良いことをすればちゃんと返ってくる。

2ヶ月に一度通院をしている。
どこか悪いところがあるというよりも持病が悪化しないように良い状態を保つために薬をもらいにいくくらいの感覚だ。

診察の日の前の日は電車で実家に帰るようにしている。
一泊して翌朝に母親の運転する車に同乗して病院へと向かう。

いつも通り実家へ帰るために駅に着くと、レシートが落ちていたので拾って捨てた。

見つけた瞬間に森信三先生の言葉を思い出した。

足元の紙屑一つ拾えぬ程度の人間に何ができよう。
人の風上に立つなどおこがましい。

寺田一清 編『森信三一日一言』(致知出版社)

良いことをしたなぁと心がほくほくとする。


病院に着くと受付票を発行する。
確認ボタンを押したところ用紙が切れていた。
隣の台が空いていたのですぐに発券することはできた。
そのままにしても自分は困らなかったけれども、大した手間ではなかったので受付の方に報告をした。

診察はいつも通り終了。
帰りの清算で受付に受付票と保険証をファイルに入れて提出をすると、「保険証はございますか?」と聞かれた。
「入っていませんか?」と尋ねると「ないですね」と。
確かに入れたのを覚えていたので受付までの道中で落としたのかもしれないと戻るも見つからず、もう一度受付へ。
すると落としていたようで届けられていましたと一件落着。

小さい頃はよく物をなくしていたので久しぶりに焦った。
たしか保険証紛失は始末書だった気がする。

動機はどうであれ良いことをしておくとちゃんと返ってくるような気がした。
この順番が大切だと思う。

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