大学を休学して、放浪する学生日記① ~山口県萩市編~
お久しぶりです!
2024年9月に休学をして、放浪している大学三年生のしょうごです。
今回の記事では、休学して最初に訪れた萩での体験と、それによる自身の考えの変化についてまとめていきます。
山口県萩市に興味がある人、休学して放浪とする人間に興味がある人、ゲストハウスで働いてみたい人など多くの人の参考になると嬉しいです。
休学して最初の行き先
今回、私が休学して最初に滞在させていただいたのは、山口県萩市にあるゲストハウスrucoさんでした。
山口県萩市
山口県萩市は、山口県の北側にある町で、人口が約45,000人と山口県で1番目の都市です。
北は海に面していて、南と東西は山に囲まれている為、「陸の孤島」とも呼ばれています。
木戸孝允や高杉晋作、吉田松陰など幕末の志士達のゆかりの地があることでも有名です。
そして、今回はそんな萩市の中心部にある、ゲストハウスrucoにヘルパースタッフとして3週間行かせていただきました。
萩ゲストハウスrucoについて
萩ゲストハウスrucoは、萩駅からバスで20分ほどのところにあるカフェ兼ゲストハウス施設です。
すぐ近くに商店街や城下町、コンビニや郵便局があり萩の中心に位置しているところでした。
ゲストハウスrucoの由来は「流」と「交」から来ていて、萩の日常と訪れる人が自在に繋がる場所をコンセプトにしているゲストハウスです。
なぜ萩ゲストハウスrucoへ行ったのか
本題に移り、私がなぜ休学一発目の拠点として山口県萩市のゲストハウスrucoを選んだのか。について紹介します。
結論から言うと、①ゲストハウスで働いてみたかったから と②知人に紹介してもらった ことの二つが選んだ理由になります。
①ゲストハウスで働いてみたかった
私は、ゲストハウスという色々な人が出たり入ったりして、一期一会が同時多発的に起こっている環境に身を置いてみて、自身が何を感じるのか。それを検証するためにゲストハウスという場所を選びました。
というのも、私は休学するまで就活をしており、その結論として人と密に関われる人事職に就きたいという仮説を出していました。
しかし、今まで東京の実家で20年間過ごしてきた自分にとって、私が求める”人と関わる”という行為の範囲や密度はどれほどなのかが未知でした。
その為、絶えず知らない人と顔を合わせたり、話したりすることが求められるゲストハウスに行こうと思いました。
逆に、ゲストハウスの次の拠点として、狭く深い人間関係の構築が求められる農家さんの下でのファームステイを選びました。
②知人からの紹介、口に出すことの大切さ
休学を検討し始めてから、就活を経て出した自身の考えや休学という意思決定を、友人や先輩等に話し始めるようになりました。
就活で、人と密に関わる人事がやりたいという仮説を立てたこと。
視点が変わり、自身が将来、笑って幸せだなと感じられる環境ってどんなんだろうと考え始めたこと。
そのどちらも就活ではなく、休学をして色々な場所で色々な事をして、色々な人と関わることでしか検証できないと思ったこと。
”旅行”ではなく、実際に”住んでみる”というのを軸に、日本や世界の各地に赴いてみることで検証しようと思ったこと。
それらを話していく中で、仲の良い先輩から萩にあるrucoを紹介してもらいました。
特に悩んだりするタイプではないため、そこに即決し、HPからヘルパー応募のメールを送信したことでゲストハウスrucoへの道は進み始めました。
これは就活生でなくても、休学を志していなくても、共通することですが、周囲に想いや意思、夢を口に出すことでより実現に拍車がかかっていくと私は思います。
具体的に体験したこと
ゲストハウスでの生活
ゲストハウスでは、ヘルパースタッフとして三週間過ごしました。
初めてのほぼ一人暮らしで、自炊・洗濯の日々でした。
