VRChatはコロナウイルスによる影響を受けたのか?
お世話になっております!VLEAPの新保です。
現在、コロナウイルスの猛威により世界中でロックダウンが起こり、日本でも政府による緊急事態宣言の出されようとしています。
そんな中でVRChatのユーザーの方々はコロナウイルスの影響を「受ける前」と「受けた後」でどう影響を受けたのかを前回の調査結果と比較する形で調査しました。
また今回は時期をずらして二回アンケートを行い、第一回アンケートを4月3日に、第二回アンケートを5月8日に行わせていただきました。
なお、この度は第一弾を65名の方々、第二弾を56名の方々にご回答いただきました。誠にありがとうございました!
(第二回目のアンケートの一部が日程的にバーチャルマーケット4に被ってしますが、アンケートにて「バーチャルマーケット4がはじまるまでor以外で~」と尋ねることで、極力普段のVRChatの様子を聞いています。)
結論
まず結論から話してしまうのですが、本調査の結果「コロナ禍においてもVRChatにおける影響は少ない」ということがわかりました。
詳しいデータは下にありますが、コロナによる自粛やリモートワークによってVRChatにも何らかの影響が出ているという予想に反して、以下の通り有意な差はあまり見受けられないといのが本研究の結論です。
もちろん、違いがないというのは悪いことではなく「現実空間に影響を受けづらい」という特徴はVRにおけるメリットとも言えるでしょう。
以下から、調査結果について解説させていただきます。
VRChatのログイン頻度の変化
ここ一か月のVRChatのログイン時間の変化を回答していただいたものになります。(回答数 第1回56件 第2回65件)
一番左のグラフは10月に調査したログイン時間になります。(回答数573名)
依然として毎日プレイしているという方が最大派閥ですが、わずかに増えていることがわかる一方で、第二回アンケートを取った後半になると落ちているのがわかります。
それ以外だと週に2回プレイする人が増えているようです。
VRChatログイン時間の変化
ここ一か月のVRChatのログイン時間の変化を回答していただいたものになります。(回答数 第1回56件 第2回65件)
こちらも一番左のグラフは10月に調査したログイン時間になります。(回答数573名)
これをみると、2時間以上プレイしている人は増えているものの、それ以上プレイする人は普段とほぼ変わらないことがわかります。
ただ、自粛やリモートによりプレイ時間が増えた人が多いという予想には反する結果となりました。
VRChatに関連した消費
ここ一か月のVRChatに関連した消費に関してです。
(回答数 第1回56件 第2回65件)
これも大幅な増加は見られないものの、1万円以上増えた方が19.6%増えていることがわかります。特にこの値段からおそらくPCやVRでなくアバターを購入する方が増えたことが予想されます。
ここ3週間vketが始まるまで、VRChatに関連した理由でUnityやBlenderを使う時間は増えましたか?
本調査で最も結果が出たアンケートは、こちらとなりました。vketの影響もありますが、VRChatに関連したUnityやBlenderを使う時間が増えた方は多かったようです。
VRChatユーザーのリモートワークへの移行
VRChatユーザーのリモートワークい行為率について調べました。(第1回のみ)
VRChatをプレイするには高性能なPCを使う必要があり、前回の調査から日本人VRChatユーザーの97%がPCまたはそれに接続する形態のVRを用いていることがわかっています。
そのためリモートワークには十分以上の環境が整っているのですが、結果としてはパーソン研究所が出した緊急事態宣言対象の7都道府県と同程度となりました。
VRを用いたリモートワーク
VRChatユーザーがリモートワークでVRを用いているかについて調べました(第2回のみ)
結果としては、想定よりは多い21.%となりました。使用している方の半分はVRChatを使用し、それ以外のVRソフトとしてはCluster、桜花会議、Recroomという回答がありました。
今回は回答していただいてから集計まで非常に長い間noteを投稿することが出来ず、大変申し訳ございませんでした💦
コロナによる影響で発生した業務により、しばらくnoteに触れることが叶いませんでした・・・
今後ともアンケートを通じてVRChatやメタバースの調査を行わせていただければと考えております。どうぞよろしくお願いします。