川合研例会レポートR2.1.25

2020年最初の例会は、1月25日(土)武蔵浦和コミュニティセンターで行われました。参加者6名とちょっと寂しかったのですが、各自課題にしている戦型を気軽に指していたように思います。
私も、ゴキゲン中飛車対策に、銀を繰り出してから向かい飛車にする「ムリヤリ相振り」を敢行しました。すぐ向かい飛車にすると「中飛車+左穴熊(居飛穴)」がイヤなんです。

頭を突き出す

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相振りは、飛車が左に行けば行くほどいいと言われます。中飛車より向かい飛車の方が好形。しかし、序盤で▲4六歩▲3六歩と突いてしまっているのが傷になっていて、相手が攻めてくるところに頭を突き出している格好です。四間飛車に振り直されて数の攻めが受からなそう。
それでも、▲8六角がねらいです。図からすぐに▲8六角△4五歩▲6四角は△4三飛でまずそうです。

序盤からの駆け引き

上図から▲3七桂△5二金左▲8六角△6三金▲7七桂△4一飛で下図

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居玉のまま左辺に手をかけている間に、後手は高美濃へ。先手玉は安住の地が難しく、結局駒組み、というかプラスの手を探し求める地味な展開です。
上図から▲7五歩~▲7六銀とか、いきなり▲6五歩△同歩▲6四歩△5三金▲7五歩とか、それを含みに▲4八玉もあったでしょうか。私は、駒組み合戦でも悪くないと考えて本譜にしました。

居玉で作戦勝ちを目指す

上図から▲4八金直△1三角▲8九飛△3三桂▲9六歩で下図

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いや、居玉で△4五歩が受からないのでは作戦勝ちになるわけがないのですが、△4五歩▲同桂△同桂▲6五歩といった反撃で勝負になると思っていました(今見ると△5七桂成▲同金直△4五歩で悪そうな気が…)。
△8二玉~△7四歩~△7三桂には、9筋攻めが厳しくなると思っていました。

迷った▲1六歩

上図から△8二玉▲9五歩△7四歩▲1六歩△7三桂で下図

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居玉のまま待とうと▲1六歩。一歩持っているので▲1五歩△同歩▲1二歩(単に▲1五同香△2四角▲1二歩もあるか)△同香▲1五香で角香を串刺しにするねらいがあります。ただ、ここで渡した歩を攻めに使われるのは痛いところです。▲1六歩では▲6五歩か▲7五歩とするつもりだったのですが、やはり歩を渡すのが痛くて、先に攻めてもらおうと心変わりしました。

やはり居玉がたたる

上図から▲1五歩△4五歩▲同歩△1五歩▲1二歩△4六歩▲3八銀△3五歩▲同歩△1二香で下図

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待とうと▲1六歩としたのに反応されなかったら焦れて▲1五歩。ついに歩を渡すことが確定してしまいました。まだしも▲6八玉だったでしょうか。
△4五歩に▲1四歩としたいところですが、△4六歩▲1三歩成△4七歩成▲同金直△4六歩▲4八金引△4七銀で負けそうです。攻めてるところが違いすぎます。
1筋で歩を2枚渡して△4六歩△3六歩と突き立てられる。今思えばひどい展開ですが、対局中は実はやれるつもりだったのです。

両端攻め

上図から▲6五歩△同桂▲9四歩△同香▲9二歩△同香▲9三歩△同香▲8五桂△3六歩▲9三桂成△同玉▲9四香で下図

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持ち歩をためての9筋攻めがねらいでした。部分的には決まっている形と思っていたので、どっちが勝っているかワクワクしていた局面です。
しかし、▲6五歩△同桂には▲同桂△同銀としてから▲9四歩とすべきでした。桂を渡してもそんなに変わらないし、本譜は6五の桂が玉頭によく効いています。この辺の判断が30秒でできないのが自分の棋力の限界を感じるところです。
上図では△8二玉の一手だと思っていましたが、打ち上げでソフトでの検討を見ていたら、△9四同玉でも絶妙な凌ぎの順があったようです。その手順は絶妙すぎて、一人では思い出せません(^^;

飛車を取ったのが敗着

上図から△8二玉▲9九飛△7一玉▲4四香△4七歩成▲4一香成△4八と▲同金△3五角で下図 以下▲の負け

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▲9九飛△7一玉と気持ちよく利かして▲4四香はまだ勝負はわからないと思って打っているのですが、あっさり飛車を見捨てられて差がつきました。図では6五の桂馬が5七になれるのがめちゃくちゃ厳しいです。
戻って、▲4四香△4七歩成に▲同銀(同金が優るか?)△4三歩▲3六銀としたら難しかったようです。飛車を取るか、と金を取るか、やはり30秒で判断できないのが弱いところです。
ちなみに、△4七歩成では先に△3七歩成と桂を取っておくのが明快だったようです。
そして、ソフト検討で、図からも▲6二歩で結構きわどいことが判明。△同金直に▲8二歩。これだとすばやく迫れているんですね。手はあるものだと思いました。

最近アプリの切れ負け将棋でよくこんな戦型を指していて、強い相手に持ち時間30分の将棋でどこまでやれるか楽しみでした。指してみてわかったのは、結局正しい判断ができるか、手が見えるかというところ。要は実力の問題ですね。

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