(将棋)形勢判断のコツ
こんにちは、タロウです。
本日は、級位者には参考にしてほしい形勢判断のコツについて
解説しようと思います。ずばり、大きく分けて4点あります。
順番に解説していきます。実際に私もやっている方法なので、
有段者を目指す方には参考になると思います。
①玉の堅さ+広さ
まずは、これです。囲いの堅さは戦いで有利ですからね。穴熊なら
王手がかからないことが何と言っても強みなので、王手がかかるまでに
相手玉を詰ませばいい、という見方ができます。相手と比べ、堅ければ
その分基本的には勝ちやすいといえるでしょう。
ただ、今回は、これだけでなく、玉の広さも候補にいれました。広さと
いうのは、基本的に玉の逃げ道のことをいいます。これは穴熊にできない
ことで、基本的に、最終盤になった時に生きてきます。要するに、自玉が
広いと受けたりしたら手が稼げるのか、などです。穴熊は手がつけば早い
ので、基本的に手は稼げません。銀冠の場合は、まだ希望はありそうです。
ということもあるので、あなたの好みでここは大丈夫だと思いますよ。
また、ここはこれを読めばわかると思いますが、ここはそこまで重視
しなくても大丈夫だと思います。
②駒の効率・働き
ここは、結構重要なポイントです。ここと次が最も重要視するところです。
効率や働きはこの通り、飛車とかの働きのことをいいます。
特に飛車と角は片方働かない展開だと、大体苦しいといえるでしょう。
駒の損得がないときに、攻める方の桂馬が相手だけしっかり捌けている、
などの場合は相手が基本的によかったり、という判断ができます。
なので、駒は基本的には遊ばせないようにしてみることを意識しましょう。
特に攻め側の桂が分かれ目でもあります。桂馬が使えず、相手にただ
取られるだけではなかなか勝つのは難しいでしょう。それでもし使えて
ない側がよいのであれば、ほかの駒の効率が段違いか、駒得している場合
などでしょう。また、多少の駒損でも、駒が急所にいるかどうかという
こともあります。「と金」なんかは特に大きい判断材料です。場所にも
よりますが。詳しくは次でみていきます。
③駒の損得・成り駒の有無
これは、級位者は特に意識されているとは思いますが、一筋縄では
いかないです。単純に駒損ではいけませんが、特殊条件下では駒損と
はいえ、後で必ず回収できる、というケースもあるので。つまり
駒損するなら、別の何かで必ず得をしないといけませんよ、という
ことです。飛車を見切る代わりに、敵の守り駒をはがす+「と金」
だったり、角銀交換だけど相手は歩切れ、飛車の成りこみを防ぎにくい、
など何かしらで得をとらないと不利になります。
例えば、この局面を仮定したとして、どちらを持ちたいですか?
手番は先手とします。
この場合は、後手を持ちたくありませんか?厳密にはちょい後手有利
くらいでそんなに大差はありませんが、
気分は嫌ではないでしょうか。角銀交換で駒得こそしていますが、
玉形や成駒の存在などから、そう判断されたと思います。
何度も言いますが、このようにただ単に駒損しているだけでは不利です。
これは先ほどの局面で後手が最善を指していればこうなったであろうという
局面です。これはもう手番こそ先手ですが、駒の効率が先手悪すぎる上に
駒損、働きも後手が上ということで手番以外いいところありません。
こうはならないように、何かしらで必ず得はとりましょう。
実際、駒得でも不利、ということはあります。
その場合に考えられるのは、他の面がかなり不利だからです。
駒得じゃ追い付かない何かがあるんです。それは有段者になれば感覚で
わかるようになりますが、級位者のうちはわからないと思うので、そこは
経験を積んでいきましょう。これは才能ではなく、だれでもできるもの
ですので、ご安心ください。駒損していても、他の面で+をとれているので
あれば、互角ということもあるでしょう。なので、意識してください。
④手番
終盤になれば特に大切なのですが、どちらの手番か、ということはかなり
重要です。めちゃくちゃ極端にしましたが、この局面をみてください。
この場合は、手番の方が勝利です。①②③が全て後手が勝勢でも、④が
先手番なら、先手の勝ちです。このように、終盤、特に玉が詰む詰まないの
ところでは、手番が何にも代えがたいメリットになることが多いです。
また、こちらも極端ですが、ご覧ください。今度は、手番は後手です。
でも、局面は先手勝勢です。それは自玉が絶対に詰まないどころか王手が
かかりませんよね。この場合は一瞬の玉の堅さを手に入れたので、
①が断トツで先手勝ちだったのです。
手番というのは、重要です。よくあるのが、飛車交換の後、手番がどっち
ということがあります。敵陣に飛車を打つ一手がどっちが早いか、という
ことも手番を握っている側が有利ですね。
このように、①~④までしっかり加味し、自分がいいか悪いかを考えてみる
事が重要です。玉の近くの相手の「と金」は、最悪自分の金銀とかと
交換になる可能性が高いので、金損とかと同値だったりしますので、
そういうところを踏まえ、形勢判断をしてみるといいかもしれませんね。
これは経験を積むことで、徐々に正しいものになります。(大局観という)
大局観が正しく身に付けば、あなたは有段者へすぐなれますので、
ぜひ頑張ってみてください!今回は以上です。
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