ケイシー・マスグレイヴス
おそらく去年、一番聴いたであろうアルバムがケイシー・マスグレイヴスの「ゴールデン・アワー」です。
かつてグラミー賞の最優秀新人賞に選ばれ、アルバムも全て米ビルボード・カントリー・アルバム・チャートNo.1になっているほど海外では有名なカントリーの歌姫らしいのですが、恥ずかしながら僕はこのサード・アルバムで初めて彼女の音楽を知りました。
根っこの部分ではやはりカントリーだと思いますが、どうやらこのアルバムではストレートにポップな路線に振り切っているようです。とにかく歌がナチュラルでありながら抜群に上手い。彼女自身が作っている曲のメロディーがキャッチーなのはもちろん、耳にすっと馴染んでいくような立体的なサウンドのセンスも抜群です。バンジョーやスティール・ギターが柔らかく響くアレンジでオーソドックスなカントリー風味を踏襲しながら、このアルバムでは曲によってはディスコ調だったり(ビージーズが好きらしい)、ヴォコーダーも飛び出したりします。それでいて「奇をてらった」感は一切ありません。聴けば聴くほど味が出る素晴らしいアルバムだと思います。
日本盤も出ているのですが、何故かジャケが写真違い。個人的には海外盤のジャケの方が素敵だと思います。手に持っているのは扇子でしょうか。去年の来日公演では、たまたま以前日本で知り合ったという4人の舞妓さんダンサーがステージで踊ったりしたとか。
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