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手引書:English Central Award (動画コンテスト)にむけて (2025/02/13)

英語動画コンテスト作成の手順:生徒・教員の確認用

動画コンテストに応募する際に、指導する教員・応募する生徒たちが押さえておくべきポイントをまとめました。動画コンテストなどに応募する際に、ご活用いただけたらと思います。

本校では、English Centralの動画コンテストに毎年度、申し込むので、それを例にあげて説明していきます。


コンテストの内容を知る。

まずは、初めに大事なことは、コンテストの内容を知ること。

①求められていることの確認
②過去の受賞作の分析

【求められていることの確認】
・1分以内の動画でyoutubeに上げられる内容
 ⇒著作関係の確認は絶対必要。
・世界中のユーザーがみる
 ⇒世界で英語を学ぶ人たちが興味を持つような内容
  ・世界で話題になっている内容/解決すべき問題など
  ・自分たちしか知らない事の紹介(独自性)
・メッセージ性が必要。
 ⇒伝えたい事を絞る。1分なので1つで十分。
  話すセリフが多くても100 words程度。

過去の受賞作の分析

受賞作の3つの動画をみて、なぜそれらが受賞したかを分析しよう。クラスorチームで、分析しましょう。上のリンクのHPより、入って確認。

【分析の観点】
見終わったら、以下の観点で分析。どういう部分が良かった??

①タイトル
どういうタイトルで、人を惹きつけている?
動画をみて、その他のタイトルにするなら、どんなのがある?
24年度の受賞作を分析するなら、分かりやすくてシンプル

②内容
なぜ受賞に値する?何が良いの?どこが興味深い?伝えたいことは何?
→どれも伝えたい事が明確

③構成
どういうストーリー(流れ)?
起承転結系?問題提起からの小論文系?

④資料 
スライドや動画作成における工夫はどういう部分にある?

これまでの生徒振り返り・アドバイス

過去の応募生からのアドバイス。
ほとんどの生徒が感じているのが、テーマ設定の大事さ。

  1. 暗い印象になってしまいがちだから明るく!動画がごちゃごちゃするのはよくない!!作成者のチームが、楽しく、また見ているみんながワクワクするようなテーマを考える。

  2. 他にはない自分たちだから説明できるもの(日本だから、神戸だから等)を話すと他の応募者と被らない。特によく知っているもののほうが取り組みが少し楽になる。

  3. 取り上げるテーマが重要。なぜなら、自分もEnglish Centralでテーマがあまり面白そうでないものは見たいとは思いわないから

  4. 1分以内なので端的にかつ詳しい情報を含めて説明することに気を付ける。スライドはできるだけシンプルで分かりやすさ重視。動画で声を入れる場合はできるだけ抑揚をつける。

動画の内容作成に向けて

次は内容面の作成手順。もう1度確認。時間は1分という内容。

1.何系の動画にするか決めましょう。

1️⃣問題提起系(知ってほしい・考えてほしい)
     SDGs系の問題など
2️⃣ 知られざるもの紹介系(豆知識・文化・ローカル情報)
  私達には普通。でも他の人はきっと知らない事実。
3️⃣ 共感・あるある系(みんなが共感できる)
     女子校あるある、神戸あるあるなど
4️⃣ 体験・挑戦系(やってみた・検証)
 ○○を○日間やってみた。など。

2.ストリーラインを考える。

基本的なすストーリー構成
困ったら次の4つの例を参考にして作成しましょう!
①問題→影響→解決策→まとめ
②問いかけ→紹介→その理由や背景→まとめ
③問いかけ→事例2つの紹介→まとめ
④問いかけ→実験説明→結果→まとめ

⇩に①~③の具体的な文面の紹介をしていますが、このぐらいの内容+ちょっと情報量プラスで十分です。1分なので多くの情報は入らない。分かりやく&シンプルにまとめましょう!!

2-1 スマホ中毒の動画なら。

問題→影響→解決策→まとめ
①0〜15秒 - 問題提起
 「あなた、スマホにどれくらい時間を使っていますか?気づいた時には、もう手放せなくなっていませんか?」
②15〜30秒 - 具体的な影響
 「実は、スマホに時間を取られることで、目や肩への負担だけでなく、集中力が落ち、家族や友達との時間も減ってしまうんです。」
③30〜50秒 - 解決策・行動
 「でも、少し工夫するだけで改善できるんです。例えば、毎日1時間、スマホを手放してみる。外で散歩したり、家族との会話を楽しんだり。」
④50〜60秒 - 印象的な締め
 「ちょっとした時間を取り戻すだけで、心も体もリフレッシュできます。
さあ、あなたも今すぐ試してみませんか?」

