禁止されている。そのため、今は那覇の地でガス窯でできることを表現しようと商品開発を行っているそう。

沖縄の素材にこだわって釉薬づくりをしている
釉薬の色見本


育陶園さんはやちむん通り周辺に7つの拠点を構えている。
時代とともに変わっていく壺屋の景色を残すため、通りに空き店舗が出るたびに真っ先に手を挙げていたら、今の店舗数になったそうだ。

凛とした表情のシーサー
猫の威嚇ポーズみたいで可愛らしい


それぞれの店舗に異なるテーマがありつつも、通りの景観に溶け込みながら、壺屋の風景をつくりあげている。

代表の若菜さんと、「育陶園と縁日で交流POPUPをやりたいね」という話になった。
やちむんが海を越えて縁日に並ぶなんて、想像するだけで今から胸が熱くなっています◎

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