女1人ケニア国立公園内で現地民と同居するとどうなるか-生活編-
マンボ🐘🦒🦓
昨年のケニア旅行記から1年が経ち、再びケニアに戻ってきました、1人で。
今回は研究調査できているので具体的な場所を書くことはできませんが、現地民と同居するこの奇妙な生活を1人で抱えるにはもったいない(?)のでnoteに記録します。
親にもちゃんと説明してなかった気がするので、これを機に娘がいる場所把握してください(遅い)
どんな場所?
ここはアフリカケニア🇰🇪の国立公園内にある学校の1つです。
朝起きたらゾウやシマウマが近くを歩いていて、夜はライオンとハイエナの鳴き声が聞こえます。
日中は暑いので動物たちは国立公園の奥に行きますが、朝晩はその辺をウヨウヨしているような場所です。
人間が住んでいる場所から少し散歩するだけで、キリン、シマウマ、インパラ、ヒヒがいて野生動物と共存する地域で過ごしています。
野生動物による被害も多く、生徒の中にはゾウに襲われて骨折した子やライオンやハイエナに食べられた子もいるそうです。
またマサイ族が生活するエリアでもあります。
周辺のお家は全てマサイの伝統的家マニュアタです。
学校に通う子どもたちの9割以上がマサイ族でマニュアタに住んでいます。
国立公園内ということもあり観光客が泊まるホテルも近く、観光客が学校に訪れることもあります。
伝統的な暮らしをしているけども収入源は観光業で、外国人(スワヒリ語でムズング)=お金くれる人というイメージが付いている気がします。
どんな生活?
私はここで、学校内にある社員寮(といえば聞こえがいい)ワンルームを現地教師とシェアさせてもらってます。
教師全員家から通うことができないので、みんな学校内に住んでる
マニュアタじゃないからとても暮らしやすい(基準が分からんが)
基本的にはルーミー教師と2人でご飯を食べていますが、夜は若い教師が集まって食べている場所にお邪魔することもあります。
去年とはまた違う場所、研究の都合上ステイ先を変えていてここは2つ目のステイ先です。
何を伝えたらいいのかわかんないけど、日常生活はこんな感じ↓
トイレはケニアあるあるの外にある穴が空いてるポットントイレ🚽
トイレは遠いし、夜に行く時は真っ暗だから結構こわい星空に飲み込まれそうな気がする、ゴキブリもハエもたくさんいるので仲良く一緒にトイレを利用します
シャワーは外に建て付けてある簡易的な箱の中で、バケツの水で洗う
頭を洗うのはなかなか困難なので週に1回、日中シャワールームにも入らずその辺でみんなに観察されながらバケツで洗います(着衣)
シャワールームの扉はきちんと閉まらないしそもそも隙間だらけなので外からちょっと見える、見られながらのシャワー、強風でこないだ壊れてた
電気はあるけどよく停電する
割とすぐ復活するけどね!
ネット環境は良くはない
特に夜19:00-23:00くらい1番使いたい時間帯にネット繋がらないので不便ではある
職員室にはWi-Fiがあるので先生たちはいつもそこにいるけど定期的にWi-Fi消える
水は割とある
寄付金でキリマンジャロから流れる地下水路が作られてて、それを貯めるタンクがあります
そこの水は無料で使えるから水問題はないのかも
けど水道はないから、デカいタンクの水をちっさいタンクに入れて部屋に持って帰る
それが飲水&調理水でもあります
持ち帰った水をさらにコップに移して手を洗ったり顔を洗ったりしてます(外で)
基本水洗い、石鹸あるけどまぁそんなもんかと思ってる
たまに水路が壊れて水なくなります
洗濯は手動
いや普通だよなこれ、特に言うこともないんですけど手動ってだけです
石鹸はあるけど洗濯も食器洗うのも全部同じやつ
いつも洗濯する時学校によく遊びにするマサイのおっちゃんに観察されてます
きちんと洗えてる気はしない、が気にしない
ご飯は部屋でガスコンロ使うか、外で焚き火
ルーミー先生は料理好きなので部屋でガス使ってるけど、焚き火ご飯が主流🔥キャンプだホイ
部屋が狭いから料理するととんでもなく暑い
授業合間のティータイムは焚き火囲んでチャイという名のミルクティー飲んでる
こちらの人砂糖大好きだから私はシュガーレスを作っていただいてます
乾燥してるから薪の質がいい羨ましい
生活に慣れすぎて何を伝えれば面白いのかもはやわからないのですが、日常的に使うものはこんな感じです。
部屋の中にシンクとかないから水を使いたかったら全部外、ゴミ箱はないから家の前に投げ捨てて定期的に燃やす、まぁキャンプって感じか…?🏕️
国立公園内で外にゴミ捨てて燃やすなんて…って思ってたけど処理方法ないのでもう従うしかないです。環境専攻とは思えない🤫
衛生観は低いと思う、日本が高いからなんとも言えませんが、私はお腹と肌が強いの取り柄なので特に問題はありません
気にしない、気づかないのが生きるコツ
この学校は観光客も多くかなり寄付されているから、他の学校に比べて見た感じ良い環境に思えます
どんな人がいる?
