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システムエンジニアがKindle Unlimitedを半年使ってみた – 本当にお得なのか?


はじめに

電子書籍サービスが普及する中で、AmazonのKindle Unlimitedは「月額980円で読み放題」という魅力的なサービスとして人気があります。
しかし、実際に使ってみると「本当にお得なのか?」「そんなに本読むか?」という疑問が湧いてくることもあります。

私はこのサービスを半年間利用してみました。
その結果、「このサービスは人を選ぶ」という結論に至りました。
この記事では、実際に使って感じたメリット・デメリットをエンジニア視点も交えながらレビューしていきます。

Kindle Unlimitedのメリット

1. 技術書・ビジネス書が読めるのは大きい

エンジニアとして、技術書を気軽に読めるのは嬉しいポイントでした。特に、基礎的な技術書や入門書のラインナップは充実しており、「ちょっと試しに読んでみよう」という感覚で手を出せるのは大きな利点です。
例えば以下の本は2025/2/9現在ではKindle Unlimited対象になっています。
普通に買えば4000円近くかかるものがサブスクで読めるのはかなりお得です。少し読んで合わなければ別の本を探すこともできます。

また、プログラミングに関する書籍だけでなく、ビジネス書や自己啓発本も豊富なので、「スキマ時間に軽く読む」には最適でした。

2. 雑誌や実用書のラインナップが良い

意外なメリットだったのが、雑誌の読み放題です。紙の雑誌を買うのはかさばるし、毎月買うとコストもかかりますが、Kindle Unlimitedならファッション誌や週刊誌、ガジェット系雑誌なども含まれています。

また、料理本や自己啓発本など、「買うほどではないけど、ちょっと読んでみたい本」が手軽に読めるのは良かったです。

3. 端末を選ばずに読める

私はKindle端末・iPad・スマホの3つのデバイスで利用しましたが、どの端末でもスムーズに読めました。特にスマホでの読書は、移動時間やちょっとしたスキマ時間を有効活用できるので便利でした。

Kindle Unlimitedのデメリット

1. 読みたい本が必ずしもあるわけではない

これが最大のデメリットかもしれません。「Kindle Unlimitedには100万冊以上の本がある」と言われていますが、最新の人気本や専門性の高い技術書はあまり含まれていません

例えば、「この新刊、Kindle Unlimitedにあるかな?」と思って探しても、だいたい普通に有料販売されています。新しい技術書や専門的な資料を求めるなら、やはり購入するしかないのが実情です。

2. 一度にダウンロードできるのは20冊まで

これは意外と不便でした。Kindle Unlimitedでは、一度にダウンロードできるのは最大20冊まで。気になる本をどんどん追加していくと、すぐに上限に達してしまい、「どれかを削除しないと新しい本が読めない」状況に。

読み終わった本を削除すればいいのですが、気になった本をストックする使い方には向いていません。

3. 読まなければ損した気分になる

月額980円という価格は、雑誌を毎月買うより安いですが、「本当に読んでいるか?」という点が問題です。

私は半年間使ってみて、「月に2〜3冊しっかり読めば元が取れる」と感じました。しかし、忙しくて読まない月があると、損した気分になるのも事実です。

Kindle Unlimitedはこんな人におすすめ

半年間使ってみて、以下のような人にはおすすめできると感じました。

  • 雑誌やビジネス書をよく読む人 → いろいろな本を気軽に読めるので、コスパが良い

  • 技術書を読みたい人 →対象になっている場合はお得に読める

  • 移動中やスキマ時間に本を読む習慣がある人 → ちょっとした時間で本を開く習慣があるなら、元が取れる

  • 新刊や専門書にはこだわらない人 → 「とりあえず何か読みたい」と思う人には向いている

Kindle Unlimitedを解約した理由

結論として、私は半年使った後に解約しました。

理由は、「読みたい本が思ったより少なかった」ことと、「月に0〜1冊しか読めない時期があった」ためです。月に2冊以上読むならお得ですが、読まない月があると逆にコストが無駄に感じました。

また、私はKindleで本を購入することが多いため、「この本がUnlimitedにあればいいのに」と思う場面が多かったのも解約の決め手でした。

さらに、読みたい本を有料で購入すると、それを読む時間を確保する必要があり、結果的にKindle Unlimitedの本を読む余裕がなくなるという問題もありました。有料で買った本を優先して読むようになると、Unlimitedの「読み放題」の恩恵を受ける機会が少なくなり、「結局あまり使っていないのでは?」と感じるようになったのです。

おわりに

Kindle Unlimitedは、「本をとにかくたくさん読む人」には最高のサービスですが、「特定の本をしっかり読みたい人」には向かないと感じました。

特に、新刊や専門書を求める人には物足りない面もあるので、「どんな本を読むか?」を考えて加入するのがベストです。

もし、「試しに使ってみたい」という場合は、無料体験が用意されているので、まずはそれで使い勝手を試してみるのが良いでしょう。

私は一旦解約しましたが、また本を読む時間が増えたら再開するかもしれません。読書習慣に合わせて、上手に活用するのが大切ですね!

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