【お勉強企画】クラウドファンディングについて学ぶ!気になったプロジェクト3選!
近々クラウドファンディングに挑戦しようと思っています。
しかし、何も知らずにプロジェクトを立ち上げても見向きもされないのは目に見えているので、先ずはお勉強から。
今回は気になったプロジェクトを考察していきたいと思います。
考察の対象
私がクラウドファンディングの舞台にするのは「CAMPFIRE」
どんなプロジェクトを参考にするのかというと、自身で考えているものに近しいものを見て行こうと考えました。
具体的には以下のようなプロジェクトから3つほど対象にしています。
①プロダクト(HW/SW)の作成や販売に関するもの
②特にVRなどxR技術に関連したものだと良い
③実用というよりは趣味性の高いもの
④ターゲットが20~40代くらいの(と、思われる)もの
その① 自分で組み立てて飛ばそう!空撮やプログラミングもできる木製ドローン
合致している条件:①③④
こちらのプロジェクトは私も支援したくなるくらい素晴らしいものでした。
実際に目標の789%もの支援を集めています。
何故こんなにも支援をあつめられたのか。プロダクトの魅力は当然として、
私なりに考えたポイントをご紹介します。
■ドローンが好きな層×自分で作りたい層への訴求力
先ず、タイトルで訴求してきます「自分で組み立てて飛ばそう!」
ドローンみたいなガジェットは私も大好きですが、それと同時に「自分で作る=オリジナルのXXが作れる」みたいなものも大好物です。
こういった層は一定(というかかなり)居ると思いますので、そういった意味で訴求に成功しているのかなと。
■どんなことができるのかが分かりやすく書かれている
リンク先のページを見ていただくと分かるのですが、この木製ドローンについて概要・特徴・遊び方・気になる点みたいなところが実際の動画も交えて掲載されています。
私見ですがお店でモノを買うのと、クラウドファンディングでリターンを目的に支援する時の最大の違いって「商品に対する信用」だと思うので、自分が作っているモノに対して不信感を与えないように記述するのは大事だと感じました。
■子供の教育に使えるという大義名分
記事内でSTEAM教育について語られていたり、子供でも簡単に作れるように設計されていたり、かなり親子で楽しむ目線で書かれています。
ドローン大好きな親御さんとしては自分も楽しみつつ子供の教育にも使えるっていうのは支援する際の大義名分にもなるかなと。
その② 【VR in Fitness】アプリで、"おうち時間"を有意義に
合致している条件:①②③
続いて紹介するプロジェクトは残念ながら目標達成できなかったみたいですが、個人的には外出自粛に対するソリューションとしてもっと反響があっても良さそうだと思いました。
なので、どこを改善したら良かったのかを自分なりに見ていきたいと思います。
■リターンとして何が受け取れるのか分かりにくい
支援した際に何がもらえるのか分かりづらいなと感じました。
タイトルからはVRアプリを提供してもらえそうですが、実際には殆どの人はアプリは配信サイトからダウンロードする必要があるみたいです。
高額の支援をした場合はVRゴーグルとアプリのβ版がもらえるみたいですが、さすがに100,000円以上の支援はちょっとし辛いなと。
(50,000円でもゴーグルもらえるように見えますが実際は7日間のレンタルみたいです。)
ここは低額の支援でもアプリ自体の無料ダウンロードパスを付けるなどすれば良かったのでは?と思います。
■ポイントが同じようなことしか書かれていない
ページ内で3つのポイントが記載してあるのですが、内容が
・自宅でできる
・自分の家ではない空間を感じられる
・外出しなくても良い
です。これだと1つ目と3つ目は同じ内容に見えますし重要なポイントを訴求できていない感じがしますね。
折角のVRレッスンなのですからインストラクターがどのように指導してくれるかはポイントとして書いておくべきだと思いました。
■全体的に文字が多くて読むのに時間がかかる
ページを上から順に見ていくと分かるのですが、文字量が多く、偶に出てくる画像は実際のプロダクトではないイメージ的なものが殆どです。
この書き方では折角見に来てくれた人も趣旨に賛同する前に途中で帰っちゃいそうなので、もっと端的に分かりやすい書き方+画像での訴求にした方が良いですね。
■プロトタイプでも良いので実際のモノが見たい
一つ前のプロジェクト紹介で触れましたが、クラウドファンディングでリターンを目的に支援するか迷う時に気になるのは「実際にはどんなものができるのか」「それは本当に作れるのか」が信用できないことだと思います。
このプロジェクトの掲載ページでは幾つか画像が使われているものの、作っている「実際のモノ」が全く登場しません。そのため、前述したインストラクターの件も含めて最終的にどんなものが出来上がるのかが想像できないのです。
プロトタイプでも良いのでちゃんと作っているモノを掲載することはクラウドファンディングをする上で非常に大事なのではないかと感じました。
■高性能なVRゴーグルが必要
6DoFのセンサーを内蔵したVRゴーグルが必要と書いてありますが、日本で本格的なVRゴーグルを所有している人はまだまだ少数派だと思います。
スマホなどを使った簡易的なVRゴーグルでも利用できるようにすれば大分ハードルは下がるかなと。
(というか、そもそも6DoFの自由度でプレイヤーをトラッキングすることで何ができるのか書いてないんですが・・・)
その③ スマホの写真でとった間取図からVRによるモデルルーム内覧を体感できる
合致している条件:②④
最後のプロジェクトです。これも残念ながら目標達成できずに終了していますが、外出し辛い反面、郊外への引っ越しなど重要が増えている昨今には需要のありそうなプロダクトです。こちらについても考察していきます。
■全体的に熱量不足
1つ前のプロジェクトは書いてある内容に少々不足があるものの、その趣旨には賛同できますし、作り手の熱量もある程度感じられました。
しかし、このプロジェクトはリンク先のページを見ると自己紹介やプロジェクトを開始した理由などが書いてありますが、あまりに淡泊なため作りたいという熱量が伝わってきません。なので、タイトルで「おっ」となって見にきても共感を得る前に熱が冷めてしまいます。
支援してもらえるかの最初のステップは見た人がプロジェクトの趣旨に賛同してくれるかだとすれば、ファーストビューで「何を」「何故」作りたいのかが伝わるようなページ構成にした方が良いと思いました。
※その他、作っているものが具体的にどんなものか分からなかったり、実際に動くものが見れないという問題もありますが、1つ前のプロジェクトで考察しているので省略します。
まとめ
ここまで3つのプロジェクトからクラウドファンディングを成功させるために必要な要素を考察してきました。
内容をまとめると
・ターゲットを明確にしてタイトルやファーストビューでしっかり訴求
・「何を作るのか」「何故作るのか」を明確に
・実際に動いているモノを見せて信用を得る
・プロジェクトに賛同する人のことを考えたリターンを設定
(どうすれば支援してもらえるだろうかと考え抜く)
この辺りを大事にしていくことがクラファン成功の第一歩だと思いました。
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