【経済史】なぜアボリジニがイギリスを侵略しなかったのか
「新聞よりちょっと分かりやすく、たいぶふわっと」
をテーマに経済ニュースについて、書いていきます。
〇こんな人向け
・経済のことはわからない
・でも、仕事の都合で無視もできない
・とはいえ、勉強している時間もない
・明日、仕事仲間に「ドヤ!」って言いたい
今回は、新聞ではなく、この本から。
大人になってから経済史を勉強したい人にお勧めの一冊。
今回はこの本の1章の部分について、自分の備忘録の意味も込めて書いていく。今回は要約のみ。
1.狩猟から農耕社会へ~農耕が生み出した「余剰」~
人類はもともと動物を狩り、木の実や野草を採って生活をしていた。
およそ260万年前から1万年前までは狩猟をしていたといわれている。
長い長い年月をかけて人類は技術を磨き、より効率よく狩りができるように進歩してきた。
技術が向上し、食糧が安定して確保できる様になると、
人口が爆発的の増加する。
人口が増加すれば、より多くの動物を狩る必要が出てくる。
一定のラインを超えると、狩りすぎ、つまり食糧難となる。
人口増と食糧難を繰り返し、人類は「農耕」を発明することになる。
つまり、食糧を「とる」のではなく、「つくる」ようになった。
土地を耕し、生産技術が発展していくと、
1年で消費しきれないくらいの食糧を生産できるようになる。
そうすると
「今年必要分」-「来年のために植える分」=「あまり(余剰)」
「余剰」という概念が生まれる。
狩猟時代は「必要な分」だけとっているので、「余剰」は生まれない。
2.「余剰」が生み出した「信用」
「余剰」が生まれると、それを捨てるわけにはいかないので、保管する。
保管するためには、毎年どのくらい余ったのかを記録する必要が出てくる。
記録をするために「文字」が生まれた。
また、農耕は一人ではできないので、いろんな人が協力して耕す。
そうしてできた穀物なんかを分配するために、「貝」に労働時間を書いて渡すようになった。
こうして「貨幣」が生まれる。
その貝を持っていれば、記載されている分の食糧と交換できるというわけだ。
ここで、「貝」は「食糧」と交換できると信じられているので、みんな貝を受け取る。
これが「信用」の始まり。
「信用」がなければ、みんな貝ではなく現物の米を欲しがるからね。
3.信用と格差と宗教
ただ、ずっと信用を維持するのは簡単ではない。
信用を維持するためには、制度や組織が必要になる。
こうして「国家」が誕生する。
国家には
運営するための官僚や、余った食糧を守るために警官が必要となる。
これが「軍隊」となっていく。
国家が大きくなるほど多くの人が関わってくる。
彼らを養うためにはたくさんのお金がかかる。
国家は、運営費用として民からお金を集めるようになる。
これが「税金」の始まり。
税金によって、国家に富が集中するようになり、
支配者と民衆との「格差」が生まれる。
民衆もバカではないので、不満がたまれば反乱がおきるかもしれない。
そこで、支配者は反乱がおきないようにするために、
王だけが支配する権利を持っている。
今の生活は神からの賜りものである。
「宗教」が生まれた。
4.なぜアボリジニがイギリスを侵略しなかったのか
ここまでの話をまとめると、
すべては農耕から始まっている。
農耕の発展しなかった地域、
つまり豊かな自然を持ち、大地の恵みと共存してきた民族は、
文字を持たず、軍を持たず、ヨーロッパ諸国に対抗するすべもなく
侵略された。
土壌の豊かな民族はそもそも軍隊を持つ必要がなかった。
食糧不足に悩んだこともなく、「奪う」という概念もない。
アボリジニはイギリスを「侵略しなかった」わけではなく、
そもそもそんな発想すらなかった。
その代わりに、歌や踊り、豊かな文化を築いた。
5.まとめ
本をほぼコピペしたような投稿なので、ぜひ本読んでみてください♪