ESAT-J(令和6年度)PART C問題について見てみました。
こんにちは、祥平です。
PARTAとBについては以下の記事からご覧ください。
よければ、こちらの記事も是非…。
さて、今回はPART Cについてレビューしてみたいと思います。
個人的に、ここから生徒の得点の分かれ目だと思います。
言えそうで言えない表現って感じがしてもどかしい問題だと思います。
PART C :4コマ漫画ナレーション問題の解答例、考え方、アドバイス
1. 問題の概要
4コマ漫画を順に説明し、ストーリーを英語で話す形式のスピーキング問題です。この問題では「状況を正確に把握し」「シンプルに流れを説明する」スキルが求められます。
2. 解答例(シンプルで生徒が答えやすいもの)
コマごとのナレーション例
コマ1(導入)
"Last week, I went to the bus station (to wait for my bus)."
※the bus stopでもOKかな主人公の行動や状況を簡潔に説明。
コマ2(展開)
"I saw two people looking at their phones." または
"I saw two people. They were looking at their phones."新しいキャラクターや出来事を紹介。
コマ3(転換点)
"They asked me how to go to the mountains." または
"They asked me the way to the mountains."
※the mountainかどうかが判断できなければ ”a place they want to visit” のように抽象化して言うのもアリ。問題や出来事が発生。
コマ4(結末)
"I showed them the bus stop. They thanked me and looked happy."問題の解決や結果を述べる。
3. 解答を組み立てる考え方
(1) 4つの場面を頭の中で整理する
メモが取れないため、イラストを見て 「誰が」「どこで」「何をしている」 を場面ごとに把握します。
場面ごとの整理方法
コマ1(導入): 主人公がどこにいて何をしているか。
質問例: 自分は何をしている?
答え例: "Last week, I went to the bus station."
コマ2(展開): 他の登場人物や新しい出来事。
質問例: 何か新しいことが起きた?
答え例: "I saw two people looking at their phones."
コマ3(転換点): 事件や問題が発生。
質問例: その人たちは何をした?
答え例: "They asked me how to go to the mountains."
コマ4(結末): 問題解決や結果。
質問例: 最後にどうなった?
答え例: "I showed them the bus stop. They thanked me."
(2) シンプルな文法を使う
主語+動詞+目的語 の基本構造を守る。
難しい構文は避け、短い文で答える。
OK: "They asked me how to go to the mountains."
NG: "They were confused and politely asked for directions to the mountainous area."
4. 言葉に詰まったときの対処法
(1) 簡単な言い換えを使う
難しい単語が出てこない場合、簡単な言葉に置き換えます。
"tourists" → "people"
"mountains" → "a place they want to visit"
(2) 話を進めるためのフレーズ
言葉に詰まった場合でも、以下のフレーズを使えば話を続けられます:
"Then, I..."
"After that, I..."
"So, I..."
5. 生徒への具体的なアドバイス
(1) 問題に取り組む心構え
イラストを観察する
各コマで「誰が」「どこで」「何をしているか」を瞬時に把握。
1コマ=1文で説明する
全体を細かく話す必要はなく、各場面を1文で簡潔に。
もちろん2文でもOK。
(2) 練習方法
時間制限を設けた練習
40秒以内に話し終える練習を繰り返し、時間感覚を養います。
言い換え練習
生徒が「分からない単語が出たとき」に備えて簡単な置き換えの練習をします。
日本語から英語への変換練習
まず日本語で各コマの内容を説明し、それを英語に変える練習を取り入れます。
コマ1: 「バス停に行った」 → "I went to the bus station."
コマ2: 「観光客がスマホを見ている」 → "I saw two people looking at their phones."
(3) 緊張を和らげる方法
完璧を求めない
少しのミスでも全体のストーリーが伝わればOKだと伝え、自信を持たせます。
話し始める前に深呼吸
話す前に1秒落ち着くことで、焦らずにスムーズに話し始められます。
6. まとめ
解答のポイント
イラストを4つの場面に分け、「誰が」「どこで」「何をした」を整理する。
各場面をシンプルに1文で説明する。
接続詞や副詞を使い、ストーリーの流れをスムーズにする。
生徒への最終アドバイス
メモが取れなくても、短い文で各コマを説明するだけと考える。
難しい単語が出ない場合は、簡単な言葉に置き換える。
完璧さを目指すより、全体の流れが伝わることを目標にする。
これらのアプローチを練習すれば、生徒はこの形式のスピーキング問題にも自信を持って取り組めるようになります!
PART Dについてはまた後日に投稿します。
よろしくお願いいたします。