Well-being元年の年越し

今年2021年もあとわずか。コロナ禍の行く先はまだまだ見通すことが難しい。そのような中、幸せやWell-beingを研究する身としては嬉しいこともあった。

重要な政府方針となる「骨太の方針」や「成長戦略実行計画案」においてWell-beingを推進する文言が見られたのだ。

国際的には様々な国々で経済社会発展アプローチにおけるWell-being重視の動きはこれまでにも見られたが、そのような動きが加速した背景の一つにコロナ禍の影響もあったのではないかと推察する。

Well-beingとは、つまるところは、“よい(Well)状態(being)”である。

自分にとって幸せなよい状態とは何か?家族にとって幸せなよい状態とは何か?地域にとって幸せなよい状態とは何か?国にとって幸せなよい状態とは何か?

このような問いが日常にたくさん生まれたコロナ禍だからこそ、Well-beingという言葉を耳にするケースが増え、Well-beingを公共政策に活用しようとする流れが強まったものと感じる。

来年2022年、皆さまにとっての、幸せな“よい状態”が一つでも実現しますことを祈念して。

福井県立大学 地域経済研究所
准教授  高野 翔


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