淫夢ばかり見てきたせいでお笑い情勢がわからない
昨日、永野について書くうちに気づいたことがある。
「ゴッホよりラッセン」が流行り出した頃の状況を、自分は生で体感していないということ。
そして、なんとも恐ろしいことに、自分は大学時代から最初の退職を経験するまで、2013〜2020年頃の間、殆どお笑いをちゃんと追っていなかったということである。
笑いは心の栄養。生きている限り何らかのギャグやコメディに接することは不可欠なので、テレビのお笑いに触れていないということは、何かしら代わりのもので、笑いを摂取してきたはずなのだ。
それは何かと、思い返してみた……。
そうだ、それは『真夏の夜の淫夢』だった。
「ゴッホよりラッセン」が流行った2016年頃、自分は淫夢MADやBB動画ばかり観ていたのだ。
今現在、ニコニコ動画における『淫夢』はスマホ規制、おすすめ規制により緩やかな衰退を迎えている。
AI生成動画や音楽による野獣・空手部の他SNSへの輸出は成功を収めた感があるが、それは脱臭された偶像化という側面をはらんでいる。
一方でそのアンチテーゼとして過激・艶笑路線を突き詰める存在だった拓也系列は本人の降臨と警告活動により一気に失速。
数年前から活動している雁木真理が再ブーム気味という状況からも、新人投稿者の不足を感じてしまう。
お笑い界においても、分析マニアであり、あらゆる娯楽に精通する高比良くるまを擁する令和ロマンが、M-1グランプリ史上初の連覇という快挙を成し遂げ、新たなる局面を迎えようとしている。
笑いの見方、付き合い方について、自分も色々考え直す時期なのかもしれない。