【選手紹介】2021年の若獅子たち【前編】
今年もやります、社会時野球の新人選手紹介!
あれやこれやと語って始めたいところですが、諸事情で編集の時間がとれないのでサクッとスタートです。
日本製鉄室蘭シャークス
北海道出身の2人の投手が加入します。札幌大の岩木優友は3年春に防御率0.72を記録。140キロ台後半を記録します。青森大の遠藤暉世己は北海道の稚内出身。187cmの長身で、147キロの直球と落ちる球が武器。昨秋はプロ志望届を提出したものの指名漏れ。春頃はプロ一本で社会人の誘いを蹴ったと言われていたので指名漏れした時はどうなるかと思っていましたが、社会人で継続してくれるようで嬉しいです。プロ入りすれば同じく稚内出身の大村巌と並んで最北出身のNPB選手に。
トヨタ自動車東日本
氏家蓮(大崎中央高)は最速150キロ右腕。指名漏れしたら家計を支えるために野球辞めて就職すると言っていたので、野球やりながら太いお賃金を貰える道に進めてよかったです。
JR東日本東北
竹本祐瑛(駒澤大)は最速150キロで186cmの長身右腕。オーソドックスなタイプ。丸山大(亜細亜大)は山形・鶴岡市出身の左打ちのスラッガー。大学では出番が少なかったですが社会人で暴れてほしいです。
七十七銀行
銀行員しながら野球するって大変そう(小学生並の感想)。松葉行人は東海大甲府高校時代から何となく注目していた好投手。小柄で細身ですが、大学でも主力投手として活躍しました。渡邉雄大(法政大)は座ったまま二塁に送球できる強肩捕手。河田航平(中京大)は超俊足の外野手。東北に縁の無さそうな選手が入るということで、随分気合いが入っているなと。
TDK
齋田海斗(東日本国際大)は南東北リーグであらゆる打撃タイトルを獲った5ツールプレイヤー。特に3年春は本塁打・打点・盗塁の3冠でMVPにも輝きました。大関竜登(白鷗大)はバランス型の好投手。さらに球速を上げたい。小木田敦也、鈴木大貴とパワー型が居並ぶ投手陣にどう食い込むか。奥村幸太(神奈川大)は守備力の評価が高い捕手。伊藤優平(八戸学院大)はU-18代表にも選出されたスイッチヒッターの外野手。共に東邦高校の大逆転を食らった八戸学院光星の選手で、再びチームメイトになりました。けっこう景気の良い補強をしています。
バイタルネット
大橋駿平(上武大)は智弁学園がセンバツ制覇した時のサード。この代の選手について語り始めると止まらないので稿を改めます。上武大でも強打の三塁手として活躍し、昨秋はOPS1.2を超えました。松澤寛人(石巻専修大)はパワー型サイド右腕。得体の知れないサイドスロー投手とか、見てみたさしかないやん?
日立製作所
宮慎太朗は好守のショート。立教大に別の宮がいたので「宮慎」と表記されていましたが、名字は「宮」です。鮎ヶ瀬 一也は作新学院で今井や入江とバッテリーを組み夏の甲子園を制覇しました。国際武道大でも下級生時からマスクを被りました。
また、都市対抗の補強選手が3人とも投手なのに投手の新人選手を聞かないなと思っていましたが、年明け後に前ヤクルトの田川賢吾が加入すると判明しました。
日本製鉄鹿島
諸見里俊(国学院大)は沖縄イケメンな左腕。球速は無いものの制球力と緩急を活かして三振を奪います。揚村彰斗(九州産業大)は強肩捕手。片葦さんを脅かす存在になってほしい。市岡奏馬は龍谷大平安ではエース左腕として活躍し、3年春はセンバツでベスト4入り。明治大では3年ぐらいに外野手に転向して俊足巧打のセンターとして活躍しました。打者としてプロへの道が開けたら夢がありますね。
日本通運
昨年の都市対抗では補強選手なし。強いんやね() 高野脩汰は関大のドクターK。心配になる細身からキレキレのスライダーを投げます。関西で引き続き見たかったので少し残念。楠本晃希(東北福祉大)は強打の三塁手。兄は高校・大学の先輩でもある横浜DeNAの楠本泰史。諏訪賢吉(東洋大)はその名字だけで勝手に注目していた好守の内野手。内野の層が厚いチームでどこまで活躍できるでしょうか。
Honda
昨年の都市対抗で優勝。補強選手は投手1人のみで、内野3人もルーキーというチームでした。今年は投手中心の新入団。今西拓哉(早稲田大)は2mの長身が唯一無二の武器。縦も横も尋常じゃない角度がありますが、プロに行くためにはそれ以外の武器も欲しいところ。有村大誠(立命館大)は185cmの長身右腕。キレキレのスライダーが武器です。ドラフト戦線でもあまり名前が挙がらなかったのが不思議な好投手です。まあHondaに決まっていたなら仕方ないかもしれない。片山皓心(桐蔭横浜大)は大学で花開いた左腕。村田雄大(法政大)は左のスラッガー。都市対抗で異次元の出塁率をマークし打撃賞を獲得した吉田叡生が勇退しましたが、その穴を埋る活躍を期待したいです。守備も頑張ってね。
JFE東日本
