「こども家庭庁」とは【小論文の用語】
小論文の添削指導の際によく間違いとして見受けられるフレーズがあります。その中でも、最近頻繁にメディアで取り上げられている「こども家庭庁」の意味や背景について解説していきます。
【1】 「こども家庭庁」とは
こども家庭庁は、「こどもまんなか」をスローガンに、2023年4月1日に発足しました。
政策分野は下記の通り。
つまり、こども家庭庁は子育て支援制度などの子育てや少子化対策、児童虐待防止対策、こどもの貧困対策、こどもの自殺対策など、子どもを取り巻くさまざまな社会問題に対して、子どもの権利保障や福祉向上を目指して発足した政府機関なのです。
【2】 「こども家庭庁」の背景
昨今、ニュースなどで耳にする機会が増えた「こども家庭庁」ですが、設置に至るまでの背景には深刻な少子化、貧困問題、児童虐待、いじめ問題、自殺問題、親の子育て負担の増加といった問題があります。このような子どもの問題に対し、政府機関である各省庁がばらばらに対応していくのではなく一元化して対応することを目的として設置されました。
2022年6月に「こども家庭庁設置法」と「こども基本法」が可決され、2023年4月1日にこども家庭庁が発足しました。現在、総理大臣直属の機関として内閣府の外局に設置され、「こども政策担当内閣府特命担当大臣」を置き、その担当大臣のもとには「こども家庭庁長官」が置かれています。
そのような背景を踏まえ、こども家庭庁の基本姿勢を下記の通り定めています。
つまり、子ども政策の司令塔として、各府省庁で横断的に取り組むべき子どもに関する政策について、幅広く企画立案し主導していく役割を担っているのです。
【3】 「こども家庭庁」の時事問題
こども家庭庁が行っている・行う取り組みについての最近の時事問題を一部ご紹介します。
こども家庭庁が設置されて半年、子どもに関わる問題についてのニュースが日々刻々と更新されています。
【4】 小論文.comの対策
ただ用語を暗記したり、「なんとなく」みんなが使っているから、ニュースで聞いたからと、言葉の本質を捉えずに使用するのは避けたいところです。その言葉の意味を理解した上で自分自身の「言葉の引き出し」に落とし込みましょう。
また小論文においては、その用語が使用されている背景や時事問題にも目を通し、その問題に対して「自分はどう考えるのか」を常に頭に入れておくようにすると、自ずと小論文対策にも繋がります。国内外問わずどのように報道されているのかも確認できれば、それぞれの問題を比較することが可能になります。できる限り日本で報道されているニュースだけではなく、海外のニュースにも目を向けて広い視野で物事を捉えるよう意識しましょう。
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