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音源なしの英語教材で「簡単に」音源を作成して音読練習したい。
私立中学校・高等学校の英語教員です。中高の英語授業を担当していて、教科書以外の副教材で読解問題を取り扱うことがあります。そんな時に、音源がついていないことがあります。
『この問題集、良さそう!あれ、でも音源ない、どうしよ?』
こんな経験ありませんか?私はあります。なぜか使いたい問題集って音源がないこと多いんですよね。。。
読解のReading問題なので、なくて当然と言われれば当然ですが、英語授業担当者としては、単語の発音を確認し、生徒の語彙力や表現力の定着を図るためにも音読を推奨したいというのが本音です。そして音読するならやはり、ある程度正しい発音で覚えて欲しいわけです。
で、色々と試してみた中で一番、手っ取り早く音源がない教材から、音源を作成する簡単な方法がこちら。
本校はMicrosoftのTeamsが使える環境です。Teamsを使われている学校であれば、同様のことが可能だと思います。
Googleドライブで文字読み取り
手順
①スマホなどで当該箇所のreadingを写真(jpg推奨)でとる。
②Googleドライブにアップロード。
③写真の右上・・・からアプリで開く⇒Googleドキュメント
④Googleドキュメントが自動で開かれ文字がテキスト化されている。
※GoogleドライブにはOCR(写真からの文字読み取り機能)がついていて、それを利用する
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②Microsoftのイマーシブリーダーでチェック
写真からテキストを抽出したので、今度はそれが本当に正しいかのチェックを行う。実際にテキストとみながらチェック?その方法では時間もかかり、ミスもでるので、次の方法でチェックする。
手順
⑤「④」のGoogleドキュメントのテキスト部分をコピー
⑥ Wordファイルにペースト
⑦ WordをTeamsのどこかにアップして開く
⑧表示⇒イマーシブリーダーで再生
⑨テキストをみながら音声を流してチェック、
⑩文字が上手く読み取れていない部分などがあれば適宜修正
これで完成
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③授業中での音声はイマーシブリーダーで流す
「⑩」でチェックまで終えたら、後は授業で使用。
授業中に使う場合は、さきほどのイマーシブリーダーを使用して、音源をながす。
もちろんNativeが録音した本物の教材に比べると、機械音っぽさはありますが、簡単な発音チェックや全体の流れを使む際には有用だと思います。
もっと簡単に言えば、
『さぁここまで読んだから最初から音読して復習しましょう』
と
『音源も流すからそのスピードで理解しながら黙読しましょう』
なら、音声も流してそのスピードに合わせて黙読する方が、耳と目からの情報を同時に活用でき、英語学習の効果が高まるのは間違いない。
これまで、音源がない教材を取り扱うたびに「この教材に音源があったらな~」と常々、感じていました。こうした課題も、昨今のICTツールの発展によって新たな解決策が見えてきたように思います。
これからもICTを活用し、生徒たちがより効果的に英語を学べる環境づくりに挑戦していきたいと思います。
いやー時代は変わったねー、ホント。
ますます英語が学びやすいと常々感じる昨今です。
【参考】
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