「あなたがしてくれなくても」第9話:男性目線解説(導き出した結論)
こんにちは。
「令和のポークビッツ」、しょうです。
今回は、「あなたがしてくれなくても」第9話の男性側の目線から解説をしたいと思います。
このドラマは女性視点で観るのと、男性視点で観るのでだいぶ捉え方が違うと思うので、僕は男性目線から解説することにしました。
なお、この記事はネタバレを含みますので、ドラマをまだ観ていない方はご注意ください。
「あなたがしてくれなくても」の相関図はこちらを参考にしてください。
第8話の男性目線解説も書いているので、読んでもらえると嬉しいです。
添えられなかった手
みちと誠は、それぞれ夫や妻から夜の営みに誘われたが応えることが出来なかった。
翌朝、新名家では誠が寝ている楓に挨拶して、仕事に向かおうとした際に、楓が起きて後ろから誠に抱きつく。しかし、誠の手は楓の手に添えられることはなかった。
その後、楓は家を出ていき、「しばらくホテルに泊まります」とLINEを送るが誠からの返信はなかった。
誠自身も浮気をしてしまい、楓のそばにいることに悩みを抱える。
このシーン、誠の気持ちが痛いほど分かります。僕も同じ経験をしたことがあります。僕の場合は、婚約破棄された元彼女を忘れられない状態で新しい彼女と付き合った際に、真剣に新しい彼女と向き合うことが出来なかったんです。
状況は誠と違うのですが、彼女からの好意に応えたいけど、元彼女のことが忘れられなくて応えることが出来ないことが僕自身も辛かったです。
結局、その新しい彼女とはその後にお別れしたのですが、好意の矢印が双方向ではなく、一方通行になるとなかなか好意に応えられなくて辛い場合がありますよね。
手を添えられなかった誠の気持ちに共感して、僕自身も当時のことを思い出してしまいました。
未来を生きる妻、今を生きる夫
陽一の務めるカフェのオーナーが浮気がバレた際に家を買って許してもらったエピソードを聞いた陽一は、みちにマンションの見学を打診する。
しかし、間取りは1LDKであり、子供と暮らす前提がなかった。
部屋を見に行く日曜日に、陽一は子供部屋も考慮して2LDKの間取りにしようと打診する。
部屋を見に行ったみちはショールームに置いてあった子供と写る夫婦の写真を見て、「もしレスじゃなかったら、子供が出来て、家庭を作って…それがこんなにも遠く感じるなんて…。」と心の中でつぶやく。
別の日、会社の廃棄処分のダンボールを台車に乗せた華がみちに言う。
「モノにも人にも思い出を添付しちゃダメですよ。捨てづらくなるだけ。それ、愛着じゃなく執着ですからね。失うこと恐れてしがみつくと、両手がふさがって、なんにもつかめませんよ。」
自分だけが未来の想像をして、パートナーが今しか考えていないと辛いですよね。
結婚とか、子供とか…。僕の話ばかりで恐縮ですが、僕は結婚を意識して、相手の元彼女が今しか見ていなかったので、意識が合わずに婚約破棄を言い渡されました。
なので、男性目線解説ですが、みちの気持ちや、華の言葉が心に刺さりました。
モノに思い出を添付するのは良いことないですね…。うまくいっていれば良い思いですが、関係が悪くなったり、別れたりするとモノに思い出が付加されていろいろと思い出して、それにしがみつこうとしてしまいますよね。
楓と陽一の遭遇
誠に浮気をされた楓は調査事務所に依頼してみちのことを調査していた。そして、みちの夫である陽一の勤務先を調べ上げていた。
陽一に対して妻であるみちのことを聞いたり、浮気をほのめかすことをいう楓。
楓は「裏切られて傷ついたらどうするか?」と陽一に聞く、「それはそれで俺のせいなんで」と返す陽一。
このシーンは痺れましたね。まさか楓は調査(探偵?)事務所に調査依頼しているなんて…。
自分も婚約破棄された彼女のことが忘れられなくて、近況が気になったときにいろいろネットを調べていた中で、復縁屋等の探偵事務所が出てきたことがありました。
僕は調査依頼出来ませんでしたが、(復縁ではないですが…)楓は調査したんですね。笑
探偵事務所は探偵の稼働日にもよりますが30万円くらいしたと思いますが、バリキャリの楓だったら、30万円くらいは余裕で出せたんだろうなと思いました。
出来なかった理由
