原料米が違えば、造られるお酒はこんなにも違う。泉橋酒造のオンライン・スタディセット第3弾のテーマは「米」。 米違い(4種)の試飲酒が6種、さらに酒米300gと酒米レシピがついてくる!
我が神奈川県が誇る蔵元のひとつ「泉橋酒造」さんが主催の、とてもとてもお得なオンラインセミナー「スタディセット」に参加いたしました。今回は第3弾で、テーマは「米」。その盛りだくさんな内容や魅力をご紹介します。
スタディセットの魅力・その1:
原料米ごとの酒質の違いをじっくり試飲
スタディセットを申し込むと、下記の6種の日本酒が届きます。
今回は、いずれも300ml瓶。これだけでもかなりの量です。さらに「楽風米300g」とレシピがついて「5500円」とは、かなりお得です。
試飲だけでは飲みきれないので、残ったお酒は大切に数日に分けて楽しみました。
楽風米 純米大吟醸 35%精米 生酛
楽風米 純米吟醸 55%精米 生酛
山田錦 純米吟醸 50%精米 生酛
山田錦 純米吟醸 50%精米
雄町 純米吟醸 50%精米 生酛
神力 純米吟醸 50%精米 生酛 うすにごり
6代目蔵元・橋場さんのコメントが、これまたシンプルでいて的確、とてもわかりやすい! 橋場さんのコメントに耳を傾けながらお酒を口にすると、原料になる米の品種ごとの特徴がよりよく感じられて、とても楽しい!
お酒がすすみます。
ライブセミナーではなく動画配信なので、聞き逃したところも、戻って聞き直すことができるのが、思った以上に良かった点でした。
スタディセットの魅力・その2:
蔵人が生の声で語る「米作りの現場」
試飲の動画の次は、泉橋酒造の米づくりの現場を、副杜氏の寺田さんと、栽培醸造部の高橋さんが語ります(すみません寺田さん!スクショのタイミングが悪くてスッパイ顔に!)。
泉橋酒造さんでは、生酛造りなどの昔ながらの手間暇かけた酒造りだけではなく、ドローンなどの技術を積極的に取り入れ、さらに美味しい酒造りを目指されています。
ドローンで撮影した画像を解析して、稲の葉色をデータとして把握。生育状況の分析を元に、田んぼに引き入れる水の量を細かくコントロールしたり、翌年の米づくりに向けての改善を続けてゆきます。
右側の地図なんか、ブルゴーニュの特級畑の生産者ごとの区画表示を思い浮かべてしまいますね。
熱く語る寺田さん。「美味しいお酒は、健全なお米から。そしてそのお米は、状態の良い田んぼから」という思いが伝わって来ました。
スタディセットの魅力・その3:
6代目蔵元が語る、「とんぼラベル」、そして「栽培醸造蔵」へのこだわり
泉橋酒造といえば、「とんぼ」のラベルが印象的です。僕が特に大好きな「大雪にごり」は愛らしい「雪だるま」がデザインされていますが、何と言っても「泉橋」とくれば「とんぼ」です。
この「とんぼ」に込めた想いを、橋場さんが、静かに・熱く語ります。
この「とんぼ」。
僕は勝手に、海老名の田んぼの上を飛び交うとんぼが印象的で、それをデザインに取り入れたんだろうか・・・くらいに考えていたのですが。さらに深い思いが込められていたんですね。
そして「なぜ米づくりにまで関わり続けるのか」
冬場に集中するお酒づくりの仕事だけではなく、田んぼからの米づくりを行うことで、1年を通しての仕事が生まれる、という点に「なるほど」と納得しましたが、それ以上にグッときたのは、次の橋場さんの言葉でした。
「自分の酒米にあった田んぼに変わってゆく」
そんな手間暇をかけた田んぼから生まれる米と、その米から造られる美味しいお酒。
この辺りになると橋場さん、燗酒も楽しみながらなので、心なしか顔色も少し桜色に? この言葉もお燗番役の若手蔵人さんとの会話の中で、さらっと発しているのですが、「酒造りは、米作りから」という言葉を実践し続けてきた橋場さんの口から発せられた言葉だけに、「なるほど」と感じました。
スタディセットの魅力・その4:
「楽風米300g」と「酒米レシピ」
「おまけ」というには贅沢な「楽風米300g」。
今、泉橋酒造さんの公式HPでは、酒米クッキングレシピが公開されています。これ、きっと「蔵元佳肴 いづみ橋」の根本料理長が考案されたのかな。こちらのお店は、料理長の根本さんが「料理に合うお酒を出す」のではなく、「泉橋酒造のお酒に合う料理」を旬の食材を活かして楽しませてくれる、素晴らしいお店です。
スタディセットの魅力・番外編:ショートコント
動画の一番最後には、次回の予告が・・・・
これ、前の第1弾、第2弾もあったのでしょうか・・・?
スタディセット第4弾:テーマは「麹」です!
大満足だった「スタディセット第3弾:米」。その魅力を少しでも感じていただけたら嬉しいです。残念ながら、この「第3弾」は視聴期間が終了してしまいましたが、ついに「第4弾」の予約が始まりました!
テーマは「麹」です。
「麹」は、酒づくりにおいてとても大切なもの、とは知っていながらも、これまで深く学ばずにきてしまいました。早速予約をしましたので、これを機会に「麹」について楽しく学びたいと思います。
この「泉橋酒造スタディセット」にご興味をお持ちいただけた方は、下の画像をクリックして、泉橋酒造さんのオンラインショップ「スタディセット第4弾」の商品ページをご覧になってみてください。
今回は、試飲酒にスパーリングも入っていますよ!