教師の8割以上はマサイ族で、キクユ族とカンバ族が少しいます。
マサイのエリアで、生徒もスワヒリ語や英語よりもマサイ語を使う機会が多いからこそマサイ語が話せる教師が多いのだと思います。
教師の年齢層はかなり若く最高で30代、ほとんどが男性教師です。
私はキクユの女性教師と同居しています。
マサイ文化は独特なので、キクユから聞くマサイ文化とマサイから聞くマサイ文化があり面白いです。
ケニアには42部族くらいいるみたいで、それぞれに言語があります。
近しいものもあるみたいですが、キクユとマサイは全く違うので互いに理解できず、マサイ語しか話せない方が来るとルーミー先生はマサイでスワヒリ語を話せる人を連れてきて通訳してもらってます。(私はそこからさらに英語に通訳してもらってます)
ケニアはnational languageがスワヒリ語でofficial languageが英語とスワヒリ語です。
授業も4年生以上は基本英語で行われますが、この学校はスワヒリ語比率が高く苦戦中…
教育が広まってきてほとんどの人がnational languageであるスワヒリ語が話せますが、年齢層が高いとmother languageしか話せない方や英語が話せない方もたくさんいます。
何してるの?
私は修論調査で来ていてここには3週間滞在予定です。
今は色々あってすることなく暇なので、毎日本読んで教えてもらったマサイビーズ作って時間を潰しています。(パソコンを使えない理由があるんです…のちほど…)
先生たちはすることがないので、休日は実家に帰省する先生が多いです。
実家に戻らない時は近くの酒場で飲んでいる。
暇を潰す方法や場所がないから、TikTok見るかゲームするかおしゃべりするか、恋愛するか。
マサイ族は一夫多妻文化なので先生の中にも奥さんが2人いる人とかいます。
奥さんがたくさんいるのは誇りなのでみんな女性を探してる
何よりムズング(外国人)と結婚したらお金持ちになれるから狙われます。これものちほど……
観光客を乗せるドライバーやガイドが集まる現地の人しか来ない酒場では色々なお話が聞けます。
お酒を売ることは、することないここでは良い商売のようで、酒場は至る所にあってこの辺のマサイ族男性は毎日のように飲んでいます。
そんなところに1人外国人女性の私が行くとまぁまぁ大変です…その話ものちほど(のちほど多いな)
近くにお店あるけど、売ってるものはかなり限られてる。
野菜とか売り切れてることも多いので、週に何回か学校にマサイ女性が来て野菜販売してます。
彼女たちはとんでもない距離を野菜持って歩いてきています。
男尊女卑が根強いマサイ文化では、家の管理から野菜を売ってお金を稼ぐのも女性の仕事
先生たちはそこで野菜買ってご飯作ってる、冷蔵庫はないから全部常温保存
これで基本的な暮らしの様子を伝えることができたかなと思います(分からんけど)
疑問あったら聞いてください、日本の常識が分からなくなってるんだ…笑
生活自体は別に問題ないのですが、1週間過ごして精神的に追い詰められるくらいには辛いこともあります。(今は多分元気なってきた)
長くなるので一旦ここで終わり、次回は異文化で過ごす辛さを書き残したいと思います。
ニワトリ並みの記憶力で嫌なこと忘れちゃうからね😉