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このところのYouTube 01 東野幸治の幻ラジオ

今はもう秋 誰もいない海

などという歌がありました昔、トワ・エ・モアさんの。
さて、夏の暑さも鳴りを潜め、秋がすぐそこで夏に対する労いの言葉を手紙にしたため待っています。

「夏よ、皆に暑い暑いと愚痴られ怒鳴られ、汗だくの顔で睨まれ憎まれ、ご苦労様でございました。貴方のおかげでお作物が大きくお育つという事を人々は忘れております。美味しい秋の味覚は、夏である貴方のお熱いお眼差しがあってこそなのに、褒められ好かれるのはいつもわたくし秋だけ。貴方のお太いお眉を細く削れば少しはお涼しくなるかも、とあの日私が無邪気に放ってしまった言葉、今は深く反省する日々でございます」

ところで、最近になってようやくYouTubeをたくさん観だした私ですが、どの様な物を好んで観ているのか紹介してみます。テレビっ子がYouTubeを本格的に観だしたらどんな事になるのか知らしめたいのです。


東野幸治の幻ラジオ

◇音声だけのラジオ番組◇ 2020.2.23よりYouTubeにて配信開始

東野幸治が自宅で収録した手作り安上がりなもの。編集は娘Dと呼ばれる東野氏の長女が行い、吉本の芸能事務所とは無関係に作っていることを強調している。動画再生中広告は一切なく、画面は静止画であることから広告収入は得られないそうだ。放送中に自らスポンサーを探すさまが新鮮で、9月21日時点で第68回まで配信されている。
娘Dの妹、手下、と、ダディ(東野幸治)との力関係が拮抗しているかのように見えたが、家族内で阻害されているのはダディただ一人。
東野はリスナーのことを幻民(マボロシミン、またはマボロ市民?)と呼び、幻民たちには自らをダディと呼ばせ、一種宗教的側面を醸し出している。

放送内容を大まかに説明すると、人間のどす黒くはない、薄黒い部分を悪びれることなくゆっくりハキハキと喋っており、人間味の感じられないそういった部分を長く聞き続けていると、逆に人間臭さを感じ、稀に心地よく洗脳されているのではないか、という錯覚に陥る。

『手下とのLINEやり取り』、『昔飼っていた亀の話』、『クレーマーとの対決』、『吉本と敵対する娘Dの話』など、テレビジョンでは聞けないものばかりが揃っていて飽きさせない創りには好感が持てる。

定番コーナーは幻民から募ったハガキを紹介する「男の一生、女の一生」
※メールやYouTubeへのコメントはおそらく読まれない。
郵便局にダディ自ら私書箱を開設し、定期的に自らの足でハガキや手紙を回収しに行っているらしい。

番組オリジナルの幻Tシャツは欲しいが、着るか着ないかは気分次第になるであろう。

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