
レキシと稲穂と私
縄文土器、弥生土器 どっちが好き?
30数年生きてきてそんなことを考えた事があるだろうか。
私はレキシが大好きである。
レキシと言えど、【歴史】ではない。アーティストの「レキシ」。知らない人のために少し補足すると、少し前に某消臭スプレーのCMでアフロ姿で園長先生役で出演していた「池ちゃん」こそレキシというアーティストである。
あまり音楽に精通しているわけではないので語るつもりもないのだけれど、FUNK、時にはJAZZ、時にはPOPS、時には歴史的なフレーズのRAPを織り交ぜながら、日本の歴史上の人物をベースにした歌詞や日本の歴史的エピソードを素敵なメロディに乗せて歌うのである。
私は日本史・世界史ともに歴史にはかなり疎いし、いわゆる巷でいう歴女というものでもない。
だがそんな私が、冒頭のこのフレーズがメロディに乗ったレキシの曲が耳に初めて入った時、今までに聞いたこともないような曲に、全身に何とも言えない衝撃が走った。
何だこれ!!
そしてそれとともに、池ちゃんの繰り広げる世界と、私の笑いのツボがどストライクで笑いが止まらなくなったのを覚えている。
そんなわけで私はレキシにハマって以来、毎年ライブには欠かさず行っていて(ありがたいことにチケットが当たらなかったことがない)そんな中、レキシのライブで、私が毎回好きな瞬間が二つある。
1つは、レキシのライブには必需品の「稲穂」。
文字通りプラスチックで出来た稲穂なのだが、これを毎回会場に持参する。または持ってない人は物販で販売しているので当日購入もできるのだが、私が好きな瞬間の一つは、いざライブ会場に向かい、会場に近くの駅、会場に近づけば近くほど、稲穂を持っている人が右から左から、四方八方から視界にドンドンと入ってきて、
あ、この人はライブに向かう人たちだな。。。と、わかる瞬間である。
リュックから稲穂を覗かせている人、丁寧に自作した稲穂ケースに忍ばせている人、そのまま裸で持ってふさふさしている人、様々ではあるが黄色い稲穂がドンドンといろんな場所から、一箇所に集まってくる、その何とも言えない感じ。はたから見たら何の集まりだとも思われてもおかしくないその異様な風景が、私のライブへの期待が高まってきてワクワクするのだ。
2つめも、結局のところ「稲穂」なのだが、稲穂を曲中に皆んなで振るという決まりがある曲目がある。それが冒頭のフレーズが出てくる
「狩りから稲作へ」という曲である。
この曲中に客席一体となって稲穂をフリフリ、稲穂が揺れるようにフリフリ振りまくる。そうすると、客席が一面、黄色い絨毯のようになる。
普段いろんな違う場所に住んでいる人達、年齢も違う、職業も違う、それぞれが一人の大好きなアーティストのライブのためだけに集まり、稲穂を振り一体となり、3時間という短い時間、その一瞬を共に過ごして共有する。
それを稲穂を振りながら客観的に見ていると、何だか壮大だなと、一人で勝手に、毎回感情的になってしまう。客の一部から見てこう思うのだから、ステージから見る黄色い絨毯はそりゃもう格別だろうし、アーティストの特権だなと羨ましくもある。
そんな稲穂が、さらに進化して、光る稲穂にグレードアップしたという噂。
【レキシ】本日の川口リリアホール2日目も大盛況でした🌾🌾2日目にしてまたまた進化した内容となりました。次回は大阪に参上しまーす! pic.twitter.com/PQ4fD8lxNV
— Laughin (@Laughin_JP) November 7, 2019
来月参戦するライブも光る稲穂とワクワクが止まらない。