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「一生に一度は、映画館でジブリを。」2作品を見て。

#映画鑑賞 #感想ノート #一生に一度は映画館でジブリを

有名なトピックですが、この夏、ジブリの名作が映画館で上映されています。『風の谷のナウシカ』と『もののけ姫』を観て、あまりに感銘を受けたのでnoteに投稿することを我慢できませんでした。

感動は作品を観ないと伝わらないので、映画館で観て欲しいがために感想を書きます。

どこに素晴らしさを感じたか

『風の谷のナウシカ』も映画は素朴でテーマが分かりやすく、元々ジブリの中でも好きな作品でしたが、大人になってから初めて観る『もののけ姫』は格別。

「金曜ロードショー」で何度も「見た」けど、今まで全然「観れて」なかった。

それぞれの登場人物がそれぞれの生き方を貫いている「名シーン」「名ゼリフ」とも呼ぶべき場面が惜しげもなく、止めどもなく詰め込まれているのですが、惜しげがなさすぎて、まるで「名シーンの結晶」とも言える密度の濃い映画。

感情の整理が追い付かないのか、劇場で涙する人も多く、私は泣きすぎました。

主題と副題、観る上で押さえたいポイント

うんちくっぽいのは苦手なので軽くだけ触れると、『もののけ姫』は「『風の谷のナウシカ』から13年」という広告が示す通り、共通の主題(テーマ)があると私は思います。

共通のテーマは言わずもがな、観てくださいなのですが、似てるけど少し違うのは「ナウシカ」は「恐怖」、『もののけ姫』は「恨み」に人々が束縛されている中で、主人公だけは解放されて動いている、という構図。主人公の特別感が際立ち、ある種の爽快感すらあります。

ここからは既にテレビなどでも観た方に向けて、個人的にポイントだなという問いだけ書き留めます。
自分なりの答えが出ない方は是非もう一度映画館で!(ネタバレと思っちゃう人はここで読みとめてくださいね)

・アシタカがサンに言う「生きろ、そなたは美しい」の意味とは

あまりに有名なセリフ。モロは「哀れで醜い私の娘」と言っていたのが対照的です。

・モロがエボシ様の首を取らなかった理由は

取れたはずなんです。単に物語の進行上、という都合主義ではなさそう。

・シシガミ様がアシタカを生かした意図は

最後の大命題ですよね。なぜ最初の接触ではあざを取らなかったのか。

これらは副題的ですが、主題と重なるディテールかと。

幾らでも語れるのですが、自分の感性で真っ直ぐに作品を観てほしく、解説や考えの押しつけは控えておきます。

主題も造形も非常に深い作品なので、自分なりにテーマを見つけたり、問いを深めたりしながら観る仲間が増えると良いな、と思って書きました。

少しでも気になった方は映画館で是非!
(換気がしっかりしていて実は密じゃないみたいです。)

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