誠と楓は家でお茶を入れて話し合う。
誠は「最近、楓にかなり無理させてしまってたよね?わかってたのに俺、楓とどう向き合えばいいかわからなくて、本当に申し訳なかった。だから、正直に話そうと思うんだ…。」という。
「俺は、楓とセックス出来なかったのは、男としての愛情が戻らなかったからなんだ…。ごめん…。ごめん…。」と続ける。
「初めて誠の本音を聞けた気がする。」と楓が返す。
このシーン、これを言ったらおしまいだよなって感じの言葉ですよね。
自分も、元彼女が忘れられなくて、夜の営みが出来なかったことがあるので、誠の気持ちが少しは分かるのですが、それにしても正直に言い過ぎだよって思いました。
男性は30代になると、20代の頃と比べると男性機能も衰えを感じますし、性欲も治まってくるので、気持ちがのらないと出来なくなる傾向があります。
なので、相手は誰でも良いいと思っていた20代に比べて、愛情等の気持ちが乗らないとできないことが多くなると思います。
男性機能の衰えから、自分に自信をなくしてしまい、陽一のような妻だけ勃たないようなケースが出てくるんだと考えます。
今を生きる夫の結論
晩ごはんのカレーを食べるみちと陽一。
みちは、将来のことをもっと話さないとマンションは買えないと陽一に伝える。
「陽ちゃんは本当に子供欲しい?」「陽ちゃんの本当の気持ち教えて?」と陽一に聞くみち。
「子供は…欲しくない。」と答える陽一。
「どうしてそんな大事なこと今まで黙ってたの?」「私が子供欲しいの知っていたよね?」と聞くみち。
食い気味に「言ったら俺から離れていくだろ。俺はみちと一緒にいたくて結婚したんだよ。」と返す陽一。
このシーンも、みちの気持ちを考えると辛いですよね。
僕自身、子供は欲しいのですが、彼女や奥さんとの時間を大事にしたいとも思っているので陽一の考えも分かるといえば分かるのですが、やっぱり子供が欲しいかどうかって夫婦にとっては本当に大事なことなので、結婚する前に意識合わせしとかないといけないよなってこのシーンをみて痛感しました。
導き出した選択肢
後輩の華の粋な計らいで再開するみちと誠。
ラーメンを食べ、いつもの橋で一度は別れる二人。しかし、誠は「彼女の笑顔、彼女の体温、彼女のすべてを 忘れることなんてできなかった。 本当は、さよならなんてしたくなかった。」と心の中で叫び、家路につくみちの手をとり走り出す。
バスに乗ろうとした誠だったが、それにみちは付き合わなかった。
家に帰ったみちと誠は、「話がある」とそれぞれ楓と陽一に伝える。
陽一は「俺良いよ。子供作ってもいいよ。」と長年子供が欲しかったみちに伝える。
「作ってもいいなって言われて私が喜ぶと思った?私はもうその場しのぎの言葉はいらないの。今までどんなに傷ついても陽ちゃんへの愛情があったから一緒にいられた。私と離婚してください。」と陽一に告げる。
一方、誠も家に戻ると、楓に話があると伝え、「楓、離婚しよう」と楓に告げる。楓は「わかった。いいよ。離婚しよう。」と誠に返し、第9話が終わった。
9話は見どころが満載でしたね。まさか、吉野家、新名家の両方で離婚の話が出るとは思ってもいませんでした。
ただ、陽一の「作ってもいいよ」の一言は子供を望んでいる女性に対して言ってはいけない言葉ですよね。
陽一っぽいといえばぽいのですが、流石にみちの気持ちも汲み取らないといけないですよね。
悪気はないんだろうなと思うので、そこがむしろ罪だなと思いました。
新名家は仕方がないですね。誠はみちが好きで、楓に愛情を注いであげられなく、楓も心が傷ついてしまったので、離婚という結論になってしまうのは理解できました。
来週は、陽一と誠がついに対面するシーンが予告で描かれていたので、見ものですね。
10話も楽しみですね!10話の予告はこちらです。
あなたがしてくれなくてものノベライズ本が出版されたとのことです。
テキストで振り返りたい方は是非手にとってみてください。
また、「あなたがしてくれなくても」はアマプラのFODに加入することで1話から最新話まで見ることができます。以下のリンクからご覧になってください。
しょう|令和のポークビッツ
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