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使い古されたスタイリッシュ枠から乱れ飛ぶ自由『LEGION / レギオン』
型にハマった中にも独創性や遊び心が散りばめられた作品というのはよく眼にしますが、この『レギオン』は遊び心という易しいものではない、自由過ぎる発想・表現を主体に展開し、行き先が解らないまま引き込まれていく体験型TVドラマです。
LEGION / レギオン
season 1 - 8 episode / 2017.2 start
season 2 - 11 episode / 2018. 4 start
story
統合失調症との診断を受け精神病院に収容され続けているデヴィッド・ハラーは、ある人物との出会いを発端に、自分自身を別の角度から意識し始め、何故この場所にいるのか、本当に精神を病んでいるのか、その疑問が何かを目覚めさせる。
↓season1 予告編ショートバージョン
MARVELコミック『 X-MEN 』のスピンオフドラマで、主人公デヴィッド・ハラーがX-MEN創設者プロフェッサーXの息子という繋がりはあるものの、映画版のような派手なアクションはなく、全く違うテイストの独立した作品となっています。
↓season1 予告編ロングバージョン
迷路に案内人や地図は不要
いま何処でなにが起こっているのか?戸惑いながらも、主人公と同じ目線に立ち方角もわからず地図も手渡されぬまま物語の海を泳ぎます。
その前に現在立っている場所さえ理解できないまま話はどんどん進む、いえ、進んでるのかも疑問。
しかし、それが深い没入感となり主人公と一緒に物語を体験しているような感覚。遠くのゴールも気になるけど、僅か3分後、または1分先に何が起こるか不安混じりの期待もある、そこがこのドラマの大きな魅力です。
いつもは物語の先読みをして得意気になってる人もこのドラマはそう簡単にはいかない筈。
映像は自由で独創性溢れ、受けとり方を変えれば適当
妄想や空想をそのまま形にした様な映像は物語には直接影響しないので、どのような表現を用いても良いのでしょうが、とても適当に創られていて面白いです。
物語に合わせた一貫性のある表現方法ではなく、あちこちからアイデアをかき集めトランプカードを混ぜる様にぐちゃぐちゃにしランダムに投げられてる様な適当さです。その予測できない適当な映像表現が次々と訪れる、そこがドラマを印象的なものにする大きな要素となっています。
以上の二つがこのドラマの見所で、それ以外に思い当たる見所は今のところ無いです。
そう言うと物足りないように感じるでしょうが、主人公と物語に入り込む没入感、際立った自由で適当な映像表現、この二つだけで強烈なので、それだけでも充分楽しめる作品になっていると思います。
私はseason2の序盤まで観ましたが、この先アッと驚く展開が待っているのか、そういうのがなくても満足ですが、色々期待が膨らむ内容になってきました。
season3で完結する予定みたいで、放送日などは未定です。
作風は全く違いますが『ゲーム・オブ・スローンズ』の次ぐらい個人的にはおすすめ度の高いドラマです。
是非ご覧になってみてはいかがでしょうか。