「社員は家族」株式会社横引シャッター
「社員は家族」ということについて、株式会社横引シャッターの市川代表取締役に、お話をいただきました。
社員は家族。よく聞くフレーズですね。「そうだといいなー」と思いつつ、「うさんくさいなー」と感じる。大体の方の印象がそうではないでしょうか。
「社員が家族だといいなー」、というのは児童養護施設での仕事中、結構切実に願うことです。
特にアフターケア、児童養護施設を退所した子への就労支援の文脈なのですが。例えば「離職しちゃった」+「貯金がない」+「最終学歴が中卒」の三拍子がそろって、足で就職先を探すはめになったときに「良い職場が見つかるといいなー」と100回くらい考えます。
乱暴をする上司がいる職場よりは、温かく見守ってくださる職場のほうが本人が定着する可能性が高いからです。失敗したら暴力をふるう上司がいるガテン系の職場も、本人が寝坊したら部屋まで起こしにいってくださる職場もありました。
極端な事例をあげましたが「施設を出たばかりの若者は、所属感のある職場のほうが長続きする」という私の意見は、アフターケアに10年ちかく立ち会ってきた経験則です。(ここでいう「長く」とは「一ヶ月以上」のことです。この期間がいちばんハラハラします。)
でも当然、会社側の都合もあるとわかっているので「社員は家族」にいぶかし気な視線を注いでいます。遅刻したり、さぼったり、就業中にスマホをいじったり、言葉遣いが悪かったり、そんな反組織的な態度が目立つ新入社員はクビにされても仕方がないと思います。
でもミスを許容して、温かく育てて欲しいとも感じる。家族など何らかの社会集団に所属感を得ていない若者なら、なおのこと、そう願います。
そんな「家族だといいな」「家族じゃないな」の二つの意見をもつ「社員は家族」問題について、とても具体的に話していただけることになりました。
足立区は綾瀬、株式会社横引シャッターさんへ。
考えた結果。「都市伝説」タッチで、お送りしています。
――「社員は家族」。信じるか信じないかはアナタ次第!!
「株式会社横引シャッター」は読んで字のごとく「横に引くシャッターを取り扱っている」会社さんです。
「横に引くシャッター」のメリットをセールスポイントに躍進されています。
オープニングで、立ち入らせていただいた工場内部の様子をご紹介しています。
大きなシャッター(手前)を作っています。
シャッターの仕組みをご解説いただいています。盛り上がるスタッフ。
巨大なマスコットキャラクター「カニ部長」。キャラ負けしてない?
いよいよ取材開始。
「社員は社長の”やりたい”を代わりに適えてくれる存在。大切にしよう、という気持ちが芽生えて当然」との語り出し。
なんと最高齢の社員さんの御年齢は93歳。撮影した風景の細部から「社員同士、お互いを大切にする」社風が伝わってきました。
同社は、CSR(社会貢献活動)でも活躍されており「足立区」にパーテーションを寄贈するなど「人が喜んでこそ商売」の社訓を実行されています。
「人を重視」していることが伝わってくる会社の様子。この社長の笑顔!
あとは本編動画で、ぜひご確認ください。
「社員は家族」その言葉の合理的な意味を説明いただきました。「社員が家族である」ことが会社のエネルギーに直結する、社風や社訓や目標があり、それらを理解する社員さんの姿を見ることができました。
ユーモアたっぷり!。オフィスの壁。
会社で役に立つ、一員になる、家庭のような居場所になる。
「社員は家族」の一言だけを見るのではなく、その言葉を支える様々な要素---社長さんの想いや、会社の方針、社員さんたちの努力、会社の雰囲気など---それらの連なりに想いを馳せることで、そこで頑張る目標や気持ちが浮き上がってくるんじゃないか、とまた一つ若い方へ伝えたいお話を見つけることができました。
市川社長、横引シャッターの社員の皆様。本日はどうもありがとうございました。本編はこちら↓
最後に、市川さまより応援の協賛金を頂戴しましたこと、この場を借りてご報告と共にお礼申し上げます。株式会社横引きシャッターの皆さま、市川さま、本当に有難うございました。当事業に関わってくれる若者へのお手伝い費用等に使わせて頂きます。