工務店集客にSNSを取り入れるべき3つの理由
こんにちは。
工務店マーケティング支援会社 株式会社SHO-SANの高谷です。
久方の更新になりましたが、今回は昨今語られることの多い「工務店集客×SNS」をテーマに改めて基本の概念確認しながらお話ししていきたいと思います。断片的に施策ベースで議論されたり、まとまっているものはありますが、そもそもSNS全体の価値や俯瞰してまとめられたものは無かったと思うので初めてSNS集客を検討する方に読んでいただいても理解が進む内容にできればと思います。
早速ですが、ホームページや紙媒体、メール配信など、近年では工務店の集客施策は多種多様化していますが、その中でもぜひ活用していただきたいのがSNSです。その理由は、これからお伝えする3つのことにあるのではないかと私は解釈しています。
1.ユーザーの使い方が変わってきている
昨今、SNSを利用する方の「使い方」が変わってきています。個人的には、SNSの使い方には3段階のフェーズがあると思っています。
まず1段階目が、友人と繋がる時期。SNSが普及し始めたころはとくに、ユーザーは友人同士で日常の様子や発見をシェアすることに重きを置いていました。この段階では「すでに知っている人と繋がる」ことこそが、SNSの利用意図だったわけです。
続いて「知っている人」から、同じ趣味嗜好を持つ「知らない人」達へと繋がる枠が広がります。これが「コミュニティ期」です。
そして、今SNSの主要な使われた方となりつつあるのが「検索機能」。これが3段階目ですね。もちろん「繋がる」ことや「コミュニティの形成」といった使われ方は継続していますが、近年ではGoogleやYahoo!で検索するように、SNSで興味のあることや気になることを検索する人が増えています。
検索機能を持ったSNSは1つの広告媒体に
(出典:ゼネラルリサーチ㈱プレスリリース)
上記のように、SNSの利用目的の1位は10代~50代すべての年代で「情報集」です。
「友達に見せたい」「友達と繋がりたい」という個人のコミュニティ欲や自己顕示欲を満たすためのツールだったSNSが、フォローする対象は知り合い以外、そして法人アカウントにまで広がっています。
美味しいものが食べたいとSNSでレストランを探し、旅をしたいとSNSで宿を探し……最近では、有益な情報を集めているアカウントのフォロワー数が大幅に伸びている現象も見られます。
GoogleやYahoo!がどうやって収益化しているかというと、ほぼ広告費です。つまり、検索ツールとして利用されるようになったSNSは、1つの大きな広告媒体になったと考えても良いでしょう。すべてのSNSが「検索機能期」に完全に入っているとはいえませんが、すでに多くのSNSが主に情報収集のために使われているのが現状です。
・ネットに情報が公開されるよりも即効性があり、アクティブユーザー率が高いTwitter
・視覚から簡単に情報を手に入れられるInstagram。
・情報を周知させたい属性を絞りやすいFacebook。
これらのSNSを使い分ければ、GoogleやYahoo!などの検索エンジンに負けるとも劣らない広告効果が得られます。
2.SNSへの投資は「資産」になる
SNSを利用するにあたってのもう1つの価値は、投資が資産になることです。
ネット広告やポータルサイトは、かけた費用でどれだけ集客できるかが勝負ですよね。しかし、SNSにおける投資……つまり「投稿や取り組み」はフォローワーやアカウントパワーという形で積み重なっていくため、投資が溶けずに「資産」となるわけです。
そして、アカウントが大きくなっていけばいくほど投資効率が上がるというのもSNSの大きな特徴です。大きく伸ばすには戦略が必要なものの、投稿自体は無料。かつ、基本的にはやったらやった分だけ成果が出るため、手を出しやすく続けやすい集客施策だといえるでしょう。
3.SNSが第二のホームページに?!
ホームページやオウンドメディアを運用するにあたり、ある特定のワードで上位表示させるための施策をSEO(検索エンジン最適化)といいます。多くの人の目に触れさせるための施策ですが、SNSにいたっては「リーチ」や「拡散機能」がホームページにおけるSEOと同じような効果を持つと考えられます。
そしてホームページには、ユーザーと接点を持ち、ユーザービリティを向上させるためUI(ユーザーインターフェース)やUX(ユーザーエクスペリエンス)が求められますが、これはSNSでいうところの「投稿」やアカウントの「ブランディング」です。
つまり、SNSの効果や伸ばし方の考え方は、ホームページと同じロジックだということです。リーチと拡散、そして反響を同時に狙えるという点からも「第二のホームページ」となりえる媒体だといえます。
工務店におすすめのSNS
数々のSNSがありますが、工務店領域におすすめのSNSはやはりInstagramです。主に視覚で見せるSNSですので、施工事例から興味を持ってもらいやすいといえます。そして2位以下は次の通りです。(個人的見解です。)
2位:YouTube
3位:Twitter
4位:TikTok
集客事例の数などから上記の様に順位付けはしたもののYouTubeはすでにレッドオーシャンの市場になっており、撮影や動画編集に結構なお金がかかりますので、個人的にはこれから運用を始めるとすればTwitterとTikTokがおすすめです。
Twitterの良いところは、Instagramよりユーザー数およびアクティブ率が多く、年齢層が工務店領域の顧客とフィットしていることです。TikTokの利用者数は圧倒的に10代が多く、Instagramもやや若めですが、Twitterは20代~30代が中心。1つ課題を挙げるとすれば、写真ではなく「投稿」によるコミュニケーションになるため、Instagramとはまた違う運用手法を模索しなければなりません。
工務店領域で大きく反響を出している企業は私の知る限りまだいませんが、母数が多く利用率も高いですから、いつ成功事例が出てもおかしくないと思います。
TikTok
TikTokについては、まだまだ工務店領域のユーザーとなりうる層のシェアは低いものの、動画投稿専用のSNSということで相性はいいはずです。これから伸びてくるSNSですので、TikTokこそブルーオーシャンの市場。すでに飲食店やアパレルの領域では成功事例も多数出始めています。
Instagramでも同様の現象が見られていたのですが、物販ではまず美容関係のものが売れ始め、そこから飲食、衣類、車、住宅……と高価格帯のものに広がっていきました。現在、TikTokでは飲食、衣類……まで来ていますから、今後、工務店領域でも十分に広告媒体として機能する日も近いと考えています。
工務店集客にSNSを使わない手はない
「SNSで集客なんてできるの?」という方がいらっしゃったら、それはもしかしたら従来までのSNSの使われ方しかご存じないのかもしれません。SNSは大きく進化しており、ユーザーの利用目的が変わり、工務店がSNS運用する価値というのは大幅に高まっています。
参入障壁が低く、投稿も無料。そしてやったことが決して無駄にならないというのは、どのSNSにも共通することです。工務店集客にSNSを導入しない理由はどこにも見当たらないのではないでしょうか。
ちなみに弊社でも、工務店様のSNS運用代行をさせていただいております。
・半年でフォロワー10倍超
・HP・SNSの運用支援により月反響200%~UP
成功事例の一部はこちらのサイトをご覧ください。
それでは、工務店領域のマーケティング機能の発展を祈って。
株式会社SHO-SAN
代表取締役社長 高谷一起