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助産師は男性でもなれるのか?【小論文.comの受験情報】  

 妊娠期の母子の健康をチェックする妊婦健診や、出産前の生活指導、出産時のプラン相談や分娩、産後に至るケアまで長期間に渡り女性や家族の生涯を支える助産師。母子に寄り添い、ケアや指導を行い、妊娠中から産後までお母さんの強い味方としてサポートします。

 助産師の概要はこちらの記事でまとめています。ご興味のある方はぜひご覧ください。↓↓↓




【1】 助産師国家試験の受験資格  

 助産師になるためには、看護師国家試験の合格者が取得できる「看護師資格」と助産師国家試験の合格者が取得できる「助産師資格」の2つの国家資格が必要です。

 なお、「保健師助産師看護師法」によると、助産師の国家資格の受験資格認定基準は以下のように定められています。

【保健師助産師看護師法】(一部抜粋)
第一章 
総則
第一条
 この法律は、保健師、助産師及び看護師の資質を向上し、もつて医療及び公衆衛生の普及向上を図ることを目的とする。
第二条 この法律において「保健師」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、保健師の名称を用いて、保健指導に従事することを業とする者をいう。
第三条 この法律において「助産師」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、助産又は妊婦、じよく婦若しくは新生児の保健指導を行うことを業とする女子をいう。
第四条 削除
第五条 この法律において「看護師」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、傷病者若しくはじよく婦に対する療養上の世話又は診療の補助を行うことを業とする者をいう。
第六条 この法律において「准看護師」とは、都道府県知事の免許を受けて、医師、歯科医師又は看護師の指示を受けて、前条に規定することを行うことを業とする者をいう。


e-Gov法令検索|保健師助産師看護師法

 上記のように、医療職である保健師・助産師・看護師は「保健師助産師看護師法」にて、事細かく定められています。この法律は、1948年7月30日に、保健師・助産師・看護師の資質を向上し、医療・公衆衛生の普及向上を図るために制定されました。実際に、上記の「第一条」にも同じことが明記されていますね。


【2】 助産師は男性でもなれる?  

 保健師助産師看護師法「第三条」に下記の通り定められているように、日本において助産師は女性だけがなれる職業です。男性は助産師になることはできません。

この法律において「助産師」とは、厚生労働大臣の免許を受けて、助産又は妊婦、じよく婦若しくは新生児の保健指導を行うことを業とする女子をいう。

e-Gov法令検索|保健師助産師看護師法

 2002年3月1日に「保健婦助産婦看護婦法」が、現在の「保健師助産師看護師法」と改められました。その改正が行われことで、「助産婦」という名称も男女の区別のない「助産師」へと改められました。しかしながら、現在でも男性が助産師になることについては賛否が大きく分かれていることから、法改正には至っていません。


【3】 助産師以外で男性が目指せる職業  

 2023年10月現在、日本で男性が助産師になることはできません。ただ、助産師に近い男性が目指せる医療資格としては以下のような職業が挙げられます。

・産婦人科医 ー 妊婦検診や妊婦に適切なケア、胎児の健康管理などを行う
・小児科医 ー 生まれてから15歳までの子どもの病気を診断/治療する
・認定看護師 ー 認定看護の分野で専門知識を活かし高い水準の看護を行う
・専門看護師 ー 特定の分野で高い水準の看護を行う

 上記の職業は、妊婦検診、産婦人科医との連携、新生児集中ケア、小児救急看護、小児介護、母性看護など、専門性を問われるものばかり。男性で助産師になりたいと考えている方は、どうして助産師になりたいのかをじっくりと考え、その専門に近い職業を選ぶのもひとつの方法です。妊娠、出産、子どもに関わる医療従事者になることを諦めずに、視野を広げて検討しましょう。


【4】 小論文.comでの対策  

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