セルフカラーで白髪染めをする前に見てください
こんにちは、オオクボショウヘイです。
最近白髪が生えてきて、白髪染めをしようかな?
と思って、「とりあえず市販のカラー剤でやってみよう」
そう思っている方、ちょっと待ってください!!
気軽に白髪染めをしてしまって後悔してしまうかもしれません。
また、美容室にもなかなか行きづらくて自分で染めようかな?
と思っていらっしゃる方もいるかと思います。
自宅で安く染められれば楽ですよね。
ドラッグストアで1000円程度で購入できます。
上手に使えれば、市販のカラー剤はとても便利だと思います。
ただ、場合によっては、取り返しのつかない状態になってしまうかもしれません。
お客様が嫌な思いをされるのは美容師にとっても悲しいことです。
今回は市販のカラー剤で白髪染めをする事によって、
起きてしまう注意していただきたいことをお話しさせていただきます。
「とりあえず自宅でカラーをしようかな?」
と思っている方にこの記事が届いてくれたらいいなと思います。
ぜひ、この記事をしっかり見ていただきたいです。
美容室のカラーと市販のカラーの違い
まず簡単に美容室でのカラーと市販のカラーの違いについてお話しさせていただきます。
大きな違いは美容室のカラー剤は薬の強さをコントロールできるということです。
人によって髪質やダメージが違います。
傷みやすい髪に強い薬を使うと傷んでします。
市販のカラー剤は健康な髪の毛でも染まるように作られています。
基本的に、傷んでいたり髪が弱い方には向いていないカラー剤だと思っていただいて大丈夫です。
美容室でのカラー剤はお客様の髪に合わせて1%単位でカラー剤を配合しています。
(例)【7ブラウン+8青+クリア 4:1+20% 4.5%】
美容師の方はこれを見たらすぐにわかると思いますが、一般の方はよく分からないと思います。
このくらい細かく明るくするための強さ、色を入れるための強さ、色素の強さを計算してカラー剤を作っています。
また、毛先と根元はダメージの状態が違うので、
薬を分けて作ったり、根元から毛先を一色にするのに数種類のカラー剤を用意することもあります。
そのくらい髪質やダメージに合わせたカラー剤が必要です。
市販のカラー剤はそのような調節が難しいです。
人によっては大きなダメージにつながる可能性があります。
見ただけで「セルフカラーだな」とわかるほどダメージが大きい場合があります。
一度傷んだ髪は元に戻りません。
髪をキレイに保つために、できれば避けた方が良いです。
注意して使う必要がある事がわかっていただけたかと思います。
では今回一番お伝えしたかった事をお話しさせていただきます。
これは知っておいていただきたい
白髪染めの一番怖いのは
色が抜けなくなる
ということです。
白髪染めは一度染まるとなかなか色が抜けません。
一年以上残り続けることもあります。
安易に白髪染めをしてしまうと、髪色を変えたくなった時に邪魔になってしまったり、ムラになってしまう場合があります。
色素が残っている場合、
普通のカラー剤で染めても、ムラになったりほとんど変わらない場合があります。普通のカラー剤ではほとんど落ちないため、ブリーチや脱染剤といったダメージが強くなる薬剤が必要になります。
強く定着している色素を落とすには、大きなダメージがともないます。
色が抜けたとしても、髪がパサついたり、その後のカラーの色持ちにも影響します。
さらに、ブリーチや脱染剤にお金がかかってしまいます。
また、ブリーチをしても赤みが残りやすいので、柔らかい色が出しにくくなり、選べる色が限られてしまいます。
髪質によってはブリーチに耐えられなくてボロボロになる可能性がある場合、色を変えるのが難しい場合もあります。
自宅で白髪染めをして、色を変えたくてお店にご来店されたのですが、ブリーチが必要なカラーのオーダーで、でもブリーチはしたくない
普通のカラーでできるだけ頑張っても、やりたい色にできなかった。
というケースをたくさん見ています。
とりあえず染めてみた一回のカラーで取り返しのつかないことになってしまいます。
お客様も悲しいと思いますし、美容師としても残念です。
また、自分で白髪染めをして、やっぱり暗かったな、もうちょっと明るくしてみようと思って、さらに自分で明るめのカラー剤を使った時に起こる可能性があるのが、根元だけ明るくて、毛先が暗いという状態になってしまいます。
以前染めた部分は暗いままで、生えてきて初めて染めた毛だけ明るくなってしまった状態です。
こうなってしまうと、美容師でも直すのが大変です。
安易に自分で染めてしまうと
・髪に余計なダメージを与えてしまう
・赤みが残ってしまう
・色を変えるためにお金がかかる
・理想の色ができなくなってしまう
・ムラができてしまう
というような事が起きてしまいます。
本当に気をつけていただきたいです。
実際に担当させていただいているお客様がこの事を知らない事が何度かあったので、今回はこのテーマでお話しさせていただきました。
ぜひ、自分でカラーをする前にこのことを知っておいていただいて、後悔してしまう方が減ればいいなと思います。
今回の内容は以上です。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。
髪に関するお客様の疑問にお答えできるような記事作りを心がけています、他の記事も興味があるものを見ていただけると嬉しいです。
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