【レビュー】<テーマ:障がい者サッカー>中山 剛さん(元デフサッカー日本代表監督)【第4回 サッカー談義】2022.3.2
【第4回 サッカー談義】テーマ「障がい者サッカー」を2022年3月2日に元デフサッカー日本代表監督の中山 剛さんを発表者にお招きしてブラインドサッカー、デフサッカー、電動車椅子サッカーに関わる様々な方が参加していただき開催しました。
■レビュー
第4回のテーマは「障がい者サッカー」。プレゼンターはデフサッカー元日本代表監督の中山剛さんです。
今回は中山さんとデフサッカーの出会いに始まり、デフリンピック(聴覚障がい者のオリンピック)での世界の強豪との激闘の記憶を語ってもらいました。
中でも印象的だったのは、海外のデフサッカー選手たちは日頃の練習を健聴の選手(聞こえる人)に混じってプレーしているということ。日本ではデフ選手と健聴選手はほとんどが各々のチームで活動しているため、デフ選手が競い合ったり学びを得る相手が少なく、それがレベル向上のボトルネックの一つだということです。
また、障がい者サッカーと一口に言っても、東京パラリンピックでの活躍が記憶に新しいブラインドサッカーや、誰でも挑戦できる電動車いすサッカーなど様々なカテゴリーがあります。
中山さんからデフサッカーの現在地、普及活動やその他の色々な課題をお話しいただくと、参加者からもカテゴリーを超えた様々な意見が飛び交いました。
■参加者感想
中村 和彦さん(映画監督)
本格的に障害者サッカーに関わりを持つようになった15年ほど前に比べると関心を寄せる人が増えてきたと実感しています。 とはいえまだまだとも言えるでしょうし、JIFF(障害者サッカー連盟)等の果たす役割も大きいのかなと感じました。 それから中山監督のトルコデフリンピックの話を聞いていて、現地に行けなかったことがとてもとても悔やまれました。
大野 里穂さん(日本電動車椅子サッカー協会)
「様々な立場で障がい者サッカーに携わる方とお話できたことで新たな知見が得られたとともに、繋がりが増えたことへの心強さがありました。」
土屋 由奈さん(ブラインドサッカー協会)
「まだまだ、知らない障がい者サッカーがたくさんあるなと思いました。よい時間でした。 ありがとうございました!」
木村 和恵さん(手話歴4年、デフサッカー含めて障がい者サッカーに興味あり)
「デフの選手と聞こえる選手が共にプレーできるんだと感動した反面、自分の心のバイアスやバリアーにも気づかされました。
今後ノーマライゼーションが浸透して障がい者サッカー界全体がいっそう注目されていくことを期待します。いつかデフの選手ともいっしょにサッカーをしてみたいです。」