恩送りをしたい
こんにちは。
先日、友達が紹介してくれた面白い展示会に行ってきました。東京ミッドタウン六本木で開催されている"futures in sight"です。内容は、100年後の未来について色々な角度から考えるというものでした。学者、芸術家、活動家など分野を超えた人々が100年後の未来を考えた言葉がパネルになって至る所にありました。また、歴史や哲学などの人文学、工学などさまざまな視点から100年という時間について意識できるような体験型のアトラクションや展示も面白かったです。
AIが予測した100年後の辞書
100年という遠い先に感じていた未来が現実味のあるようなものに感じて、今の自分の足元を振り返る良い機会になりました。未来に希望持ったり夢みがちだけど、結局私たちに与えられてるのは「今」しかないんだな、だから結局は「今」をどれだけ大切にできるかが大事なんだと思いました。
また、色んな分野の人々が100年後について考えたパネルを読んでも、分かることは、みんな、それぞれが考える未来はバラバラです。未来とは、それぞれが思い描く未来を自分で創っていくものだと思いました。だからこそ、ここでもやはり、今を精一杯生きることが大切なのだと思いました。
最後に一つ、私がとっても心に残った言葉を紹介します。みなさんは"恩送り"という言葉、聞いたことがありましたか?私は初めて聞きました。
恩送りとは、恩をもらった相手に恩を返せなくても、誰か別の人に、自分がもらった恩を返すことを指します。
恩を送り合うことが当たり前になれば、助ける-助けられるという関係によって生じる負い目を気にしなくなって、もっとフラットに世の中の人々同士が助け合えるような、素敵な社会が訪れるのだと、この方は言っています。そんな未来、とっても素敵だなと思いました。
最近、私が小さい時から一緒に暮らしていて、ここまでずーっとお世話になった祖母が亡くなりました。私は祖母にもらった恩を何にも返せてなくて、本当にごめんね。という気持ちで、とっても苦しかったのですが、この言葉を見てから考え方が変わりました。これからは祖母に返せなかった恩を誰か別の人に返していこうと思います。ふと、祖母は本当に誰にでも温かく、優しさを分け与える人だったので、もしかしたら祖母も恩送りをしていたのかなぁ、なんて考えたりもしました。そうだとしたら、恩送りの文化は私が受け継いでいきたいと思います。
「困っている人がいたら助ける」ことを当たり前にできるような人になりたいです。
最後に…
100年後、122歳の私はこの世にはいないと思うけど、私のひ孫くらいに恩送りの文化が受け継がれてたらな、みんなが助け合う平和で温かい未来が訪れたらな、なんて思います。そのために"今"を頑張って生きます。
最後まで読んでくださりありがとうございました。