【ベルギーの留学ビザでサッカーをする①】
プロサッカー選手として海外に渡る選手以外にアマチュア選手としてヨーロッパに渡ってくる選手も多い。
その際に重要なのはビザ、つまりその国に入国できる証明だ。
ビザ(査証)は在留証明とは別で、入国できることを認めるための書類。
決して滞在に許可が降りるわけではない。
ただ、滞在するためには絶対に必要な書類である。
そして、前提としてコロナ期間(だけではないが)を経て、
多くの国が保守的な形を取り始めたというのも事実で、ベルギーで言えばリンク先にあるような「ETIASの導入」やフランダース地方の大学入学のための経済的条件が高くなったりしているという点が挙げられる。
今回は、いかにして自分がベルギーでサッカーができているかを説明したい。
上記のようなことを頭に入れながら、
どこの国に「学業の留学」、「スポーツの留学」、「就労の機会」を探しにいくのかを検討するための参考材料にしてほしい。
※説明として足りない部分は是非コメントでもSNSを通して質問していただければと思います。僕もプロフェッショナルではないので、自分の時間、知識、経験が許す範囲内で対応させていただきます。
※尚、以下のサイトを参考にしました。
ベルギーには観光ビザを除いて二つのタイプDの長期滞在のためのビザが存在する
就労ビザ
学生ビザ
以上の二つ。では、軽く説明していく。
就労ビザ
まず就労ビザはシンプルに「働き手」としてのビザで、ベルギーで働いている(働く予定)ことを証明することができれば取得できる。
この場合は、条件が色々あって、このサイト(英語)でも確認することができる。
一般的な仕事(スポーツ分野の場合コーチなど)であれば、2022年からは最低でも4万3104.50ユーロ、つまり現時点(note記入の7月6日時点)で円に換算すると約「595万8443円」の賃金をその人に年間で払わなければならない。あくまでも「少なくとも」だ。
要するにこの額を支払うに値する実力や能力が認められないとなかなか雇ってもらえない。
さらに難しいのは、現地の人からの嫉妬というものである。
これは肌で感じ、現地で働く日本人に聞いて得られた知見である。
「あいつこれだけ貰ってるのに、仕事適当にやってるな」
と思われることは、十分にあり得ると思う。
お金や名誉が絡んでくると人間関係は厄介になることは間違いない。
それなりの額をもらっておいて、仕事を適当にやっているようでは、人はついてこない。
真面目にやっていても、いちゃもんをつけてくる人もいるから、気にしてるようではキリがない。そういった側面も含めて、ベルギーで職を得ることの難易度は高いと思う。さらには、この最低賃金の額も毎年少しずつ上がっているというのも日本人としては大変だ…。
ただ、決して難しいわけではないとは思っていて、しっかりと真面目に仕事ができたり、人とコミュニケーションが取れれば特に大きな問題はないと思う(自分はベルギーでの就労経験がないので参考程度にしていただければ…)。
そして、何より
自分にしかできない、自分じゃなきゃ成り立たない「何か」
を鍛えておく必要があるだろう。
では、プロのスポーツ選手としての場合はどうだろうか。
選手の場合さらにそのハードルは上がって、8万6209ユーロとなる。
日本円に換算すると約「1191万6886円」と非常に高い。これが最低年俸だ。
僕みたいな日本でプロ選手としてプレーしていないような選手からしたら、相当ハードルは高い。
この状況は、情報として意識的に得ようとしない限り、あまり入ってこないのでここに記しておきたい。
今回はここには記していないが、もちろん日本の企業や機関に就職して、駐在や転勤でベルギーに来るパターンもある。
それも「ベルギーで働く」という一つのやり方だと思う。
学生ビザ
もう一つの長期滞在ビザは学生ビザ。
学生ビザはベルギーの大学や大学院などの学業の場への留学が認められれば降りるビザ。
これに関しては、自分の希望する教育機関からの合格が認められている場合(その他諸々の書類も用意する必要があるが)、降りる。
大学によって差異があるので、一概に言えることではないが、最低賃金とかそういうハードルはないが、EUのパスポートを持っていない人に関しては諸費用(こちらのリンクに載っています)はかかる。
ただ、日本の大学やアメリカの大学と比較すれば、学費などは安く、学生値段などのホスピタリティーも手厚いので、アプライはしやすいと思う。
日本にいるときは、イギリスを除き、そこまでヨーロッパの大学をことを知らなかったし、アンテナを張らない限りあまり多くの情報が耳に入ってくることもない。大学の交換留学先、提携校先、アメリカの大学などの情報は割と入ってくるのであまりヨーロッパは注目されていない印象はあるが、自身の進路案としては割と「アリ」なのかなと思う。
ざっくりと自分の言葉でまとめましたが、リンクに詳しい情報が載っているので、ぜひそちらを参考にしてください!
もちろん海外に渡ることが難しいような書き方もしていますが、あくまでもそういう事実があるということを認識してもらえればという形で書いています!
海外に渡る上で大事なのは「行きたい気持ちがあるか」どうかだということです!
次の記事では、「自分がどのようなビザで今留学しながらサッカーをしているのか」を述べていきます!