一昨年の都市対抗では今川優馬や平山快を中心とした打力で優勝。今年の新入団選手は投手中心。宇賀神陸玖(富士大)は作新学院で2番手として甲子園優勝に貢献した左腕。大学でも3年春に最優秀防御率のタイトルに輝きました。山田啓太は白鷗大の左腕エース。昨秋にはノーヒットノーランを達成。小郷賢人(東海大)はドラフト候補にも挙がっていた剛腕。そのスピードは社会人でも武器になります。関龍摩(関東学院大)は通算100安打を達成した右の巧打者。今川がプロ入りした穴を埋めたい。
日本製鉄かずさマジック
渡辺法聖(富士大)は招き猫投法で話題になった大型左腕。赤羽陸(国士舘大)も右の好投手。戸堀敦矢(国学院大)は高校時代から評価の高かった内野手。大学後半では一塁手で使われていましたが、元々は二遊間を守る選手です。内山翔太はBC栃木で活躍したオールドルーキー。ショートながら2桁の本塁打を放ったパワーがあります。
NTT東日本
片山楽生(白樺学園)は投打に素晴らしいセンスを見せる選手。NTTで高卒選手は珍しいですね。片山と同じ北海道出身の上出拓真(国学院大)は独特のテイクバックの長身右腕。4年時にエース級の活躍を見せました。さらにタフネス右腕・多田裕作(拓殖大)も加わりました。沼田・堀・大竹と豊富な投手陣にどう食い込むでしょうか。中村迅(法政大)は日本代表候補にも選ばれた身体能力が高い内野手。ショートで上川畑に挑むか。内山京祐(中央大)は一三塁を守る左の巧打者。内野の競争が非常に激しくなりそうです。
JR東日本
毎年景気良く大補強を繰り返していましたが今年は控えめ、かつ勇退が多い印象。コロナ禍の影響をまともに受けて規模縮小でしょうか? 福武修(立命館大)は俊足好守のショート。糸野や杉崎もいますがさらに二遊間が厚くなります。倉石匠己(中央大)はDHでの出場が多かったようですが本職は外野手の強打者。昨年の巨人3軍との試合では2本塁打を放ったそう。
鷺宮製作所
佐々木大輔(東日本国際大)は球速表示以上の速さを感じさせる勢いある直球を投げ込む左腕。昨秋は4勝をあげてMVPに輝きました。小川翔平(東洋大)はパンチ力ある打撃が持ち味のショートです。
明治安田生命
毎年、東京六大学から大量に選手を獲るチーム。企業の風土ということでしょうか。
金子銀佑(早稲田大)は早実では清宮幸太郎の1学年先輩で共に甲子園に出場。大学でもセカンドのレギュラーで活躍。中﨑響介(立教大)は勢いある直球を武器に主にリリーフで活躍しました。石毛力斗(明治大)は下級生時にリリーフで活躍した左腕。永廣知紀(法政大)は大阪桐蔭出身。外野手に転向し、春季(春とは言っていない)リーグで首位打者に輝きました。羽根龍二(法政大)はパワフルな打撃が持ち味の一塁手です。
三菱重工East
三菱重工グループの野球部再編で三菱パワーを中心に結成されました。まずは新人の紹介。津田啓史(横浜高校)は守備力が高いショート。まさかの高卒社会人入り。畠中優大は酷使の中央大でしっかり酷使された左腕。樟南高校では浜屋将太(西武)との左腕2枚看板で甲子園に出場。その浜屋と、在籍期間こそ被らなかったものの同じ三菱横浜に入ることになりました。中山遥斗(国学院大)は強打のセカンドで活躍した選手。
また、三菱重工名古屋からは名捕手の安田亮太や150キロ左腕・入倉京一郎、重工広島からは元プロの堤裕貴や昨年の都市対抗での好投が印象に残っている本間大暉らが移籍してきました。
ENEOS
かつてENEOSを都市対抗2連覇に導いた大久保監督が昨年から復帰し、いきなり都市対抗出場を達成。景気の良い新人獲得になりました。加藤三範(筑波大)は怪我で3年以降は不調だったものの非常に評価が高かった好左腕。関根智輝は1年春に開幕投手を務めたもののトミージョン手術を経験するなど苦しみました。4年時にぎりぎり間に合って大久保監督のENEOSに。糸川亮太は立正大の神宮制覇にも貢献した好投手。小口丞太郎(日本体育大)は私の地元・奈良県は関西中央高校出身の捕手。まさかこんな有力企業に入れる選手になるなんて。植田響介(慶応大)は高松商業時代にセンバツ準優勝。大学ではあまり出番が無かったですが、捕手出身の大久保監督が引っ張ったということは実力を認められているのでしょう。瀬戸西純は堅守のショートとしてドラフト候補に挙がりました。主将の川口凌や守備職人・小豆澤誠と定位置を争います。度会隆輝(横浜高校)の入社にはおどろきました。打撃は良いものを持っていますが守備で出番を得られるかどうか。瀧澤虎太朗は慶大の大久保監督にとっては宿敵だった早稲田の主軸打者で、走攻守3拍子揃った外野手です。
東芝
会社の成績が良くないわりにここ2年は景気の良い新人獲得を行っています。藤村哲之(横浜商科大)は総合力で抑える技巧派左腕。松山仁彦(東海大)はサイド気味の左腕。東邦高校では藤嶋健人(中日)を支える2番手投手兼5番打者でした。大庭樹也(専修大)は打撃も魅力的な大型ショート。赤尾光祐(東海大札幌)は日本代表の4番候補だった右の大砲。一度見てみたかった…という選手ばかりで楽しみですがやっぱり東芝は…(自主規制)
前編はとりあえずここまで。
後編でまたお会いしましょう!