モ_サ__

モップライブ!サンシャイン!!~5月度MVM表彰~

どうもどうも。
開幕から2か月が経過したプロ野球ですが、今年は「挑戦」の年だなと感じています。まず一点はショートスターターの導入です。MLBの「オープナー」に着想を得たこの作戦を日本ハムが取り入れ、徐々に他球団も真似し始めています。優秀な先発投手を常に6枚用意するのは簡単ではないので、球団によっては試す価値のある作戦でしょう。もう一点は2番強打者です。打てる打者に多くの打席を与えるという意味では至極真っ当な作戦で、大田を置く日本ハムや坂本を置く巨人が導入しています。
ショートスターターに関しては反対意見は少ないように思いますが、一方で2番強打者には結構な反対意見があります。そのほとんどが「脚と小技を活かしたスモールベースボールをするべき」というような反論ですが、何もスモールベースボールを強制する理由は無いのではないでしょうか。バントでは得点できませんが、ホームランを打てば得点できます。あくまでスモールベースボールは弱者の作戦であるべきです。
ですが、世の中が啓蒙されるにはまだまだ時間が必要なようで。先日、現地で観戦していた時に近くに座っていたニキが「2番最強打者には反対。バントと盗塁を見たい」と言っていたり、ネキが4点ビハインド無死一塁の展開で「私なら手堅く送りバント」と言っていました。そりゃあバントや盗塁の芸術点で試合をひっくり返せるなら是非ともそうしてください。「今のバントは非常に美しく決まった!20点だ!」あれ?野球ってそういうスポーツでしたっけ?
要するに何が言いたいのかというと。「普通」と違う感覚、見方をすると苦しいんです。僕も70登板を称賛して、バントに拍手を送り、2番強打者をdisりたい。啓蒙するのは大変です。敗戦処理投手なんかに注目してしまうのも言わばアウトローです。でもやめられない。そういう性分なので。そんな企画が今月もやってきました(前置きが長いよー)。

チーム別モップ成績

セ・リーグの敗戦処理は落ち着いてきました。先月は中日以外の全球団が防御率3点台後半から4点台、巨人にいたっては5点台でした。開幕から2か月が経ち、ある程度メンツと役割が固定されてきた影響ですかね。しかしながら、そこでも異常な数字を叩き出しているのがヤクルト。他球団と変わらない起用人数でありながら、登板数・イニング数が飛び抜けて多く、登板とイニングの差はあまりありません。5月は5勝20敗1分と負けが込んだのでイニングが多いのは仕方ありませんが、長いイニングを投げられるモップアッパーがおらず、満遍なく酷使されているというのは問題です。梅野や近藤など勝ちパターンの投手でも普通にビハインドで使われていました(そもそもこのチームに勝ちパターンがあるのか分かりませんが)。ここのリリーフ運用は本当にどうにかしないと、今年は当然無理として、向こう10年レベルで勝てませんよ。
ヤクルトと対照的なのはロッテ。現在5位、5月は12勝13敗と特別チーム状況が良いわけではありませんが、モッパー達の運用は非常に理性的で逆に気持ち悪いレベル。酷使とは程遠い数字です。地味ですがこういうのがシーズン後半に効いてくるはずです。
参考までに、両チームのモップアッパー全員の成績を載せておきます。風張が置かれる苦境、東條の活躍を見てほしいだけなんですが。


