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ワクチンを接種するかどうかは自分で考えて決めたい
今回は、「ワクチン接種の前に、免疫について知っておこう」の回で予告していたワクチンについてのメモです。
今回も参考にさせていただくのは、Youtubeチェンネルの「新妻免疫塾」さん。
特に「【Taka&ばぶに聞く】話題の新型コロナワクチン打つ前に知っておきたいこと「ヅマニュース」#7」をベースにさせていただきます。
素人にもめちゃくちゃ分かりやすかったです!超おススメ!!
それでは本題に入ります。
まず、ワクチンの目的です。
予防でしょ、と答えられる人は、すでにその時点で素晴らしいと思いますが、なぜワクチンを打つと予防になるのでしょうか。
▼ One for All 自分を守り、みんなも守る
超満員電車の車両の真ん中に自分がいて、それを上から視ている絵をイメージしてみてください。(箱の中に〇が詰まっているイメージ)
自分は「感染症」にかかっていますが、マスクはしていません。
同じ車両に乗っている他の人も全員マスクをしていない状況です。
(この時の感染者は自分1人)
パターン① ワクチンなし
ここで、自分がくしゃみをしました。
するとウイルスが飛んで、すぐ近くの周囲の3人に瞬間的に感染したとしましょう。
(感染者は全員で4人=1+3となります)
次にその3人がくしゃみをしました。
すると、その3人の近くの周囲の3人に瞬間的に感染。
(感染者は13人=1+3+9となります)
これを続けていくと、40人→121人→・・・となり、
指数関数的に感染者が増加していきます。
パターン② ワクチンあり
パターン①の、ウイルスがうつされる3人のうち、2人がワクチンを接種していたら(=ウイルスがうつらない)、感染者数はどう違ってくるでしょうか。
自分がくしゃみをしました。
するとウイルスが飛んで周囲の3人に飛散したけど、1人には感染し、ほかの2人には感染しませんでした。
(感染者2人=1+1)
感染した1人がくしゃみをしました。
すると、またウイルスが飛んで、その1人の周囲の3人に飛散するけど、感染するのは1人。
(感染者3人=1+1+1)
もうお分かりですね。
ワクチンを打つことで、ヒトからヒトへのウイルスの伝播が抑えられることがわかります。
そして、結果的に「ワクチンを打っていない人」にもウイルスがうつる可能性が減ることにつながります。
この考え方が、「集団免疫」といわれるもので、人口の60~75%の人がワクチンを打つと感染を抑えられるそうです。
つまり、集団免疫を獲得すると、経済活動がこれまで通り行われるようになり、ひいては社会を守ることにつながるという具合です。
▼ 実効再生産数 P
先の電車の例では、1人の人が3人にウイルスをうつすと仮定しましたが、その「1人の人がほかの何人にうつすか」を数値化したものが実効再生産数です。この言葉もよく耳にしましたよね。
実効再生産数 P = (1-Pc) × (1-Pl) × Po (Po:基本実効再生産数)
数式が苦手な方、すみません。
でも、なんとなくPcやPlの値が大きければ、Pの値は小さくなりそうな気がしませんか?
このPcやPdがなにかというと、Pcがマスクで、Plがワクチンだと思ってください。
つまり、「ワクチン」と「マスク」の合わせ技で、実行再生産数は下がるということです。
▼ 副反応と有害事象
以上から、「なるほど、だからワクチンは自分だけじゃなく、社会を守る効果があるのね」ということがお分かりいただけたかと思いますが、いいことばかりではありません。
次に最近メディアでよく聞く言葉が「副反応」ですよね。
そもそも、「副反応」ってなに?「副作用」じゃないの?と思ったのは僕だけでしょうか。
「副作用」・・・ワクチンなどの医薬品や医療行為に関連
「副反応」・・・ワクチン接種に関連したことに限定
※「こどもとおとなのワクチンサイト」参照
ちなみに英語では、どちらも「side effect」と言い、使い分けはないそうです。
そのほかに「有害事象」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
「有害事象」とはワクチン接種後に起こったあらゆるネガティブな事象をすべて表します。
「有害事象」の種類の一つに「副反応」があるというイメージで、その違いは、ワクチン接種との因果関係です。
例えば、ワクチン接種後に、交通事故にあったとします。これは、ワクチンのせいでしょうか?そんなことはないですよね。これは有害事象です。
では、ワクチン接種後に、インフルエンザにかかった場合、これはワクチンのせいでしょうか?
ワクチン自体にインフルエンザウイルスが入っていれば、因果関係はありそうですが、さすがにこれはなさそうですよね。有害事象でしょう。
もう一つ。ワクチン接種後に、気分が悪くなった。これはどうでしょうか。なんだかワクチンと関係ありそうですが、果たして因果関係があると言い切れるものでしょうか。
答えはNOです。過去にタイムスリップして、ワクチン接種をしない自分と比べてみないと分かりません。
原因の特定は、「ワクチンを接種する自分」と「接種しなかった自分」の二人がいないとはっきり分かることはないんですよね。
では、どうやってワクチンとの因果関係を調べているのでしょうか。
それが「ランダム化比較試験」だそうです。
▼ ランダム化比較試験
なんだか専門的なところに入ってきた気がするので、さらっと行きたいと思いますが、要するに、ワクチンの試験を行うときに、「打つ人」と「打たない人(厳密にはプラセボという塩水を打つ人)」の2つの集団にランダムに分けます。そしてその両者の経過を見比べ、ワクチンの安全性を確かめる方法だそうです。
「ワクチンを打った人たち」と「そうでない人たち」の体に起こる反応を比較して、「ワクチンを打った人たち」のほうに多く出ているネガティブな症状を副反応としています。
ただここで気を付けたいのは、あくまでも確率論の話であり、個人レベルでのワクチンと有害事象との因果関係は明確には分からないということです。なぜならタイムスリップはできないから。
なので、今後ワクチンを接種したときに、ネガティブな症状が出たときにワクチンのせいなのかどうなのかははっきり分かりません。ただし、正しい知識を持つことで、どういう反応が起きても備えることができるというわけです。
さいごに
ワクチンも奥が深いですね。素人なのにまだまだ書けそうなんですが、3000文字いきそうなので、この辺でやめることにします。
詳しくは、ぜひ「【Taka&ばぶに聞く】話題の新型コロナワクチン打つ前に知っておきたいこと「ヅマニュース」#7」をご覧ください。
コロナの蔓延し始めもそうでしたが、どんなことにせよ、できる限りの情報を入手し、自分の中で咀嚼して、正しく恐れ、そして判断することが大事だと思います。
では、今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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