デモ音源や歌詞等の資料をデータ送付する際のポイント
こんにちは!
白田将悟@令和歌謡&City Pop作曲家・編曲家です。
いつもありがとうございます。
今回も時々受けるご質問についてお答えしたいと思います。
※特に初めて制作依頼や相談をされる方は必見です!
※クリエーターでも意外とできていない人もいると思うので、確認のためにお読みいただくのもありです!
結論から言ってしまうと、
「データが壊れていなくてきちんと中身を確認できるものであれば、どんな形式のもの・手段で送ってもOK!!」
ですw
私は、ギガファイル便、Dropbox、Google Drive、You TubeのURL、LINE、Facebook Messenger、TwitterのDM、mp3、WAV、mp4、jpg、PDF等々、
様々なデータを、様々な窓口、様々な手段で受け入れてます!
これはあくまで私だけの話であって、
会社やクリエーターによっては指定もある場合もありますし、
環境によってはファイルが展開できない、音声ファイルが再生できないなんてこともありますので、
以下にまとめる基本ポイントを意識した上で資料をご用意いただくと、お互いにスムースなお取引ができると思いますので、
参考にしていただければ幸いです。
①資料の確認や整理
これは基本中の基本です!
具体的にどういったことかと言うと、
・ファイルがきちんと開封できるか
・正しいファイル名になっているか
・リンク(URL)が間違えていないか
・無駄に大量のファイルがないか
等など。
実は私自身もたまにやってしまうことなのですが、膨大なデータのやり取りをしていると、誤って古いものを送ってしまったり、
記載したリンクが間違えていたりして、相手に迷惑をかけてしまうこともあります。
なので私の場合は、
・ファイル名には曲のタイトルだけでなく、日付や番号を入れることで、新旧区別する
・リンクを送る場合は正しくアクセスできるか
・送り先と必要なファイルが間違いがないか
等など、いくつもの項目を確認するようにしています。
ものすごく面倒なので、必ずしもここまで念入りにする必要はないですが、ある程度この点を意識しておくとトラブルなくお取引ができると思います。
あとは上記に記載した具体例の「無駄に大量のファイルがないか」ですが、
これはよくアーティストがやってしまいがちな所ですねw
※私も経験ありですw
要は、相手に聴いてほしい作品や参考音源がたくさんありすぎて、それを一気に送ってしまうということです。
しかも、フォルダを開けると、「歌もの系」「BGM系」に分かれていて、その下にさらに「ピアノ系」「ストリングス系」…といった形で、
丁寧にフォルダ分けはされていてわかりやすいものの、
そもそもの資料が多すぎる!
というケースもあります。すべて確認するのも一苦労です。
あれもこれも伝えたい!という熱意は十分わかりますが、
なるべく要点を絞って、相手に完結に伝えられる工夫はしましょう。
②資料の中身は「相手に伝わりやすい状態」で準備
私の場合は編曲&バックトラック制作案件を受けることが多いので、
原曲の音源、コード譜、歌詞カード等を受け取るようにしております。
これがたまに状態が悪いものが届くことがあります。
具体的には、
・デモ音源の録音状態が悪すぎる(環境音やノイズの方が大きい等)
・手書き歌詞カードをスマホカメラで撮影し、その画質がものすごく悪い
等々が挙げられます。
スマホのボイスメモで録音した弾き語り音源でも、手書きのノートに書いた歌詞とコードをスマホカメラで撮影した画像でも、どんなものでも大丈夫です!
ただ、ある程度状態が良いものにしてください!
他に音楽系資料あるあるな例は、
「キーはこのライブバージョンの音源を参考に、テンポはこのスタジオ録音バージョンの音源を参考に、コード譜はキーが違うので気をつけてください」
といったケース…
参考にする資料が散らかりすぎると、こちらも確認や整理するのに手間がかかります。
依頼者さんの言い分とすれば、
「正しい音源に作り直したり、コード譜を書き換えたりするのが手間がかかるし面倒…」
といったことかと思いますが、そういった面倒な作業も含めてクリエーターにお願いしたいのであれば、その分の時間(予算)がかかる場合もあるということは留意した方がいいと思います。
③データ形式や基本的な特徴を理解する
アレンジしてほしい原曲の音源データをクリエーターに提出したい時、どういった形式(mp3やWAV等)で提出しますか?
ここでもし「今ひとつわからない」となった時に、データの形式について調べて送るようにしている方は素晴らしいです☆
要はデータ形式と基本的な特徴をある程度理解した上で相手に送付すると、相手にとっても非常に助かることもあります。
例えば私の場合だと、編曲した途中段階の音源を依頼者さんにお聴かせするために「mp3形式」で送るようにしています。
これはみんながやっているから、業界全体がやっているから、というのが理由ではなく、
単純に「データのサイズが小さいので、移動中とかどんな場面でも確認しやすい」というのがあるからです。
これがもし、データサイズの大きいWAVだったりmp4(動画)等だったりすると、mp3よりもダウンロード時間もかかりますし、
出先でサイズの大きいデータのやり取りを何度もすると、スマホの通信制限がかかるレベルになってしまうことも…
世の中には膨大なデータの種類があるので、特徴も含めてその全てを理解するのは無理(私も…)だと思うので、
少なくとも送る前に一度立ち止まって、こういう機会に一度データの形式や特徴について理解を深めることも、スムースなお取引に繋がるかと思います。
以上になります。
まとめると…
上記3点のポイントに共通しているのは、
「送り先の手間や利便性をしっかり考えて準備し、送付すること」
これに尽きると思います。
確かTwitterで流れてきたエピソードだったかな…
みなさんはLINE等で相手に住所や連絡先を伝える時ってどうされますか?
私は一括で、郵便番号、都道府県、住所、マンション名、電話番号、氏名を記載して送ります。
殆どの方はそうかと思います。
ただ、その時Twitterで流れてきた、とあるフリーランスの方の発言は、
「まず郵便番号打って送信、次に住所打って送信、電話番号打って送信、最後に氏名入れて送信する。なぜならば相手がスマホからコピー&ペーストが楽だから」
これは目からウロコでしたね…
今でこそLINEは、「部分選択」という機能があるので、本文中の必要部分だけコピーして貼り付けができますが、
Facebookメッセンジャーとか、ツールによってはスマホからだと本文全体のコピーしかできず、
本文全体をいちいちメモ帳に貼り付けて、郵便番号だけコピーして貼り付け、次に住所をコピーして…
みたいなことになります。
細切れ送信だと、本文全体のコピー機能しかないツールでは、確かにコピー&ペーストは多少は楽になるかなとは思います。
※本当に微々たるものですがw
これはビジネスマナーとかルールとかそういう話ではなく、
『「メモ帳に貼り付ける」という相手の面倒を少しでも省いてあげようとする配慮をしているか』が大きなポイントだと思います。
こういった考え方は、依頼者さんが依頼用で送る資料だけでなく、
クリエーターが依頼者さんに送る資料や納品データにも同じことが言えると思うので、常に留意した方が良いと思います。
なかなか注目されにくいマニアックな部分かと思いますがw
私は依頼者さんとのデータのやり取りだけでも、これだけのことを意識するようにしております☆
ご自身で調べてもどうしてもわからないことがあったり、相手によってやり方も様々ですし、明確化できることではないのですが、
お互いにこういった細かい所も留意しながら、有意義に制作を進められれば幸いです☆
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