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公正なオンライン試験の実施をサポートする「スマート入試」

就職の採用試験で行われているウェブテストで替え玉受験の事件があったという報道があり、オンライン試験における不正行為に対する懸念が話題になっています。
先回の投稿で、テクノロジーの活用で起業支援における課題解決をテーマに上げましたが、今回は大学入試や企業の採用試験などにおけるDX化について書こうと思います。

巧妙化する不正手法に対応するのが試験のオンライン化の課題だった

NSGグループにビジネス能力・技能に関する検定試験を開発し、主催する(株)サ―ティファイという会社があります。サ―ティファイは、リモート環境下でもカンニングや不正行為を極めて困難にし、公平・公正に筆記試験や論述試験を実施できるオンライン試験システム「スマート入試」を開発し、提供しています。
従来型のオンライン試験システムは本人認証や試験監視など簡易な不正検出は可能ですが、PCのカメラの死角となる受験者の手元や、PCの画面及び画面周辺を監視できないため、巧妙化する不正手法に対応するのが試験のオンライン化の課題でした。そこでサ―ティファイではPCのカメラに加えて、スマートフォンをサブカメラとして利用することで不正の抑止力と不正検出精度を高めたオンライン試験システムを開発しました。

2つのカメラと7つのAIを駆使して不正を監視、抑止、検知

PCのカメラとスマートフォンのカメラの2つのカメラを利用することで、不正の温床となるPCカメラの死角をカバーすることができます。そして、その画像データや音声データに対して7つのAIを駆使することで高精度の解析を実施し、試験中の不正や禁止行為を見逃しません。また、カメラが2つあることで、PCの不調による再起動など試験中のトラブル発生時においても、サブカメラが再起動中の周辺状況の監視を継続できますので、公正な状態を保持し続ける事ができます。
入試をはじめ試験において、公平公正に実施されるということは、言うまでもなく重要な要素です。サ―ティファイが受験生の保護者を対象に実施したアンケート調査では、66%の方がオンライン試験を肯定的に捉えている一方、34%の方は否定的に感じているとの回答でした。否定的に感じている方の理由として最も多いものは、不正行為ができてしまうのではないかという心配で、87%の方が懸念を示したそうです。否定的に捉える方が心配する不正行為に対する懸念を解消すれば、最大95%の方がオンライン試験を肯定的に捉える事ができるようになると解釈することもできる結果とも言えます。その懸念の払しょくを実現するのがサ―ティファイのスマート入試です。

39年の実践の中で培った経験、ノウハウとテクノロジーの融合

(株)サ―ティファイは、1983年から現在まで39年間に渡り7分野25種類の資格検定試験を主催し、国内・海外の合計2,130の試験会場で年間11.9万人、累計338万人の受験者実績のある会社です。新型コロナウイルスの感染拡大により様々場面でオンライン化が急速に進みましたが、サ―ティファイはそれまで培ってきた経験やノウハウとAIなどのテクノロジーを組み合わせ、公正にオンライン入試を実施できるシステムとして2020年12月にスマート入試のサービス開始を発表しました。
試験のオンライン化は、感染リスク対策だけでなく、遠方であっても時間や経済的負担を軽減するというメリットがあり、地方や海外などの受験者の受験機会を拡大するものです。今年度より海外からの受験機会提供のサポートも行っており、外資系企業のグローバルな試験や国公立大学の留学生入試で導入いただきました。8月には東京大学大学院医学系研究科医科学専攻修士課程入学試験のうち『海外在住者で、新型コロナウイルス感染症の影響により入国が制限され、試験会場での受験が不可能な受験希望者』の筆記試験(専門科目)において、スマート入試を利用いただきました。

テクノロジーの活用で課題を解決

様々な場面でDX化が進んでいますが、入学試験や資格試験、検定試験、採用試験など試験もオンライン化が進みました。テクノロジーの活用で利便性を向上させ、社会を前進させていく中で、その隙を突く形で冒頭の替え玉受験のような事件が起こりました。こうした不正行為により社会の進歩が妨げられるようであってはいけないと思います。試験で不正が行われることは残念な事ですが、この課題もテクノロジーの活用で解決していくことができます。これからも社会の課題解決に寄与する事業の創造にチャレンジしていきたいと思います。    〆


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