「居場所をつくる」仕事って?
くつべらマンの拠点のカフェでは、社会的養護出身者の若者を対象に「居場所支援」の実施を、自治体の委託を受けて実施しています。
要するに、若者無料のご飯会です。
この事業のおかげで、自立後の若者に「タダのゴハン」というささやかな応援と、久しぶりに「顔を合わせる」という機会を得ることができています。その価値を重んじた上で、この「居場所をつくったから、誰でも来ていいよ」という入口に違和感を持っています。「居場所」とは和英辞書によると「MY SPACE」。シンプルに「私の場所」です。それは人それぞれで、不特定多数の人たち皆にとっての「居場所」をつくることはできるのでしょうか?
代表は、新聞の記事で「支援してあげるからおいでよ、という場所には、私だったら行かない」と言っています。作為じみていては、ということでしょうか。
実際、このカフェの居場所事業には、初見の方は少なく、ほとんどが職場体験などで既に面識のある若い方がほとんどです。
はたして「居場所事業」とは?
別の機会に実施した食事会で、自立支援に携わる異業種の方たちに伺ってみました。結果がこちらです。
人それぞれです。配布資料を作成する際にネットで拾った論文にも「精神的・物理的」などの分類作業は実施されていましたが、居場所という言葉の定義自体はあやふやなようです。
そんなとき「居場所をつくる仕事をしたい」という若者が、相談と職場体験希望で来店しました。
取材にぜひ、ということで同行していただきました。いざ!
話を伺ったのは、児童館の職員である「むらまっちょ※」様。ほか若者支援者のネットワークをつくる取り組みもされています。なにがすごいって、一緒に街を歩いていると通りすがりの若者に話しかけられていました。あふれでる人間力。お知り合いだというプレイパーク(”木登りや泥んこ遊びなど、日常なかなかできなくなった遊びを通じて、子どもたちの自主性や冒険心を育くみ、生き生きと成長できる遊び場・居場所”)のプレイリーダーの「ゆいつん※」様も同席してくださいました。
※こちらの界隈では、皆さまニックネームを備えるそうです。
居場所とは、各々がそう感じる場所。言われてみれば当然ですが、それを仕事の目標としたとき、その人がその人らしさを実感しやすいよう様々な工夫があるようです。そして、それには「場」が必要ないかもしれない。非常に示唆に富んだお話を伺えました。
取材に同行し、手伝ってくれた「彼」には、少ないですがお給金をお渡ししました。当企画では、若者に日当をお支払いしています。
むらまっちょ様、ゆいつん様、ありがとうございました。
続く。
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