個人モップ成績

まずはセ・リーグ。イニング・差の1位は田口麗斗。元は先発投手で、チーム事情で後ろを任されていましたが、その起用に応える活躍でした。ただ、K/BBなどの数字はいいのですが被本塁打が多く防御率もいまいち。交流戦からは本職の先発に戻るようです。登板数上位にはヤクルト勢が多く入りました。ハフは奮闘していますが、マクガフ風張蓮は惨憺たる数字になっています。かわいそうとしか言いようがないです。Tightenは1位ハフ2位マクガフ。頑張ってるんです。いや、ほんと報われて。
また。今月からは前月との比較も加えていきます。4月と比べると小熊凌祐福敬登が登板を増やしています。小熊は6月1日の炎上で「降格」となりました。はっきり言って一度の失敗でこれまでの好投を忘れ、怒りに任せて抹消するのはナンセンスの極みですが、モップアッパーの地位の低さ・評価の低さが表れています。これからも私はモップアッパーの地位向上を訴えるこの活動を続けていきたいと思います()。先月のMVMのレグナルトは勝ちパターンに入りました。未だ防御率0点台と大活躍です。守屋・島本も続けて活躍。大下は雑な扱いを受けています。彼こそヤクルトに必要な回跨ぎができるモップアッパーのはずなんですが。

続いてパ・リーグ。イニング上位2人は西武の佐野泰雄森脇亮介でした。先発がよく燃えたので第2先発的に長いイニングを投げることが多くありました。差でもその2人は上位です。登板数ではチェン海田智行鍵谷陽平がトップタイ。ですが全員ワンポイント的でした。チェンはロッテの運用によるものでしょうが、鍵谷は1イニングを任せられる投手だと思うんですが… Tightenはチェンと森原康平が1位。森原は勝ちパに入る実力があるはずです。リリーフを酷使しまくって勝っているチームなのでセットアップになってくれとも言えませんが、筆者のようなニッチな趣味の人間にだけではなく、普通の人にも評価されてほしいのです。
先月に続いてロッテ勢は活躍しています。MVMの種市は先発に回りました。(起用法的には)順調な成長曲線に乗っています。近藤・山﨑福は怒りに任せた二軍降格によって登板が減りました。あんな球団なので一軍にいないほうが幸せでは…?()また、高橋純平が登板を増やしており、ようやく使い物になりそうな気配が見えます。ソフトバンクのブルペン状態は酷使によって大変なことになっているので、まずはここで結果残して大きな戦力になってください。同じソフトバンクでは松田遼馬椎野新にも注目しています。

5月度月間MVM

さて、いよいよ月間MVMの発表です。
栄えある受賞者は…

セ・リーグは福敬登 投手、パ・リーグは森脇亮介 投手です!

今月は両リーグとも混戦でした。セは小熊と福が甲乙つけがたい活躍でしたが、内容の良さで福に軍配を上げました。2人とも長いイニングを投げられていて、モップ専門家からの評価も高いです。福は故障で「育成落ち」の憂き目も見た苦労人なので、より応援したくなります。これからも引き続き頑張ってください。小熊はここでMVMとれてたら降格しなかったのかな…()防御率が壊滅していて表彰とはいきませんでしたが、マクガフや風張らには「頑張ったで賞」的なものをあげたいです。
パもかなり悩みましたが、結果・イニングなどを総合的に判断して森脇としました。モップアップ登板からのプロ初勝利もありましたし。与四球率がこんなに高いのは正直意外でしたが。西武も先発投手がガバガバで、ロングリリーフ要員が重要なので森脇は良い補強だと思いますが、6月1日時点でなんと勝ちパターンに入ったっぽいです。いや、西武の中継ぎwww 来月ぐらいに高橋純平が取ってくれることを期待しています。

まとめ

遂にシーズンは交流戦に突入しました。普段対戦しない相手、DHの有無などで戦い方が変わります。投手の運用も普段とは変わってくるので、監督・コーチの腕の見せ所()です。
負けている場面で投げる人は勝ちへの貢献という点では大したものではないかもしれません。しかし、組織としての勝利を得るためには無くてはならない存在、それが敗戦処理だというのが筆者の考えです。「私たち、輝きたい!」「いま、未来変えてみたくなったよ」「助けて、モップライブ!」と叫ぶ彼らモップアップマンたちに、これからも光をあてていきます。

それでは次回の投稿でお会いしましょう!

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