なつやすみにまちづくり #3 好きなことを仕事にする覚悟
今日はブルーベリー農家の手伝いに参加した。
東栄町で取れるブルーベリーは大粒で甘いで有名だ。
そんな大事なブルーベリーの摘み取り、選別をした。
基本的に農園の手伝いは和太鼓集団志多ら(しだら)のメンバーを中心に行っている。
農園の手伝いが初めてだったぼくは志多らのスタッフであるまなさんと参加した。
まなさんはもともと志多らのメンバーとして太鼓を叩いていた。
大きく膨らんだブルーベリーを選別しながらふと気になったことを聞いてみた。
「まなさんはなんで太鼓のプロになったんですか。」
「OL時代が退屈でなにか全力で打ち込めることを探していた。そんなときになんでも受け止めてくれる存在―太鼓に出会った。」
それから仕事をやめ、プロになる道を歩み出すまで2年とかからなかったそうだ。
昔は芸事で食べていくことに周りが寛容ではなく、その道のプロになろうもんならもれなく親が反対した時代。
まなさんもその例外ではなかった。
昔よりは太鼓が世に浸透しているとはいえ今も芸事だけで食べていくことは容易ではない。
相当な覚悟が必要である。
まだ10代も多い志多らメンバーはそんな覚悟を持って太鼓を打ち続けている。
彼らは若さの勢いだというが、それだけで済ませられないものを彼らは持っていると感じる。
先日志多らの研修生がトレーニングに音を上げて地元へ帰ってしまったときについての話を聞いた。
その研修生は小学生からずっと太鼓一筋ではるばる神奈川から東栄町にきた。
相当な太鼓好きでぼくからすれば変人だ。
そんな彼が地元に帰ってしまったのだという。
それに対し、彼の先輩は怒るでも声を荒らげることもなくこう言った。
「好きなことを仕事にするということはそれを嫌いになる覚悟を持たなくてはいけない。」
ぼくより年下の先輩の言葉は重く、研修生に贈るには充分であった。
いつかぼくもこんな言葉を贈れるであろうか。
今日の一枚
ここに来てから、毎朝6時には起床してランニングをしている。
一周2.5kmコース。
なんだか高校時代の合宿を思い出させる風景だ。
あの頃と違うのは一周も走れば体が限界を迎えてしまうことだけだ。
研修生に負けないようにお兄さん頑張るぞ。
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