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ベトナム現地で見た鍼治療の効果と日本が遅れていた事実
ベトナムに住むリジェラボ代表からの連絡。
"腰椎ヘルニアで手術が必要と言われていた方が
たった1回の鍼治療で改善した"
ベトナムの鍼灸ドクターが行う施術を
この目で見る機会をいただいた私は
翌月にベトナムへ飛ぶことになりました🇻🇳
前回の記事はこちらです↓
ドクターと実際に会って分かったこと
2022年9月4日。
これまで海外には行ったことが無いにも
等しい私がベトナムへ飛びました。
私だけでなく、その他3名の鍼灸師の先生とともに
大阪の関西国際空港から出発。
無事到着しての当日はベトナム料理の
素敵なお店に連れて行っていただきました。
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そして翌日。
鍼灸ドクターがされているクリニックを訪問。
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たった1回の鍼治療で
痛みが全くなくなったヘルニアの患者さんですが
「1ヶ月後にもう1回痛みがぶり返してくるからその時においで」と事前にドクターから言われていたそう。
その後は、3ヶ月後や半年後などの
メンテナンスでOKとのことでした。
そしてドクターが言われる通り
約1ヶ月たったその頃。
ちょうど少し痛みが出てきそうだと
患者さんがおっしゃっていました。
その1ヶ月後で2回目の治療風景を
私はその時にベトナムで見せていただきました。
治療法の違い
そこで見せてもらった治療。
まず、使用されている鍼が違います。
大きく2種類の鍼を使い分けていらっしゃいましたが、
1つは中国ドラマなどでもおなじみの鍼管の無い鍼。
また、鍼灸師は鍼の太さを◯番という番号で表しますが
日本で現在多く使用されているのは0〜3番鍼。
もしくは太くても5番鍼くらいまでが一般的です。
ドクターが使用していたのは8番鍼。
そしてもう1つの鍼は
日本では見たこともない鍼でした。
それらを使って治療をする風景は、
脈診からツボの取穴、刺鍼まで
とても丁寧に行われていた印象。
使用している鍼や打ち方は違いますが
そこまで難しいテクニックを使っているようにも
見えません。
しかしその治療から出される結果は圧倒的に違う。
なぜこんなにも結果が出るのだろう。
たった1回の治療で治してしまう技術の裏には
ドクターの洗練された指先の感覚など
"ゴッドハンド"と言われるような秘密があるのではないか。
その時は率直にそう思いました。
(その後分かった大きな違いは後日の投稿で書きます)
そして治療を見学した後、
意見交換会が行われ、それぞれの国の鍼治療について
伝える場があったのですが…
ベトナムの鍼灸ドクターの話を聞けば聞くほどに
日本の鍼治療から提案できる良いところは
ひとつもありませんでした。
研修課程の違い
日本の場合は
専門学校や大学で3〜4年勉強し
国家試験に合格すれば
鍼灸師としてデビューすることができます。
しかし、ベトナムをはじめとする海外では
鍼治療をはじめとする東洋医学が見直されており
鍼灸師は医者と同等の立場。
そのため、
医学部へ入学し、伝統医学科へ進み6年。
そしてその後2年間の研修を経て
さらに博士課程で6年間。
なんと一人前としてデビューをするまでに14年。
そこで学ぶ知識や技術のレベルや量は
そもそも日本は全く敵わないものでした。
日本の鍼はすごいと思われていると思っていました。
日本が最先端だと思っていました。
しかし日本にあるものはベトナムにもすでにある。
日本よりも昔からあるものももちろん多い。
何より治療による結果の圧倒的な違いが
日本の遅れと狭さ、
そしてレベルの低さを物語っていました。
ここで少し話は戻りますが...
私が参加しているリジェラボは
再生医療や抗老化事業を行う会社が設立した
機関であることを前回お話ししました。
今回なぜそこから鍼治療の話になったのか?
単にたまたますごいドクターがいたから。
ではありません。
実は再生医療の会社が鍼治療に
注目をしていた理由があったのです。
次回【再生医療×鍼治療の可能性】