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コテンラジオ 歴史を通して学ぶ新たな視点

リモートワークから出社に切り替わっている人が多い世の中、ハードウェアエンジニアの私も多分にもれなく、ほぼ毎日出社している。通勤片道1時間。嫌いな満員電車をいかに有意義に過ごすかということを考えているところ出逢ったのが、「歴史を面白く学ぶコテンラジオ」というポッドキャストだった。

コテンラジオは、歴史を愛し、歴史を知りすぎてしまった株式会社COTEN 代表の深井龍之介さんと同じく株式会社COTENの楊睿之 (通称ヤンヤン) さんが中心となり、学校では学べない歴史について語るポッドキャスト。パーソナリティは自称歴史弱者の樋口聖典さんで、視聴者視点で質問を投げかけ、歴史の話をより楽しく聞かせてくれる。

学校で学んだ歴史では、悪く言うと、人類誕生から現在までの年号とその時の出来事を覚えていく、つまらない勉強 (現に年号のごろ合わせしか覚えていない。。。) だったが、コテンラジオでは、吉田松陰やアレクサンドロス大王などの人に焦点をあてて、その人生きた時代の背景から、生き方を丁寧に説明してくれる。各人の人間味あふれる話が聞けるのが醍醐味である。また人だけでなく、通貨の歴史や資本主義などのトピックについての歴史を横断的に説明してくれる。これは年号の点だけで学んだ歴史では知ることができない知見が得られる。

様々なエピソードがあるが、私が一番考えさせられたエピソードはガンディー編である。
「非暴力、不服従」を提唱し、インドのイギリスからの独立運動に従事された人。この時代、人権問題や暴動が横行していたし、独立といえば、血が必ず流れるとされていたが、非暴力抵抗の思想で、他人の思想・行動に影響を与えた偉大な人。ただ、幼少期や若いころから優秀で、というわけではないようで、どちらかというと大器晩成の人。また、世界には良い影響を与えているが、家族の中で良い父親であったかというと、そうではないようで、妻と子をおいて、留学してしまうとか、子どもが犯罪を犯す子になってしまうとかがあった。

これを聞くと人って多面的だなと感じた。見る人によって、その人の見え方は違うし、全ての人から良いとされる人はいないのだろうなと思う。また、子どもの時から優秀な子が歴史に名を刻むとは限らないし、若くなくてもどのタイミングからでも、自分の信念をもって活動すれば、世界に良い影響を残すことができるのだなと感じた。

このように歴史を学ぶというより、歴史を通して人ってなに?社会ってなに?を考えることができ、新たな視点に気づける、これが私がコテンラジオを聞いている理由だと思った。

エピソードごとにわかれているので、興味がある人から入ってもいいけど、おすすめは初回の吉田松陰から順に聞いていくこと。より各回の繋がりを知ることができると思う。

通勤の歩きの中や、満員電車で手もあげられず、携帯すら見れないときに、コテンラジオのポッドキャストはいかがでしょうか?


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