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「オーダーシューズ」には色々な種類があります

「オーダーシューズ」と聞いて、皆様はどんな印象を持たれますか?

オーダーするのだから足にぴったり合うに違いない!と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

「オーダーした事があるけど結局合わなかった」との話をたまに耳にします。よく話を聞いてみると、中敷の調整だけだった事がありました。オーダーと一口に言っても色々な種類があり、このお客様の場合は、中敷調整だけでなく、靴から作らなければならなかったか、既製靴であれば、靴自体の選択が間違っていたかと言うことになります。さらに、自分が履きたいデザインと、自分の足の状態に隔たりがある場合、なかなか合わない場合があるのです。

市場にはさまざまなオーダーシューズがあります。「オーダーしたけれど合わなかった」という事にならない為にも、まずは「オーダーシューズ」の分類を是非お読み頂けたらと思います。

セミオーダー

セミオーダーは、メーカー側が用意した素材や色を購入者に選んでもらい製作する事をいいます。靴の場合、木型のタイプを選べる場合もあります。

カスタムオーダー

セミオーダーとカスタムオーダーはほぼ同じ意味合いで使われています。カスタムオーダーは、カスタマイズ、英語の「customize(英国ではcustomise)」の読みをカタカナ表記したものです。「注文で特製する・好みに合わせて変更する」という意味です。

メーカーがいくつかの色や素材を用意し、購入者がその中から組み合わせ、完成するという意味合いで使われています。

インソールのオーダー

お客様との会話で一番話が出てくるのが、インソール(中敷)のオーダーです。

医学用語では足底挿板(そくていそうばん)と言います。

中敷を足裏の凹凸に合わせる方法や、足の状態により、正しい方向に誘導するように形を削ったり、パーツを組み合わせて作られるものもあります。

既製靴にオーダーしたインソールを入れる場合と、靴も足に合わせて製作し、インソールも製作する場合があります。足底挿板製作は整形外科の処方による場合、保険適用になります。

(靴用語で細かく分類すると、インソール(insole)は中底を表し、日本で中敷と言われている部分はソック(sock)と言います。中底が一般的では無いのと、ソックスが靴下で浸透している為、今の様になっていったのではないかとか私は考えています。)

フルオーダー

フルオーダーは、足を計測し、靴木型から製作した注文靴の事です。イギリスではビスポークシューズ(bespokeshoes)と呼ばれます。

デザインや木型、素材など、購入者と相談をしながら決めていきます。

整形外科で処方されたフルオーダーシューズは、義肢装具士がいる製作所で作られ、保険適用になります。保険適用になる靴のデザインは数種類に限られます。全額前払いをし、市区町村に申請、後日精算となります。

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以上がオーダーのいろいろでしたが、ご参考になれば幸いです。

足に合う靴がなかなか見つからずお困りの場合は、足の計測をおすすめ致します。

なぜ合わないのかの原因が分かれば解決方法が見えてきます。

今後は足計測の方法や、靴選びのポイントなども、noteでご紹介していけたらと思っております。

















足に合わせた靴を作るには大変時間が掛かり、正直に申し上げまして活動の維持は常にぎりぎりの状態にあります。既製靴では合わないと言う方々の役に立てばと言う思いでずっと作り続けております。 サポート頂いたお金は活動費として使わせていただきます。どうぞ宜しくお願い申し上げます。