2-2 神戸ノート(独自の文化)紹介

問いかけ→紹介→その理由や背景→まとめ
① 問いかけ(0:00-0:05)
「神戸ノートって知っていますか?実は、神戸の小学生だけが使っている特別なノートなんです!」
② 紹介(0:05-0:15)
「見た目はシンプルで、特に1年生にとってはちょっと渋いデザインかもしれません。」
③ その理由(0:15-0:40)
「でも、なぜこのデザインなのか知っていますか?実は、この表紙は阪神大震災前の神戸の風景なんです。」「震災の記憶を風化させないように、そして神戸の歴史を伝えるために、このノートは使われ続けています。」
④まとめ(0:40-1:00)
「ノートを通じて歴史を受け継いでいくって、すごく興味深い取り組みですよね。」「みなさんは、この神戸ノートを使ってみたいと思いますか?」

2-3 女子高生の日常紹介(これまでの特別賞)

問いかけ→事例2つの紹介→まとめ
① 問いかけ(0:00-0:05)
「女子高生ってどんな生活を送ってると思いますか?」
② 紹介①(0:05-0:20)
「アイドルの話でめちゃくちゃもりあがる。」
「友達とおしゃべりして、一気にテンションアップ!」
③ 紹介②(0:20-0:40)
「テスト前は猛勉強モード!…のはずが、気づけばSNSチェック(笑)」
「終わった瞬間、歓喜の声(笑)」
④ まとめ(0:40-1:00)
「毎日バタバタだけど、それが楽しいのが高校生活!」「あなたの高校時代はどんな感じでしたか?」

2-4 茶碗蒸しvsプリンの戦い(やってみた系)

問いかけ→実験説明→結果→まとめ
① 問いかけ (0:00-0:05)
「茶碗蒸しとプリン、材料ほぼ一緒!じゃあ、混ぜたらどうなる?」
②実験説明 (0:05-0:25)
「実際にやってみた!卵、だし、砂糖、牛乳を混ぜて、蒸してみた結果…」
「7:3、5:5、3:7の割合で混ぜてみた結果は、、」
③ 結果 (0:25-0:40)
「食べてみたら…なんと、半分半分はプリンの味が強く出た!和風より洋風の風味のが強い!!」
④ まとめ (0:40-1:00)
「プリンと茶碗蒸し、混ぜたらこうなる!みんなも試してみたくなった?」 

Canvaで動画作成

内容がある程度固まったら、次は動画作成。今回は、Canvaでの作成の方法を紹介します。

流れとしては、①必要なスライドを作成する。②音声を録音し、そのスライドに張り付ける、③動画でDLで完成。

Step1 動画ボタン押す

Step2 Youtube動画を選ぶ

Step3
スライドを作成していく

Step4 音声の録音
画面下でサウンドと検索すると、サウンドレコーダーというアプリがでてくる。それを開く。

サウンドレコーダーはこういう画面

音声を録音すると、録音したファイルは、ドキュメント→サウンドレコーディングの中に入ります。

Step5 録音した音をCanvaにいれる方法は、ドラッグ&ドロップ(つかんで、Canvaのいれたいスライドにあわせてはなす)

いれたら、後はスライドや音声をトリミングしたり、長さを変えることで調整する

以上で基本的な動画は完成。最後は共有からDLして終わり。
アニメーションやBGMはご自由に。

完成したらタイトルをもう1度確認。

伝えたい内容が決まり、動画も作成が終わったら、次を再度確認。

良い動画の特徴とは?
【内容面】見ていて楽しい、情報として有益、人々が見たいと思うコンテンツのいずれかがある。
【動画の質】クリアな音声、良い明るさ、安定したカメラワークで、見た目も音も良い。
【タイトル】人々の注意を引くようなキャッチーなタイトルとサムネイルがある。

内容に納得いかないなら、内容を変える。動画の質が悪いなら取り方や見せ方を考える。そして、最後、タイトルをもう1度、考えましょう。

世の中には「タイトル勝ち」という言葉があるぐらい、タイトルは重要です。一瞬で、見ている人にちょっとみてみよう!となるタイトルを考えて、動画のタイトルにしましょう!!

最後に(中高の教育)

ICTデバイスが中高の教育で使われるようになり、こういう動画コンテストに応募したり、チャレンジしたりする機会が多くなってきました。

中高の教員は、各科目に専門性があったとしても、ICTの使用については専門外です。だからこそ思うのは、生徒と一緒に担当者も学んでいけばよい、一緒に作成しながら、そのサポートを行うでOKではないでしょうか。

専門性が発揮できる部分はもちろん発揮すればよい。ただ、全てにおいて「先生は何でも知っている!」という気持ちはいらないと思う。

だからこそ、こういう手引書を用いて、動画コンテストに応募しながら、生徒と教員が同時に学んでいくのが良いと思う。

このページが、担当するという先生方や生徒たちへに少しでも役に立つ情報になったら良いなと思います。

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