夫が家事育児をやる様になったワケ
我が家は棋士・女流棋士の共働き、共育児家庭です。
noteやTwitterにも度々書いていますが、夫は将棋界では恐らくダントツトップで家事育児をしていると思われます。負担は大体半分、対局日程次第では夫が6、7割位を担う時期もあります。
夫は結婚するまで家事はほとんどした事がありませんでした。出会った当初は洗濯機を回した事がなかったほどです。何故ここまで出来る様になったかを書いていきます。
私たちは交際期間が7年と長く、その間私は女流初段から女王のタイトルを経験しました。夫は三段から四段のプロになり五段に昇段しています。
私は一人暮らしをしていたので1通りの家事は出来ましたが、かなり多忙な時期が続いていました。夫もその姿を見ているので結婚しても家事を私が全て担う事はないだろうという、共通意識があったと思います。互いがどういう夫婦像を描いているかを知っておくのは重要です。
将棋の棋士は男性も女性も非常に特殊な生活スタイルです。その上、自由業ならではの一人一人違った働き方をしています。
タイトル戦では全国各地に遠征もしますし、地方への普及の仕事もあります。時間も変則的で深夜に帰るのも珍しくありません。
私はタイトル保持者だった頃は対局前日に家事はやらなかったですし、食事は外食ばかりでした。
結婚しても夫婦2人だけの頃は外食ばかりの日々や、部屋が汚れていても大丈夫ですが、妊娠すると生活が一変します。
まず一つ目の転機ポイントはつわりの時。
物凄く重いタイプではなかったですが、そこそこの気持ち悪さ。気持ち悪くて動けない→家事よろしく。という流れで洗濯・掃除を任せました。
この時期にまずはそれらの家事を出来る様になってもらわないと、育児が追加されてからだと更に難度が高くなります。ここぞとばかり「今あなたがやるべきだ」と主張しました。私は心置きなくたくさん寝ました。ありがとう。
そして育児の転機は長女が1歳になりたての頃。
自分でも驚いた事に再びタイトル戦に出る事になりました。2ヶ月に渡って地方遠征が続きます。
それまでメインで育児をしていた私がいない生活を、問答無用でしなければいけなくなりました。でもやらなければいけない状況におかれると、割と出来るんですよね。
しかも連続してタイトル戦を戦ったので、3、4ヶ月は夫がメインで育児をする事になりました。
2つの大きな山場を超えると、長女はすっかりパパっ子に成長です。我が家では姉妹共にママイヤ期がありました。普通逆なんですけどね。
その後も2人目妊娠中や2人目新生児期など難しい時期がありましたが、一緒に乗り越える事により完全に共働き・共育児のパートナーとして仕上がりました。家事育児においてはほぼ戦友と言って良い存在です。
・自分がどういう状態なのかを相手に伝える
・無理なものを無理と言う
この2つは夫婦の形を作っていく上で大切だと思っています。2人とも無理を続ける事なく、良い夫婦関係、良い家庭を作っていければ良いですね。
読んでいただきありがとうございます。 単純なのでスキやフォロー、サポートをしていただけると更新頻度が上がると思います。笑