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手引書:初めてのTOEFL iBT Speaking

TOEFL iBTに挑戦する高校生に向けての手引書

まず、高校生でここまで挑戦できるレベルに至ったあなたは、本当に素晴らしいです。これから待ち受ける大きなチャレンジを、ぜひ乗り越えてください。この試験(対策)から得られるスキルを身につけた場合、それは大学受験のみならず、唯一無二のスキルとしてあなたのキャリアを輝かせます。このテスト対策で学んだ、話をつかむ力、補足説明する力、論理だてて話す力は、一生の財産となり、将来の多くの場面で間違いなく役立っていくに違いありません。

TOEFL iBT Speaking 最重要項目

共通して大事なこと:
主題(Main Topic): 話のテーマ
主張/意見(Opinion): ○○は○○と考えている/思っている
理由/根拠(Reason/Evidence): 主張の裏づけや理由

とにかくこの3つを意識するのが非常に重要。
常に何の話で、誰が何を言い、根拠や理由として何を出しているのか。この3つを聞く時も話す時も常に考える。

TOEFL iBT Speakingの問題イメージ

  1. 意見を述べる問題:

    • お題:一般的な話(例: 「勉強するなら1人orみんな、どちらが良いか」など)

  2. Reading+Listeningの要約:

    • お題①: 大学生活の話(大学からの案内+学生コメント)

    • お題②: 講義(教科書の内容+教授の補足説明)

  3. Listeningのみの要約:

    • お題: 大学の講義(概念+教授の説明)

それに合わせてテンプレを考えると、こう。

答え方の基本テンプレート

基本的には次の流れでこたえていく、もちろん表現は自分の使いやすい形やフレーズに変える。

1. 意見を述べる問題の場合(45秒):
"I believe ___ is better than ___ for the following two reasons. First, ___. Second, ___. Therefore, I prefer ___ to ___."

2. Reading+Listeningの要約の場合(60秒):
掲示板の情報+生徒の意見:
-賛成意見の場合:
"The announcement mentions that ___. The reason for this announcement is that ___. In the conversation, the student/he/she supports this idea for two reasons. First, ___. Second, ___."
-反対意見の場合:
"The announcement mentions that ___. The reason for this announcement is that ___. However, the student/he/she opposes this idea, citing two main reasons. First, ___. Second, ___."

アカデミックな内容+教授の説明(60秒):
-補足説明する場合:

"The reading passage explains (概念). It states that (概念の詳細). In the lecture, the professor provides additional information about this concept, using two examples. One example is ___. Another example is ___."
-反対意見を述べる場合:
"The reading passage explains (概念). It states that (概念の詳細). In the lecture, the professor disagrees with this idea, using two examples. One example is ___. Another example is ___."

3. Listening(講義)の内容をまとめる場合:
"The professor talks about ___. He/she says that ___. One example is ___. Another example is ___."

具体的な学び方&トレーニング方法

日常からトレーニングする方法
授業中に意識して練習:
・今、先生は何を話しているのか?
「先生はこのテーマについて話している。」
・具体的に説明するとどういうこと?
「それはつまり、こういうこと。」
・その根拠や例は何?
「理由はこれとこれ。例えばこれとこれ。」

普段の会話でも意識して練習:
・友達が何を話しているかを整理:
「友達はこんなことを話している。」
・具体的にどういうことかを掘り下げる:
「詳しく言うと、こういうことだ。」
・その背景や理由を考える:
「なぜならば、コレとコレが理由だ。」

友人や家族、とりとめもない話でも全体をまとめて、話のテーマ、○○さんの意見、そしてその根拠や理由を考える思考法のトレーニングをする。

テンプレをひたすら使う

普段の生活や勉強で、次の3つがある場合には、言語(日英)関わらず、上のテンプレで話して、練習する。
①意見をいう場合
 私はこう思ってて理由はコレとコレ
②まとめて意見をいう時
 話はこれでこういうのが問題、で私はこう思ってて理由はコレとコレ
③内容をまとめる時
 一言でいうとこうで、つまりこういうこと、その理由はコレとコレ

問題演習時は時間を計り実践トレーニング

テンプレートに沿った練習を行い、時間内で話せるようにする。
解答時間と準備時間の配分を意識する:
①意見を述べる問題:準備: 15秒 / 解答: 45秒
②Reading+Listeningをまとめる問題:準備: 30秒 / 解答: 60秒
③Listeningのみのまとめ問題:準備: 20秒 / 解答: 60秒

問題演習時にはメモの取り方を意識

メモの取り方も意識しましょう。
結局、聞かれるのは一番最初にもどって、コレが大事
主題(Main Topic): 話のテーマを明確にする
主張/意見(Opinion): ○○さんは○○と考えている/思っている
理由/根拠(Reason/Evidence): 主張の裏づけや理由

基本は下のような形のイメージでメモする。

理由①や②は、下にさらにポイントをメモする

採点基準

次のページを参考。非常に分かりやすくまとめられている。
簡単に言えば、①聞き取りやすい発音で流暢に話しているか、②文法が適切で、単語や表現(文の形)がリフレーズされて表現豊かであるか、③与えられた題に対して、論理だてて適切に回答できているか。


最後に:TOEFL iBTを通して学ぶこと

個人的に感じるのは、TOEFL iBTは単なる英語力だけを測る試験ではなく、英語+思考力&判断力を問うテスト。単に英語を勉強するだけではスコアを伸ばすことは難しく、思考を整理する力論理的に表現する方法が同時に求められる。

非常に高度な英語運用能力が必要とされるため、準備は簡単ではない。しかし、その過程で得られるものは多く、英語力だけでなく、考える力相手に伝える力も大きく成長させることができる、というのがこのテストの特徴。

私自身も色んなテスト対策(英検、TOEIC、TOEFL、GTECなど)を行いましたが、TOEFL iBTの対策が、一番、総合的な学力や教養、そして英語力を伸ばしたと感じています。

試験対策は大変ですが、それを乗り越えることで得られるスキルは、将来のキャリアにおいても間違いなく役に立つ。生徒のみなさんいは、この挑戦を通じて、多くのことを学び取って欲しいなと思います。


追加:
DMM英会話のDaily Newsを用いて、上の考えを応用すると次のような形でレッスンを受講することができます。オンライン英会話を利用して、トレーニングする場合は、こちらも参照してください。


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