また、スタッフとしての業務の中で、水回りの掃除や雑巾がけなどを行いました。
実家暮らしゆえにしてこなかった当たり前だらけでした。
コンパクトシティでの日常
東京での暮らししか経験してこなかった私にとって、陸の孤島と呼ばれる萩での暮らしは、どんなものなのか想像すら難しかったです。
しかし、意外にも萩市という街はコンパクトシティという言葉が相応しい場所でした。
ゲストハウスrucoは、城下町のすぐそばにあり、ちょっとした商店街も近くにある。歩いて5分ほどでコンビニや郵便局にも行ける。
東京のようにコンビニやスーパーが何軒も近くにあるといった具合ではないが、必要なモノがちょうどよくある街だった。
なにより、萩という街では、”足るを知る生活”が送れた。
東京にいると広告があちこちにあり、ブランドモノのお店やウィンドウが立ち並ぶ。
すぐに消費の環の中に知らないうちに招き入れられているような感覚が東京にはあった。
萩は、自身の暮らしにちょうどよく重なるような街で、せっかちになったり気を揉まれることもない都会出身の人が思い描くスローライフを体現した場所でした。
その他
他にも、車を借りて神有月に出雲大社へお参りにいったり、堤防から海へバックダイブしたり、rucoの店主にコーヒーの淹れ方を教えてもらったりした。
ゆっくりした生活の中でも常に新しいことをやって、刺激のある生活を過ごすことが出来た。
また会いたい人が萩だけでなく、各地にできた。
ひとえにゲストハウスという人が集まり、繋がる場所に身を委ねたからだと私は思う。
ここで得たモノ
社会人になっても立ち止まれること
ゲストハウスのヘルパーをしている中で出会った社会人の多くが休職・退職をしている人だった。
保育士を辞めてゲストハウスで一年間働いている同じヘルパースタッフ。
仕事を辞めて、自転車で日本各地を回っている方。
決まった時間に出勤・退勤・休憩をする生活がおかしく感じて、長年勤めた会社を辞めた方。など
色々な理由、境遇で今は仕事を辞めてゲストハウスに来られている方が多かった。
私は、就活を途中で辞めた。
なぜなら、自分が将来幸せになれると思える暮らしについて仮説検証できないと前に進めなかったからだ。社会人になれないと思ったからだ。
しかし、社会人になってから自分のやりたいことや幸せに向き合い、立ち止まっている人が多いことに驚いた。
社会人になったら転職することはできても、仕事を辞めて立ち止まることはできないと固定観念を持ってしまっていたことに気付いた。
それに気づけたこと、それがここでの収穫の一つだ。
心の故郷という考え方
私は、東京に生まれて20年間、ずっと東京の実家で過ごしてきた。
親戚も関東圏にいる為、帰省という概念がなかった。
小学校の頃、お盆休みや年末年始になると公園から友達がいなくなる。皆、帰るもう一つの家があったからだ。
私にとって、地元はあるが、故郷がなかった。
だからこそ、萩ゲストハウスrucoで得た人との結びつきは、私に心の故郷をくれた。
rucoの店主、萩のスナックのママ、知り合ったレストランで働く方、角島でカフェをやっている人。
多くの人に受け入れられ、話をして、時を過ごした。
自分にとって、また来たくなる、帰りたくなる場所ができた。
誰かが待ってくれている場所、記憶のどこかで覚えてくれている人ができた。
それだけでも、自分の人生が豊かに過ごせるようになると私は思えた。
最後に
休学最初の拠点である萩ゲストハウスrucoで過ごした3週間は自身にとても大きな影響を与えたものでした。
とても楽しく、刺激に溢れ、気づきに富んだ時間でした。
ぜひ、この記事を読んでいるあなたにも、何か良いきっかけを提供できていたら良いなと思います。
また、既に2箇所目の場所にも訪れており、そこでも楽しいひとときを過ごしました。
今後、そこでのNoteも投稿していく予定なので、ぜひ応援していただけると助かります。